2014 Jリーグ第20節 埼玉スタジアム2002 サンフレッチェ広島戦
今日のスタメンは最終ラインに森脇、永田、槙野。ボランチが阿部ちゃん、啓太のコンビ。両ワイドにウガとヒラ。2シャドーに柏木とウメが入り、興梠のワントップ。GKは西川。前節の警告累積で出場停止となった那須さんに替わって充さんが入った以外は特に変更なしです。
広島は主力がケガや体調不良で抜けていて厳しい状況。佐藤寿人も青山もいない、さらに塩谷やミキッチもスタメンから外れているような状態で、ウチで言えば興梠と阿部ちゃんが離脱しているような感じですので、特に攻撃面では相当苦しい状況といえます。
そんなこともあって、広島はかなり割り切ったサッカーをしてきました。しっかりと自陣でブロックを作って、5バックでウチの5トップをマンマークする形。ポゼッションはあきらめて、スコアレスな時間帯をなるべく長くしつつ、ウチに攻めさせた上でカウンターから1点取れればという狙いが見える入りでした。
それに対してウチもいつも通り、左右に幅を使いながら、中央に楔を入れていくやり方ですが、広島の守備ブロックは強固で、なかなか効果的な楔も入らず、攻撃が停滞する時間帯も長かった。
とはいえ、興梠だけでなく、ウメや柏木が下りてきては楔の受けてとなり、そこからのコンビネーションで何度かゴール前には迫るなど、何度かいい形も作っていました。ただ、決定機というところまでは行かずの膠着した試合展開。
そんな中、先制点は柏木のフリーキックから。20分過ぎにゴール前で興梠がもらったファールからのセットプレーを、柏木が直接狙うと、ほぼ完璧な弾道で飛んだシュートは惜しくもポストに直撃。ボールはゴール正面に跳ね返りますが、それを阿部ちゃんがうまく詰めて押し込んだもの。
これだけ広島が守備的にやってくると、ちょっと今日は1点が遠いかなと思っていた矢先にいい形で先制できました。
しかし先制された状況でも広島は前から来ることもなく、しっかりブロックを作って堅実なサッカーを続けたため、前半は完全に膠着して、ウチは後ろでボール回すだけみたいな展開に。まぁリードしている状況なので時間を使うという意味ではそれでいいんですが、観てる方としては退屈な前半でした。そのまま後半へ折り返し。
後半はさすがに広島も少し前から来るようになって試合は動き出しますが、それによってできたスペースをうまく使って、ウチも攻撃を活性化させるものの、ペナルティエリア内まで侵入しても最後、シュートが打てない状況が続いて無得点。この時間帯に追加点が奪えるともっと試合が楽になるんですが、最後のところでプレーの質や判断スピードが伴わず、チャンスを作りながらも決めきれないまま時間は経過。
後半も15分を回るあたりで、広島が皆川選手を投入すると、徐々に彼を起点に広島が攻撃の形を作るように。それに対してウチは69分に2枚同時交代でウメ→李、啓太→青木。李をワントップに、興梠をシャドーの位置に入れる形。
ただ、これによって特に流れは変わらず、逆にトップで李にボールが収まらないことで広島にポゼッションされる時間帯が長くなり、その流れの中で広島が野津田、ミキッチ両選手を投入してきたことで、残り15分程度は耐える時間帯になってしまいました。
アディショナルタイムには皆川選手にうまくボールを収められたところから決定的なチャンスを作られますが、そこは西川さんがビッグセーブで救ってくれてそのまま試合終了。久しぶりにシャットアウトして、しっかり勝点3をとってくれました。
終盤は皆川選手をほぼマンマークする形になっていた、久しぶりに先発の永田さんも、広島の楔に対してはしっかりと前から当たって起点を作らせていなかったのと、機を見て持ち上がったり、最終ラインからのフィードは彼の強みですが、それを活かしていい仕事していたと思います。最後の最後で皆川にうまくポストプレーをされてピンチになってしまいましたが、それ以外はしっかりと那須さんのいない穴を埋めて、スタメン争いにいいアピールになったんじゃないでしょうか。
ということで、同日、鳥栖がFC東京に敗れたことで、これで単独首位に返り咲き。次は水曜日に天皇杯をはさみますが、週末にはその鳥栖を破って最近調子がいいFC東京とアウェーでの対戦となります。
ここはきっちり連勝して、勢いに乗って行きたいところ。まずは天皇杯で草津をきっちり仕留めて、週末の東京戦に向けてよい準備をしてもらいたいですね。
試合データ
観客: 39,224人
天候: 雨のち曇り
試合結果: 浦和1-0広島(前半1-0)
レッズ得点者: 阿部(22分)
順位(第20節終了時点): 1位(12勝4敗4分/勝点40)
警告・退場: -
主審: 村上 伸次 氏
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