映画「レフェリー 知られざるサッカーの舞台裏」面白かった
DVDで観たんですけどね。普段見られない、サッカーの審判員にフォーカスしたドキュメンタリー。
EURO2008を舞台に、2010年のワールドカップ決勝でも主審を務めたイングランドのハワード・ウェブ氏を中心に、EURO2008に派遣された各国の審判団、UEFA審判委員会の仕事に密着しています(UEFA会長としてプラティニさんも度々登場してたり)。
第1ラウンドのオーストリア×ポーランド戦でウェブ氏の下したPKの判定は大きな議論を呼びました。特にこのPKによる失点で勝利を逃し(引き分け)、結果として予選敗退したポーランド国内での反応は凄まじく、ポーランド首相が公の場で「(主審を)殺してやりたいと思った」なんて発言したり、脅迫騒動まで起きる始末。
ホントあのプレッシャーの中できっちり試合をコントロールすればそれが当たり前のように一般のサッカーファンからは評価もされず、1つの誤審(EURO2008でのウェブ氏の判定は誤審ではないですけどね)で殺してやるまで言われる主審って大変だなと思いますよ。俺ならぜってー試合前におなか痛くなって終了ですよ。
本作にはウェブ氏の他にも、EURO2008決勝で笛を吹いたロベルト・ロセッティ氏 -DVDのパッケージ写真の人ね。この人も2010年のワールドカップではアルゼンチン×メキシコ戦でテベスのオフサイドを見逃して(これは完全な誤審)、その後それが直接の原因かはわかりませんが引退されました- も主要な登場人物として出ていますが、インカムを通して飛び交う審判員同士の会話が試合の映像にかぶせてガンガン入ってて、すげぇなって思いました。テレビの試合中継の副音声、くだらない芸能人の会話とかいらねーからこれ流してくれねーかなって思うくらい。
個人的に審判員の仕事には昔から結構興味があって、試合観てても審判のポジショニングとか、ジェスチャ、選手とのコミュニケーションの取り方とか、注目してる方なんだけど、このドキュメンタリーは審判員への密着度がハンパないので、すげぇ楽しめました。サッカー好きなら一回観といた方がいいよ。
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