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2021 Jリーグ YBC ルヴァンカップ グループステージ 第2節 埼玉スタジアム2002 柏レイソル戦

2021 Jリーグ YBC ルヴァンカップ グループステージ 第2節 埼玉スタジアム2002 柏レイソル戦

リーグ戦、前節は川崎を相手とはいえ、前半の「これはもしかしたら良い線行くんじゃね?」という淡い期待をたった数分間で粉砕されてスコア的にはボコられるっていうちょっとショッキングな負け方をしてしまったので色々と印象が悪い感じではありましたけども、自分たちが目指す形を出せている時間帯もあって、それは川崎のような強豪を相手にもしても同様。

あとはそのよい時間帯を徐々に長い時間出せるように個々の判断、プレー精度やチーム全体としての連携を高めていく段階なわけですけども、これには時間がどうしても必要なので観ている方としてはヤキモキさせられつつも今は我慢の正念場。川崎戦終了後、代表戦ウィークの関係でリーグ戦は約2週間のインターバル。現状の浦和にとってはこの2週間をいかに有効活用できるかは重要な状況で迎えるのはルヴァンカップの第2戦。ホーム埼スタに柏レイソルを迎えて。

もちろん、グループステージ突破のために勝利は重要ですが、同時にリーグ戦再開後を見越してこの実戦を利用し戦術の浸透、コンディション向上などを含め、次につながる戦いができるかが大切な一戦。スタメンの選択も含め注目の戦いとなりました。

スターティングラインナップ

2021 Jリーグ YBC ルヴァンカップ グループステージ 第2節 埼玉スタジアム2002 柏レイソル戦 スターティングラインナップ

さて今日のスタメンは、最終ライン、左から明本さん、槙野さん、岩波さん、西さん。ボランチに柴戸さんと伊藤(敦)さん、左のSHに伊藤涼太郎さん、右に達也さん、2トップに興梠さん、杉本さんという並びの 4-4-2 スタート。GKは鈴木彩艶さん。ベンチメンバーとしては塩田さん、ウガ、小泉さん、阿部ちゃん、汰木さん、関根さん、武藤さんが名を連ねました。

スタメンを観たとき、柴戸さんを左のSBで起用して、ダブル伊藤さんをボランチに、みたいなのを想像したんですが、明本さんを左SB起用っていう。まぁ確かに明本さんの守備の強度は半端ないので問題なさそう。また、リカさんは傾向としてSBには順足、つまり左SBには左利き(普段は山中さんですね)を、SHに関しては逆足、つまり左SHに右利き(汰木さんや達也さんなど)、右SHに左利き(明本さんなど)を配置しますが、その意味でも左SBに明本さんという選択は理にかなっています。それにしても明本さんのポリバレントぶりはすごいっすね。

そして西さんが満を持してのスタメン。右SBでの先発でしたが、彼の本格稼働を心待ちにしていたのでこれは朗報。戦線復帰したばかりでまだまだコンディション万全とは言えないでしょうけどもやっとって感じです。さらに興梠さんもスタメンで戦線復帰、杉本さんと2トップを組む形。

対する柏は、最終ライン左から三丸 拡選手、染谷 悠太選手、上島 拓巳選手、大南 拓磨選手。左のSHに椎橋 慧也選手、右にマテウス・サヴィオ選手、中盤にヒシャルジソン選手と神谷 優太選手は縦関係、ヒシャルジソン選手をアンカー気味に中盤は菱形。2トップに呉屋 大翔選手と細谷 真大選手を配置した 4-4-2。GKは佐々木 雅士選手。リーグ戦を観ている限り、柏は今季 4-2-3-1 をベースにしていますが、この日の立ち位置を見る限りは中盤を菱形(ダイアモンド型)にした 4-1-3-2 に近い形の 4-4-2 に見えました。

ビルドアップは上々、フィニッシュまでのアイデアに向上の余地

柏が2トップということもあり、ウチのビルドアップは後ろ3枚回し。ただし、ボランチが1枚落ちる形ではなく、GKの彩艶さんを中央に、2CBで疑似的な3バックを創り出しつつ、相手2トップの間にボランチが立ち位置を獲ることで相手1列目を剥がす狙いが見えました。

この狙いで柏の1列目プレスを外してアタッキングサードまでボールを運ぶ部分に関しては比較的スムーズにできていて、柏1列目を外せば最終ライン前面、相手2列目のサイドにはスペースがあることを利用してSH(前半は主に達也さん)による前進→クロスという形で攻撃の形はできてその辺は柏の立ち位置、バイタルエリアにスペースができがちな柏の守備特性をうまく逆手にとって組み立てることはできていたと思います。

一方で柏はバイタルエリア、中央エリアに関してはアンカーに入ったヒシャルジソン選手と、最終ラインから潰しに出る強度の高い守備でウチの前線を自由にはさせず、そこで奪ったら高い位置を獲るウチのSBが空けたスペースを使ったカウンターという狙いが明確でしたが、昨シーズンはそのカウンター発動の先にオルンガ選手っていう化け物がいたので彼狙いの多少雑なロングカウンターでもなんとかなっていた感はありますが、今シーズンはその強力な飛び道具がなくなった関係で得点力不足に陥っている状態。まぁあれだけの能力を持った選手が抜けたらそりゃキツいっすよねというのはありつつも、対戦相手としては助かります。

結果として相手カウンターに対してはウチの最終ライン、岩波さんと槙野さんのパワーで十分押さえ込めたため、そこまで危険なシーンというのは作られませんでしたが、やはり問題はこちらの前線のフィニッシュワークでしょう。

今日も前述の通りアタッキングサードまでは十分前進できているものの、SHの選択肢としてはそこからアーリー気味のクロスを前線に対して入れる位しかなく、サイドを起点に相手最終ゾーンに侵入した際の相手最終ラインに対する駆け引き、2列目からニアゾーンを獲りに行くようなオフザボールの動きもほとんどありません。例えば山中さんや関根さんなどがいる場合はそういう動きを結構頑張ってやってくれてるんですけども味方がみていないケースも多々あり、その辺の共通認識なんかはまだまだ発展途上なのは明確です。今はビルドアップして相手ゴール前までボールを運ぶことが目的になってしまっていてゴールを奪うところからの逆算がまだ足りないのでしょう。

まぁまずはビルドアップ、相手のプレスを剥がしてボールを前進させられなければこのサッカーは始まらないので、現時点でそこにまずはフォーカスするというのは仕方ないと思いますが、もう少しアタッキングサードでのオフザボールの質を上げていって欲しいなというのはあります。もちろん、達也さんや汰木さんといったサイドアタッカーが1人で相手ディフェンスをぶち抜けるようなレベルなら今のままでも十分チャンスは作れると思いますし、実際に川崎の三苫選手なんかはそういうレベルなので崩しのオプションとして重宝されているわけです。でも今の浦和にあのレベルはいないですから、だったら複数人が連動して相手を動かさないと最後のところは崩せないですよ(そういう個人能力にお任せサッカーやって失敗したのが昨シーズンなんでね)。

で、アタッキングサードでの質が低いとは書きましたが、興梠さんが入ったことでさすがだなと思ったのはそういう状況でも普通にシュートまで持っていくんすよねあの人。まだコンディション的には万全ではないと思いますし、実際にこの試合でも69分で交代していて、もともと70分くらいの出場が予定されていたのでしょう。それでもやはり興梠さんがいてくれれば何とかなりそうと思わせるあたり、さすがエース。杉本さんにもこういう存在になってもらいたいんですが、興梠さんがいたことで逆に普段よりもフィニッシュに絡む回数が減っちゃってなんか微妙でした。

ここの共存ってなかなか難しいのかなと感じさせる要因は、興梠さんはトップでどっしり構えているタイプではなく、2列目に落ちたりサイドに流れたりしつつボールを触ってリズムを作りながら機を見てゴール前の危険な場所にスッと入っていくみたいなのが抜群にうまいんですけども、杉本さんもタイプ的には同じなんですよね。もっと前線で待っててもいいと思うんですが、どうしても下がってきてボール触ったりしたがる。興梠さんと共存させるなら杉本さんはとにかく前線で相手最終ラインを引っ張り続けてもらいたい、つまり杉本さんはトップの位置から「動きすぎない」というプレーが求められると思いますが、ここまで観ている限り難しいのかな。

このままだと興梠さん復帰で杉本さんと2トップ組ませるより、小泉さんや明本さんと縦関係作らせた方が連動性は高まりそうな気がしちゃうので、ここが杉本さんの踏ん張りどころじゃないかなと。

引き分けが妥当な試合内容でもったいない失点から勝点1を失う

試合自体は全体的にウチが主導権を握り、押し込めていたとは思いますが、元々柏は相手にボール保持されてもそれ程困らないチームなので、ポゼッションできたからなんだよって話になりがち。そういう意味でウチは決定機を思ったより多く作ることができなかったのに加えいくつかあったチャンスを逃し、一方で、柏がセットプレーかららのワンチャンスをきっちり決めてきたというのは柏にとってはしてやったりだと思いますが、ウチとしてはダメージがでかかったですね。

失点シーンはゾーンディフェンスで守っているウチの特性上、クリスティアーノ選手の前に立っていた明本さんを越えてクリスティアーノ選手のところにピンポイントで落とされてしまったらどうしようもないですけども、セットプレーでクリスティアーノ選手は最も警戒すべき選手なわけですし、あれに対しては槙野さんなり岩波さんなりがしっかり捕まえに行くような臨機応変さは必要じゃないかなと。さすがにあの時間帯にクリスティアーノ選手をどフリーにしてやられるってのはお粗末すぎたなと。彩艶さんもあそこにボール蹴られてクリスティアーノ選手がフリーっていう状況じゃノーチャンスですし(ちなみに彩艶さんの90分を通してのプレーは非常に安定していて素晴らしかったですね)。

ウチの選手交代はハーフタイムに達也さん→小泉さん、伊藤(涼)さん→汰木さん。その後69分に興梠さん→武藤さん、80分に伊藤(敦)さん→阿部ちゃん、84分には西さん→関根さんと5枚の交代枠を使用。基本的にはすべてそのままのポジションでの入れ替えでした。ただ、現状では人の入れ替えによってチームとしての連動性、前述したアタッキングサードでのオフザボールの動きの質が向上するわけではないので押し込めてはいるんだけどゴールは遠いって感じのまま柏に耐えきられてしまいました。

内容的には引き分けで妥当だったかなという試合でしたが、もったいない失点で勝点を失う形に。サッカーって難しいですね。まぁここは満開だった埼スタの桜でもみて気を取り直しましょう。

埼スタの桜 - 2021 Jリーグ YBC ルヴァンカップ グループステージ 第2節 埼玉スタジアム2002 柏レイソル戦

ということで、1週間のインターバルを経て次の対戦はリーグ戦、第7節の対鹿島アントラーズ。鹿島さんもまたまたシーズン序盤の立ち上がりでイマイチうまく行かずに苦労しているみたいですが、うまく行っていないうちにぶっ叩いておきたい相手。相手が鹿島、場所がホームとなれば勝ち以外の選択肢はねぇんだよという状況だと思いますが、ここが正念場。もちろん、勝点勝点と焦るばかりに目指しているサッカーをおざなりにしてもいけませんけども、次節に関してはタイミング的に実をとって勝点を確実に積む作業が求められるでしょう。

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試合ハイライト

試合データ

観客: 8,024人
天候: 晴 / 気温 17.6℃ / 湿度 32%
試合結果: 浦和 0-1 柏(前半0-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: 柴戸(警告×1)、汰木(警告×1)
主審: 村上 伸次 氏
順位:Cグループ 4位(0勝1敗1分/勝点1/得失点差-1)

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