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ACL 2016 グループステージ 第3節 広州天河体育中心アウェー 広州恒大戦

ミッドウィーク、水曜日開催のACLグループステージ第3節は広州恒大戦。まずはアウェーでの対戦から。

ACLはここまで1勝1敗、勝点3という状況から、今節はアウェーとはいえ勝点を落とすようなことがあるとグループステージ突破が非常に難しくなってしまう中での、前回大会チャンピオンとの対戦という、厳しい戦いとなりましたが、先制され、2点リードされる状況から、終了間際、興梠さんの同点ゴールで追いついてなんとか勝点1をゲットしてくれました。引き分けでこんなに喜んだの久しぶりかも。

ACL 2016 グループステージ 第3節 広州天河体育中心アウェー 広州恒大戦

さて、今日のスタメンは、最終ラインが森脇、遠藤、槙野の3枚。ボランチは阿部ちゃん、青木コンビ。両ワイドにウメとウガ、シャドーに武藤、柏木を置いて、ズラタンのワントップ。GKは西川さん。

第2節の浦項戦では、4バックスタートで守備的に入ったりしていましたが、今回はいつも通りの並びでスタート。中盤での守備を考慮してか柏木さんを1列前に上げ、代わりに青木さんをボランチで先発という形。

広州恒大もさすがにウチのやり方をきちんとスカウティングした上で対策を取ってきた様子。守備時には両サイドのアタッカーを最終ラインに吸収する6バックでサイドのスペースを埋め、6-3-1と並べた真ん中の3枚でウチのトップ下を監視。中央では柏木さん辺りにボールが入った瞬間に一気に複数人で囲みに来て、そこで奪ったら一気にウチのサイドのスペース(特にウチの右サイド)を使ってカウンターというやり方。

前半はこれに思いっきりハマって、それこそ結果的に2失点で済んでよかったなと言うくらい、25分くらいまでは一方的に押し込まれて大変な立ち上がり。しかも今節は主審のとんでもジャッジによって早々にPK献上。6分にそれを決められて先制されるっていう最悪の展開。

ズラタンさんがホールディングを取られた形になりましたが、コーナーキックでズラタンさんがマークに付いていた相手選手がオーバーヘッドぶちかまそうとして見事に失敗、すっころんだらなぜかそれをズラタンさんが引っ張り倒したとジャッジされるっていう・・・・・・ もう意味がわからないよ。

さらにそこから10分も経たない、前半14分には、右サイドをジャクソンマルティネス選手に個人技で突破された折り返しからグラル選手の技ありのシュートを決められて、試合開始から15分で2点ビハインドに。その後も中盤でつぶされてはカウンターで押し込まれる、なんとかクリアするもののトップでボールは全く収まらないのとセカンドボールも拾えないから2次攻撃、3次攻撃食らうっていう連続で、マジ心臓に悪い展開。

とはいえその最悪の時間帯をなんとか乗り切ると、少しずつウチの選手たちもピッチ上でアイデアを出し始めます。

相手の6バックに対して単にサイドに張っていたのではスペースもないし、中央の人数が足りないと相手に数的優位作られて潰されるっていうのの繰り返しだったところから、サイドでウメやウガが中央に絞って中央での人数を増やし、そこでのパス交換からバイタルエリアに進出したところでウメやウガの空けたスペースに槙野さんや森脇さんが入ってきたり、逆に柏木さんやズラタンさんがサイドに流れてみたりとポジションを流動的に変化させ、相手マークのズレを誘って徐々に崩す形を見せ始めると、前半30分にコーナーキックをゲット。

柏木さんの蹴ったボールは高い軌道で相手GKの守備範囲に飛びますが、ラッキーなことにそれをパンチングしようとしてミスってくれたおかげで、そのこぼれ球を武藤さんが押し込んでまずは1点返し。前半はそのままウチがペースを取り戻して終了。

後半も立ち上がりから同様の展開でしたが、さすがの広州恒大もゴール前の守備は堅く1点差のまま進む時間。62分には2枚同時交代。まずは青木さん→忠成さんとして彼をシャドーの位置へ入れ、柏木さんをいつものボランチへ。さらに武藤さん→興梠さんとして興梠さんをワントップ、ズラタンさんをシャドーの位置に下げる策。

散々ここでも書いていますが、ズラタンさんと興梠さんを共存させるとき、ズラタンさんワントップの興梠さんシャドーだとそれぞれのいいところを消し合って活きない傾向が強いんですけど、今回は位置を入れ替えての同時投入。やっぱこの方がしっくりくる感じがするし、これでハマるなら前線トライアングルの組み合わせに強力なオプションが増えるのでうれしいところ。

最後の交代カードを78分に切ってウガ→駒井さんとすると残り10分は相手のカウンターに注意しつつも同点を目指して押し込む流れに。興梠さんが交代早々にドフリー&ドンピシャのヘディングシュートを枠外に外してくれたり惜しいシーンはあるものの広州恒大も最後は全員が自陣に戻っての守備でゴール前は堅い堅い。

そんな中、左サイドをうまく抜け出した槙野さんが相手をかわすと中央に折り返し。それをズラタンさんが絶妙なポストプレーで興梠さんにダイレクトに落とすと、そいつを興梠さんがグラウンダーのシュートでたたき込んでついに同点。89分というギリギリでなんとか追いつくと、その後は無理をせず締めてドロー。勝点1をゲットと言うことになりました。

これで順位的には3位(勝点では「4」で2位の浦項と並んでいますが、直接対決の成績により)ながら、次節、ホームでの広州恒大で勝利すればグループステージ突破に大きく近づくポジションに付けることができました。

次は4月なので、ACLとしてはしばらく間が空きますが、その間にJリーグの方はアウェーの湘南戦、ホームの甲府戦と続きます。さらにこの時期は代表戦なども挟みつつになるので、代表組はかなり多忙ですが、今日みたいな勝負強い試合ができれば、結果は絶対に付いてくるので、この勢いでJリーグの方も連勝と行って欲しいところです。

試合データ

観客: 48,816人
天候: 雨
試合結果: 広州恒大2-2浦和(前半2-1)
レッズ得点者: 武藤(30分)、興梠(89分)
警告・退場: ズラタン(警告×1)、森脇(警告×1)
主審: モハメド・アブドゥラ・ハッサン 氏

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。