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2015 Jリーグ 1stステージ 第13節 埼玉スタジアム2002 鹿島アントラーズ戦

前節FC東京戦は4得点で完勝、今シーズンホーム6連勝、開幕からの無敗記録も11と延ばしてきっちり首位をキープした状態で迎えた今節はホーム埼スタに鹿島アントラーズを迎えて。

ここ数年は勝ち越している相性のよい相手ではありますが、去年対戦した2試合は共に引き分けで、苦戦させられた相手ですし、1stステージ優勝に向けては勝点3をとっておきたい試合でしたが、不運なオウンゴールで先制を許すものの、武藤、関根の2ゴールで逆転し、無敗記録を12、ホーム連勝を7に延ばす快勝でした。

2015 Jリーグ 1stステージ 第13節 埼玉スタジアム2002 鹿島アントラーズ戦

今日のスタメンは最終ラインに森脇、那須、槙野。ボランチが阿部ちゃんと柏木のコンビ。両ワイドにウガと関根。2シャドーに李と武藤。ワントップに興梠。GKは西川さんということで、前節、FC東京戦と同じメンツでのスタート。

鹿島は 4-2-3-1 のフォーメーションで、去年の終盤にカシマスタジアムで対戦した時と同様、4バック + 2ボランチでウチの1トップ、2シャドー、両ワイドをケアするやり方。ボランチが最終ラインに吸収されることで、5バックのような形で守備ブロックを形成するので、なかなか中央では起点を作らせてもらえない感じ。

さらに、鹿島は前節から入ったジネイ選手が前線でタメを作るのがすごくうまくて、さらにファーストディフェンスとしての役割もきっちり果たしてくるため、無理に自陣で繋ごうとするとそこを狙われてショートカウンター喰らう危ない展開。

実際に前半にはそういう形から何度かピンチになっていて、徐々に危ないときはシンプルに前に蹴るって感じでやっていましたが、前線でボールがなかなか収まらないので、ウチの攻撃の形という点では前半はかなり厳しい流れでした。その点では鹿島の方が前半に関しては狙い通りに試合を進めていたと思いますし、ウチは我慢の前半になりました。

またこの日は本来、鹿島の左サイドバックである山本(脩斗)選手が欠場していたため、事前の予想では若手の鈴木(隆雅)選手の先発が言われていたんですが、結局は本来センターバックの昌子選手をサイドに出してのスタート。この昌子選手と関根がマッチアップすることになりましたが、昌子選手の対人能力はさすがで、関根もほとんど単独では仕事させてもらえなかったので、その辺もウチの攻撃が停滞したひとつの原因でもありました。

流れが変わったのは後半、61分に李→ズラタンとして、ズラタンをワントップに、興梠をトップ下に下げてから。ズラタンが前線でボールを収めてタメを作ってくれることで森脇、槙野も含めたサイドの押し上げができるようになって攻撃に厚みが出たのと、さらに前半運動量で負けていたウチの選手達が後半スイッチを入れて、攻守の切り替え、球際でのプレー強度も高めたのが功を奏し、徐々に流れを取り戻してきた...... と思っていた矢先に森脇さんがやらかしてオウンゴールでまさかの失点。

まぁボール的には森脇が触らなければまずい状況でしたし、西川さんもちょっと中途半端に出てしまったのとか色々不運が重なっての結果でしたので結果的にオウンゴールしてしまった森脇だけの問題ではないんですが、流れがよくなってきたなってタイミングだったのでその後のプレーに影響が出ないかが少し心配な失点でした。

とはいえ、こういう状況でも慌ててバタバタしないのが今年のウチの強さ。その後も選手達は落ち着いてプレーし、5分後には武藤のゴールで同点に。中央で下りてきた興梠がうまくボールを収めると、裏のスペースに抜けたズラタンに絶妙なスルーパス。これをズラタンが折り返すと、長い距離をスプリントしてゴール前にきっちり入ってきた武藤が頭で合わせてゴール。ズラタンの裏への抜け出しのうまさ、武藤のゴール前にしっかり入ってくる運動量が生んだ素晴らしいゴールでした。

同展の直後、77分にウガ→ウメとして、ウメを右サイド、関根を左サイドにスイッチ。このスイッチが最終的には関根の決勝ゴールを生みました。

83分に鹿島のカウンターの起点になりそうなボールをセンターサークル付近で収めたジネイ選手に対して、柏木を中心に複数人で素早く囲んでボール奪取すると、森脇からスルーパス。このスルーパス自体はオフサイドポジションにいた興梠へのものでしたが、自身のポジションを瞬時に判断した興梠はプレーに関与せず、それと入れ代わりにサイドから入ってきた関根がボールを受けると、ペナルティーエリア内で切り替えして相手ディフェンスをうまく外しつつ、豪快にシュートを叩き込んで決勝点。素晴らしいゴールでした。

その後、柏木を下げて青木を入れ中盤の守備を安定させると(青木の交代自体は関根がゴール決める前から準備されていたので、逆転したからというより予定通りだったんだと思いますが)、高崎選手を投入してパワープレーに出てきた鹿島の猛攻を最後まで抑えきって勝利。気持ちのよい逆転勝利で、今シーズンのリーグ戦、ホーム7連勝としました。

東京戦に続いて、大一番と言われていたチームとの対戦をきっちり連勝してくれたことで、1stステージも残り5試合、かなりステージ優勝が現実味を帯びてきました。まだ気が抜ける状況ではありませんが、今年のウチは本当に安定して強さを発揮してくれているので、去年と比べ、かなり安心して試合を観ていられます。

さて、次節、来週の土曜日は仙台と並んで毎度鬼門と呼ばれるアウェーの鳥栖戦、さらに翌週のミッドウィークにACLの関係で日程がずれていたアウェーの柏戦(第10節)とアウェーでの対戦が続きます。ここをしっかり勝点をゲットして抜けられれば、1stステージの優勝もほぼ見えてくると思いますので、サポートの方も気合い入れて期待ですね。

2015 Jリーグ 1stステージ 第13節 埼玉スタジアム2002 鹿島アントラーズ戦

試合データ

観客: 41,269人
天候: 晴
試合結果: 浦和2-1鹿島(前半0-0)
レッズ得点者: 武藤(71分)、関根(83分)
順位(1st第13節終了時点/暫定): 1位(9勝0敗3分/勝点30)
警告・退場: ウガ(警告×1/反スポーツ的行為)、那須(警告×1/反スポーツ的行為)、武藤(警告×1/ラフプレー)
主審: 木村 博之 氏

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