広州天河体育中心 ACL 2013 予選グループF 第1戦アウェー広州恒大戦

2013/02/27 00:51 公開

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今シーズンもやっと始まりましたね。2013年の1発目は、ACLの予選グループ第1戦、中国は広州で行われた、アウェー広州恒大戦。結果は残念ながら3失点、無得点の完敗でしたが、この、試合に負けて悔しい感じ、やっと普段の生活が戻ってきたぜということで試合レビューも今年最初の投稿です。

といっても現地には行ってないのでテレビ観戦ですから手短に。

今日のスタメンは期待されてた興梠さんが2次キャンプの最後に太ももの張りかなんかで調子落としてたけど、恐らくその影響でベンチ外。ヒラやツボも軽いケガを抱えてるようで同じくメンバーからは外れ、森脇さんが先発して、3バックは森脇、永田、槙野の3人。ボランチ2人は去年からの不動。啓太と阿部ちゃん。トップ下にマルシオと柏木が入り、両サイドにウメとウガ。元気のワントップというメンツ。

広州は前線にバリオス、ムリキ、コンカとワールドクラスを揃え、さらに中国人選手も全員中国代表選手っていうハイレベルなチーム。さらにそれを率いるのは名将、リッピ監督とそう簡単に攻略できる相手ではありませんが、好守の切り替えも早く、大物含めて全員でハードワークする隙のないサッカー。さらにウチの5トップに対しては5バック（ボール保持時は4バックの4-2-3-1だったと思う）で対応してスペースを与えてくれない守備をされたので、立ち上がりに少しだけチャンスを作るも、そこから後は攻め手を欠いてなかなかフィニッシュまで持って行けない展開。

ウチのサッカーは当たり前ですがいつも通りなんだけど、今日はピッチの状況があまりよくない感じだったせいか、何でも繋ぐっていう感じより、危ないときはシンプルにロングボールを蹴るみたいな選択を選手の判断でしてたと思います。でもやっぱやってるサッカー的にはピッチコンディションの悪さが影響なしとは言えなかったかと。

あと、キャンプ中のトレーニングマッチでは元気のワントップが結構ハマってきてるみたいな意見をよく聞いたんで期待してたんですが、やっぱ足元足元でもらいたがる傾向は変わっていないし、前線でキープしてタメを作ったり、裏に仕掛けて相手ディフェンスラインと駆け引き...みたいな特性でもないので、フィニッシュ手前のアイデアって部分ではちょっと足りない感じになってたと思います。ま、本来そこの選手じゃないんで仕方ないけどさ。

今日の3失点のうち、最後の3失点目は不運なオウンゴールだったので置いとくとして、1点目、2点目の失点は完全に自分たちのミスからのもの。1発目は阿部ちゃんの前線への楔をカットされてショートカウンター。2失点目は啓太の不用意な最終ラインでのパスをあっさりカットされての同じくショートカウンター。

ミスしたものは仕方ない（啓太のはちょっとあれだけど、阿部ちゃんのは楔通そうっていうチャレンジの結果だったし）として、ちょっともったいない失点でした。特に2失点目のタイミングは前半、元気のワントップでなかなかうまく行っていなかったのを、阪野くんをマルシオに替えて投入→元気をトップ下に下げて阪野くんをワントップにしてから少し流れ的にいい感じになってる矢先だったので残念。

とはいえ、想定外に早く公式戦デビューを果たした阪野くんが思ったよりハマって、裏への抜け出し、前線でのタメの作り方など、期待させてくれる要素が多々ありました。まだ周りとの連動って部分では改善の余地はあったと思いますが、いいんじゃないでしょうか。ぎりぎりオフサイドになったからノーゴールだったけど、裏への抜け出しからシュート決める動きも実際にあったし。

で、2失点してしまったことで相手も無理せず、守るときはきっちり自陣に引いて守る、チャンスがあればカウンター狙いっていう感じになってしまったのでウチとしてはなかなか崩しにくい状態になってしまいましたが、去年からそういう先制されて引かれた時にどうやって追いつき、逆転するのかってのは課題ですから、これは今シーズンも引き続き重要なポイントになりそう。

阪野くん以外では、ウメに替えて関口も浦和での公式戦デビューを果たしました。ウガ、関口の両サイドは相変わらず2人ともクロスの質が残念なことを除けば相手にとっては脅威だと思います。とはいえ、5回に1回（10回に1回くらい？）くらいはいいクロス上がるからそれに期待しましょう。

まーあとは明かな相手ハンドを見逃されたり（↓検証動画）さ、そういうのもあったけど、言っても仕方ないしね。相手のホーム、ウチは今年に入って初の公式戦ってことを考慮すれば、結果は残念だけど今週末のJリーグ開幕に向けてはいい慣らし運転になったんじゃないでしょうか。そう思って気持ち切り替えましょう。次、ホームに広州の皆さんが来たときにはチンチンにしてやっからよ。