2014 Jリーグ第22節 埼玉スタジアム2002 大宮アルディージャ戦
前節はアウェーでFC東京都4-4の打ち合いの末、なんとか勝点1をゲットして戻ってきた今節は、現在、17位と低迷中の大宮と。
ここできっちり勝って、優勝争いから一歩抜け出したい試合でしたが、見事4-0と勝利、勝点3をゲットしてくれました。久しぶりに気持ちのいい完勝。同時に鳥栖、鹿島、川崎と、現在優勝を争っている周囲が引き分けてくれたおかげで2位と勝点3差でほんの少しですが抜け出すこともできました。
今日のスタメンは最終ラインに森脇、那須、槙野。ボランチが阿部ちゃん、啓太のコンビ。両ワイドにウガとヒラ。2シャドーに柏木とウメが入り、興梠のワントップ。GKは西川。FC東京戦と同様、現時点でのベストメンバーでのスタート。
大宮は 4-2-3-1 スタートで、ムルジャ選手の1トップ。ボランチの和田選手が柏木にマンマークで付いて守備時は最終ラインに下がって5バックにするやり方ですが、大宮の守備組織はどこでボールを奪うのかという狙いが明確には見えず、また、柏木へのマンマークも、付いていったり、中途半端に受け渡したりで結果柏木がフリーでボールを受けるスペースを与えていたりで何がしたいのかよくわからない感じ。
逆にウチは柏木、ウメ、興梠がお互いにポジションを入れ替えながら、さらにサイドでもウガやヒラが中に絞ったスペースに、槙野、森脇がオーバーラップしたり、要所要所にワンタッチプレーを織り交ぜることで大宮のマークを引きはがし、前半立ち上がりに柏木がマンマークされたことで少しやりにくい立ち上がりにはなったものの、その後、前半から後半の20分くらいまではほぼ一方的に押し込む展開となりました。
先制点はウメ。サイドからウガが入れたグラウンダーのクロスを滑り込みながら合わせて、ゴール右隅へ流し込んだもの。クロス自体は興梠へのボールで、興梠がトラップしようとしたのをかっさらう感じのウメのスライディングシュートでしたが、逆にそれがキーパーのタイミングを外して結果オーライ。
この先制点の少し前の時間帯から大宮のディフェンスラインはマークが混乱してウチが何度か決定機を作っていたのでやっと決まったという感じではありましたが。
先制点のきっかけとなるウガのサイドのスペースへの抜けだしも秀逸で、大宮の中途半端なラインコントロール(ラインがそろっていないにも関わらず無理なオフサイドトラップを最終ラインの一部だけがかけるっていうバラバラな感じは今の大宮の順位を物語っていますけども・・・)の隙を突く素晴らしいタイミングでした。この日のウガのサイドはいい仕事してましたね。
さらにその3分後にはウメ、柏木、興梠の3人でカウンターから追加点。ウメのドリブルから、柏木が斜めにうまくスペースを見つけて走り込んだところにウメからスルーパス→柏木の絶妙な折り返しに興梠がしっかり頭で合わせてのもの。美しい連動からのゴールでした。
中断明け後のここ数試合、いい形で先制するも直後に同点に追いつかれることで試合展開が難しくなってしまう傾向がありましたが、早い時間に追加点が取れたことで、試合の流れは完全にウチのものになってくれました。2点リードで後半へ折り返し。
後半は大宮が2トップに少しシステムを変えてくるものの、相手の反撃が始まる前に立て続けに2得点して4点差となってところで試合は決まり。あとはしっかり無失点に抑えつつ、隙があれば5点目、6点目を期待する流れになりましたが、後半15分過ぎくらいから大宮が割り切って前線の高さを活かすサッカーをし始めたことで少し守る時間帯が長くなる流れ。
さらにこちらも交代で63分にウメ→李、69分に啓太→青木、73分には興梠→マルシオとして李をワントップにしますが、特に李のワントップになってからが前線でボールが収まらないことで最終ラインが押し上げられず(李が悪いっていうより興梠さんのポストプレー能力というかキープ力の高さが異常)、残り15分~10分は一方的に押し込まれる状態になったのは少しいただけなかったですけども、それでも最後は西川神がゴール前に立ちはだかり、大宮の最後の猛攻をシャットアウトしてくれました。
ということで、過去何度か大宮には煮え湯を飲まされてきましたし、調子の上がらない大宮がウチに勝つことで浮上のきっかけになったりしていましたが、今回は完全にウチのやりたいようにやれたあげくの4得点で完封。調子の悪い大宮にとどめを刺す、まさに完勝でした。
もちろん、大宮の出来の悪さにも要因はありましたが(人ごとながらちょっと心配になるくらいのクオリティ・・・)、勝つべき相手にきっちり勝てたことは素晴らしいと思いますので、このまま勢いに乗って行きたいですね。
さて、来週はナビスコカップ準々決勝をはさみます。水曜日、土曜日とアウェー → ホームの順で広島との対戦になりますが、まずはアウェーで勝つ、もしくはアウェーゴールをしっかり取って帰ってきてくれることを期待したいと思います。
試合データ
観客: 42,308人
天候: 晴れ
試合結果: 浦和4-0大宮(前半2-0)
レッズ得点者: ウメ(33分)、興梠(36分)、森脇(49分)、ウガ(60分)
順位(第22節終了時点): 1位(13勝4敗5分/勝点44)
警告・退場: -
主審: 吉田 寿光 氏
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