2015 Jリーグ 1stステージ 第7節 埼玉スタジアム2002 名古屋グランパス戦
ミッドウィークに開催されたACL、水原三星戦は残念な結果でしたが、落ち込んでる暇もなく週末はリーグ戦。ホームに名古屋グランパスを迎えて。
リーグ戦の方は現在負けなしで首位をキープしていますが、ここから名古屋、アウェー甲府を挟んでガンバ、そしてアウェー仙台と去年は終盤でやられた相手との対戦が連続する前半戦の山場。
ここできっちり勝ち切ることが1stステージの優勝を狙う上で重要ですが、そのスタートとなる名古屋戦は、後半アディショナルタイムに喰らった1失点を除けば、90分に渡ってほぼウチが試合を支配し、名古屋をほぼ沈黙させる形でしっかりと勝利し、勝点3をゲットすることができました。
今日のスタメンは最終ラインに森脇、那須、槙野。ボランチが阿部ちゃんと柏木のコンビ。両ワイドにウガと関根。2シャドー、ウメと武藤。ワントップにズラタンさん。GKは西川さんということでマリノス戦と同じ。これが現時点においてのベストメンバーということになりそう。
名古屋もウチと同様の3バックシステムのため、システム的にはミラーゲーム。守備時は5バックにしてウチの前線5人に対応する形ですが、今日の試合に関しては名古屋のディフェンスラインがそれ程球際激しく来なかったため、比較的ワントップのズラタンさんがゆとりを持ってボールを収めることができました。
またズラタン、ウメ、武藤や、そこに関根なども絡んでのワンタッチプレーも何度か見られるなど、序盤メンバーが固定されなかったことで消えていた1トップ、2シャドーのコンビネーションも出てきて、攻撃が形になり始めました。
ズラタンに縦にしっかりとボールをつけることができて、そこでボールが収まり、溜めてもらえれば、サイドのオーバーラップも活きるし、その落としに対してウメや武藤が前を向いてゴール前に迫力を持って入っていくことができるため、すべてがうまく回り始めます。
今試合に関してはそれができていて、相手GKが楢崎さんでなければ、もう何点かは入っていてもおかしくないような一方的な押し込み方、さらにセカンドボールに対する出足、球際の強さ、すべてにおいて名古屋に勝る内容だったので、比較的安心して観ていることができました。
また、ズラタンさんがボールを引き出す動きをうまくやってくれるのと、相手ディフェンスとの駆け引きでゴール前、ディフェンスとキーパーの間にうまく入ってくるような動きをしてくれるため、アーリー気味のクロスから何度か決定機も作っていて(結局楢崎さんのスーパーセーブで止められちゃってはいますが)、あの辺、少し前はズラタンさんがそういう動きしてもなかなかボールが出てこなかったりってのが多かったんですが、ここに来て彼の1トップとしての能力が徐々に周りと合ってきてよい傾向が見えていますので、今後は彼自身のゴールを含めて期待できそうです。
とはいっても、ウチもGKが西川様でよかったっていうシーンがあり、特に後半立ち上がりの名古屋カウンターから小屋松選手がスピードを活かして前方の広大なスペースに抜け出されたときはさすがに失点を覚悟しましたけども、西川さんのノイヤーばりの飛び出しから鋭いスライディングでボールをかっさらってクリア。マジで神かと思いました。
あのシーン、小屋松選手が抜けたタイミングで一回出ようとした西川さんが下がったんで、あぁこれは完全に1対1になるなと思ったんですが、小屋松選手が完全にフリーになって恐らく次のプレーを考えて本当に微妙にスピードを落とした、そのひと呼吸の瞬間に西川さんが猛然と前に飛び出して相手がボールに触るのと同時にスライディングで奪うっていう、あの駆け引きのうまさというか、判断の的確さには脱帽です。まさに西川さんにはディフェンス数人分の価値がある。
ウチの得点は前半39分に関根の20代初ゴール。森脇からズラタンに楔が入ったところで中に絞ってきた関根にズラタンがワンタッチでフリック→関根はそれをズラタンにヘディングで折り返そうとするも闘莉王さんに引っかかりますが、そこでこぼれたボールに再度反応。ペナルティエリア内の狭いスペースをドリブルでシュートコース作ると、ディフェンスの隙間と楢崎さんの股下を抜く素晴らしいゴールで先制。素晴らしい。
追加点は後半ですが、先ほど書いた西川さんのスーパーディフェンスの直後、またもズラタンさんへの楔からサイドのウメへ→ウメの折り返しに中央で武藤がうまく身体に当てて押し込んだもの。ウメのクロスに対してニアサイドに阿部ちゃんがものすごい勢いで入ってきたことで、名古屋ディフェンスが引っ張られたのと、中央がボールウォッチ気味になって武藤をフリーにしてくれたので、さすがの楢崎さんもノーチャンスなゴールでした。
いい時間帯に追加点が取れたことで試合はかなり楽な展開に。69分にはウメ→李として、李をシャドーに、75分には武藤→青木として柏木を1列上げ、中盤の守備を安定させると、84分には関根→永田として森脇を1列前に出しつつ最終ラインで終盤予想される名古屋のパワープレーに対する高さ対策と、この日の選手交代はかなり堅実に。
ただ、結局は最後、高さと言うよりはゴール前の混戦からクリアしきれなかったこぼれ球を名古屋、途中交代の田中輝希選手に押し込まれる形でアディショナルタイムに惜しい失点。シャットアウトとはなりませんでしたが、それがほぼラストプレーということで再開後すぐに試合終了の笛を聞いて勝利となりました。
さて、次は水曜日に甲府とアウェーで対戦。ここはきっちり連勝して、週末のガンバ戦に勢いを付けて欲しいですね。
試合データ
観客: 29,803人
天候: 晴
試合結果: 浦和2-1名古屋(前半1-0)
レッズ得点者: 関根(39分)、武藤(52分)
順位(1st第7節終了時点): 1位(5勝0敗2分/勝点17)
警告・退場: ウガ(警告×1/反スポーツ的行為/次節1試合出場停止)
主審: 扇谷 健司 氏
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