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2024 Jリーグ 第22節 浦和駒場スタジアム 湘南ベルマーレ戦

2024 Jリーグ 第22節 浦和駒場スタジアム 湘南ベルマーレ戦

前節は磐田を相手に3得点して文句なしに完勝と言える内容。ショルツさん、酒井さん、岩尾さん、そして(正式発表は試合後でしたが)ソルバッケンさんに(レンタル移籍中だった)モーベルグさんなど、主力級を含めて多くの選手が浦和を離れていく中、新たにチームキャプテンに就任(こちらも正式な発表は試合後でしたが)した敦樹さんが大爆発。2A1Gの大活躍で、まさにここから新しい浦和の歴史が始まるという転換点とも言える試合になりました。

もちろん、システムの変更は大きな妥協の産物でしょうし、1、2試合うまく行ったところで、当然ながら新しいシステムを相手はスカウティングして、対応してくるわけで、この勢いが永久に続くわけではないというのも現実。

さらにダブルボランチにしたことで、現在負傷離脱しているグスタフソンさんが戻ってきた時は彼をどうこのシステムにアジャストさせるの? という疑問も生まれたり、結局は今後も試行錯誤しながら、ひとつのシステムややり方に執着することなく、持てる戦力を柔軟に活用しつつ、とにかく勝点を積んでいくしかないリーグ後半戦です。

そんな中で迎える今節は、ホーム(浦和駒場スタジアム)での湘南戦。7月はこの湘南戦→京都戦(A)→札幌戦(H)と3週間の戦いが終わると8月中旬(8月7日のホーム柏戦で再開)までしばらく中断するため、7月は順位的には下位のチームとの3戦のみという形になります。

当然ながら、この3戦は勝点「9」がマスト。ここで取りこぼしているようでは後半戦の追い上げなど到底かなわず、リーグ終盤を待たずして(まだ首の皮一枚つながっている)優勝争いからは早々に離脱となりかねません。その初戦となる湘南戦。前回対戦では4-4のバカみたいな打ち合いして引き分けましたが(客観的に観れば白熱した打ち合いなんでしょうけど、浦和を応援している身からすればこちらは正直つまらない失点も多く、ストレスの溜まる引き分けでした)、今節は賢く戦って、しっかり叩き潰したい一戦です。

↑ここまで試合前に書いて下書き保存してあったんですけども、あまりにクソな負け試合によりレビュー書く気なくなったので以下は適当です。

スターティングラインナップ

2024 Jリーグ 第22節 浦和駒場スタジアム 湘南ベルマーレ戦 スターティングラインナップ

システムは引き続き 4-2-3-1 スタート。ケガ人や移籍により完全に人手不足。最終ライン、ダブルボランチは前節同様。2列目、左にはエカニットさんが先発。渡邊さんをトップ下、武田さんを右と、ポジションを前節からずらして配置。ワントップのリンセンさんも変わらず。ソルバッケンさんが抜けちゃった穴を埋めるためにエカニットさんを入れてという感じですね。ちなみに前田さんがベンチに帰ってきていますが、いきなり先発はキツイという判断でしょう。

対する湘南は、鈴木章斗選手、ルキアン選手を最前線に置いた 3-3-2-2。ボール非保持は基本マンマークで2列目インサイドハーフに入った山田直輝選手、池田昌生選手を加えた4人がウチの最終ラインに対して人数を合わせた形でハメにきてしまうので、そこで相手の狙い通りハマってしまうと危ない感じに。敦樹さんと安居さんがうまくポジションを獲りながら、相手プレス1列目を外せるかが、まずはポイントとなります。

前半は相手の狙い通りの展開。後半の修正で一気に逆転、流れを掴むも、ラスト5分で逆転負けという血管ぶち切れそうな最悪の結果

もんなんて言うんですかね。負け試合は多々あれど、そこまでイラつく負け試合ってのもそんなに多くなくて、ほとんどは次に切り替えましょうって感じで家帰る頃には気持ち切り替わってるんですけども、今節の負け方はさすがにダメだわ。ちょっとイラつきすぎてレビュー書く気もなくなり、当日は風呂入って寝た。起きても試合など見返す気にもならず、昼に酒飲んじゃったんで、もう今回のレビューはバックレようと思ったんだけど、一応メモとして残しておこうと思い立って簡単に書いています。

前述の通り、前半、特に入りの時間帯はマンマークで人数合わせて捕まえに来る湘南の守備にかなり押し込まれる状況が続いて、なかなかボールを前進させられない展開。リンセンさんが積極的に裏を狙いつつ、西川さんやホイブラーテンさん、佐藤さんなど最終ラインから裏に飛ばすシーンもありましたが、なかなかそれでうまく抜け出すまでには到らず。

ウチにとってやりにくいのは、こちらのボール保持では相手がマンマークで押さえに来ちゃうんだけど、一方で相手のボール保持ではシステム的にミスマッチになってるので特に相手インサイドハーフとウィングバックがウチのSHに対して常に1対2になっちゃう。結果、ミドルゾーンでの守備がハマらないのでどうしてもボール奪取位置が深くなってしまって(ボランチ2枚が引くしかなくなるので)攻守転換時にうまく相手アンカーの両脇を使うシーンが増やせなかった。

まぁでも前半はリスク回避で裏狙いでも、それで相手を走らせて、ラインが下がるならいいかなと思ってたら自陣で繋ぎに行ったところでミスって先に失点。なんつーか、あの位置で無理にショートパス繋ぎに行くのは、湘南にとっては狙いが出しやすくなってしまうし、ああいうところで相手のストロングを出させてしまうのは、正直試合の流れを読む力ってのが足りない。

これに対してやはり閉塞感を感じたか、早めのベンチワークで対応。後半からエカニットさんに変えて前田さんを投入。武田さんをトップ下に移動して敦樹さん、安居さんとのトライアングルに。サイドに移動した渡邊さんがタイミング良くインサイドワークしてこのトライアングルに絡むことで相手アンカー脇を使っての前進が少し見え出すと、さらに60分にはリンセンさん→サンタナさん、武田さん→グスタフソンさんとして、局面を個で打開できる可能性が高い選手達をピッチへ。

グスタフソンに関しては、冒頭にも書いたとおり、彼が戻ってきたときにアンカーシステムにするのか、4-2-3-1 のダブルボランチに彼を入れるのか、どっちなんだろうと気になっていましたが、今日に関しては安居さんをトップ下に上げて、グスタフソンと敦樹さんの中盤2枚。安居さんとあわせたトライアングルを流動的にするようなやり方(ただし、逆転後はグスタフソンさんがトップ下に移動)。

この交代が功を奏し、サンタナさんが交代直後と、その約10分後に立て続けに2発ぶっ込んで一気に逆転。駒場のボルテージは最高潮。ただサンタナさんはとりあえず脱ぐな。まだリーグ中盤だぞ。

この逆転で完全に流れはウチ...... だったはずなんだけど、この勢いで3点目を獲りに行くようなたたみかけで相手を疲弊させられれば良かったんですけど、少し受け身に回ってしまったことで湘南の勢いを受けてしまう感じに。特に右サイドは前田さんのプレスバックが致命的に遅く、すでにイエローカードを1枚もらってた(いやマジ途中で2枚目ももらったかと思ってドキドキしたけど)石原さんが慎重目にプレーしたこともあって右サイドが決壊寸前。

さらにグスタフソンさんの守備強度は正直、直近2試合で敦樹さん、安居さんが見せたあの強度からは程遠く、やべぇと思ったのか途中でグスタフソンさんをトップ下にしてサンタナさんと2枚でフィルター役にするけど、2人ともほぼフィルターとして役に立たず、結果敦樹さんと安居さんがサイドまで流れて守備する状態に。観てて、これやばくね...... と思ってたけど、なんとか西川さんのビッグセーブなんかもあって試合はアディショナルタイムが提示される時間帯に。アディショナルタイムは多分5分くらいだろうし、あと10分弱、耐えてくれと思っていたらまさかの失点。

逆にアディショナルタイムで1点獲らなければという状態になったところで、逆にアディショナルタイムに失点して逆転され、爆沈。

問題は同点食らったきっかけのところで、西川さんから前田さんに蹴ったところですが、ああいう、相手が前向きに出てきやすいボール(要するに前田さんが後ろ向きにボール受けないと行けないような質のボール)を蹴るってのがまず間違い。あんなのサイドラインや相手ゴール側タッチラインを割ってもいいので思いっきり裏に蹴るのがリスク回避。大して高さ的な優位性もない前田さんに後ろ向きで受けるハイボール蹴って、案の定バチンとはじき返されたところからカウンター呼び込んだみたいな形になったので、ああいうところの判断はしっかりやって欲しい。

試合終盤の締めの時間帯に、どういうプレーするかなんてのは誰が監督やってるとか、そういうの関係ない。なんで勝っている試合の、あの時間帯にリスクを獲るようなプレーをするのかが理解できないし、あんなことを繰り返しているうちは常勝など無理だろ。イラつく。

愚痴しか出てこなくなりそうなのでこの辺にしておきますが、この敗戦はデカい。7月は全勝(最低でも負けなし)で抜けなければならない月だった。初っぱなでつまずいてしまったので、残り2試合は勝利必須。アウェー京都戦でどういう戦いができるのかに注目。

試合ハイライト

試合データ

観客: 16,787人
天候: 雨のち曇 / 気温 27.8℃ / 湿度 78%
試合結果: 浦和 2-3 湘南(前半0-1)
レッズ得点者: サンタナ(62分)、サンタナ(74分)
警告・退場: 石原(警告×1/反スポーツ的行為/次節出場停止)、リンセン(警告×1/ラフプレー)、サンタナ(警告×1/反スポーツ的行為)、渡邊(警告×1/異議)
主審: 上田 益也 氏
順位: 9位(9勝8敗5分/勝点32/得失点差+6)

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