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2024 Jリーグ 第20節 豊田スタジアム アウェー 名古屋グランパス戦

2024 Jリーグ 第20節 豊田スタジアム アウェー 名古屋グランパス戦

写真は「DAZN」中継映像から引用

前節までで今シーズンもリーグ前半戦が終了。今節から後半戦に突入して、残り19節の戦いになります。

アウェーセレッソ戦のレビューで書いた通り、前半戦のペースで勝点を積んでも優勝争いも、ACL圏内も、まして残留争いもほぼ関係なく、言っちゃ悪いがどうでも良い中位でシーズンが終わる未来しかなく、後半戦でどこまで勝点を積めるかにすべてがかかっている状況。

19試合で積める最大勝点は「57」で、当然ながら後半戦全勝なんてミラクルが起これば、(勝点「83」なので)余裕で優勝とはならなくても優勝争いの一角に食い込むことは可能でしょうが、そんなことができるなら苦労はしないということで、もう少しだけ現実的なラインを探ると、勝率8割で、15勝(勝点「45」)、残り4試合で引き分けがいくつかあったとして最終勝点が「71」~「75」の間くらいと考えると、上が混戦で勝点で突き抜けるチームが出てこなければなんとか優勝戦線に絡めるかな~ くらいの予測になります。

まぁこれはかなり甘めの予測で、現時点(前節終了時点)で首位の町田の勝点は「39」ですから、後半戦に大きく崩れるみたいなことがない限り、単純計算でも最終的な勝点予想は「78」。

やはり勝点70台の前半ではかなり厳しい感じになりそうですし、そもそもウチの勝率8割っていうのもここ数試合の状況を見れば相当に無茶な条件。いや、だって今シーズンここまで一度しか連勝(第12節のF・マリノス戦~第14節の京都戦の3連勝のみで、あとは連勝してない)したことがないチームに、後半戦は最低でも4連勝以上を連発しなければいけない勝率ですからね...... クラクラしてくる。

冒頭から愚痴みたいになりそうなので今試合に話を戻しますが、後半戦最初の相手は名古屋。アウェーでの対戦となります。

前半戦、ホーム埼スタでの対戦では安居さん、サンタナさん(PK)での2ゴールを、試合終盤に1点返されながらも守り切っての 2-1 勝利でしたが、試合内容的には特にウチが圧倒したわけでもなく、ほぼイーブンな試合内容でしたし、今シーズンのアウェーでの勝率の低さを考えると非常に厳しい試合になることは予想できますが、ここでしっかり勝って、後半戦のスタートをよい形で切ることができるかは今のチームにとって重要。

結果にこだわりたい一戦となります。

スターティングラインナップ

2024 Jリーグ 第20節 豊田スタジアム アウェー 名古屋グランパス戦 スターティングラインナップ

前節、鮮烈な2ゴールで一気にスタメン起用待望論が高まった武田さんですが、大方の予想通り今節はスタメンに。スタメンに抜擢されて、そこで結果を出してからが本番というか、スタメン定着するためには今節どういう働きができるかが重要ですからその辺にも期待。

ワントップにはリンセンさん、左のウィングに武田さん、右にソルバッケンさんという並びでスタートしましたが、左右の並びは前半途中で入れ替えてました。

アンカーには安居さん、インサイドハーフは敦樹さんと、大畑さんが先発したことで1列上がった渡邊さんという組み合わせ。ですが、後述するとおり、敦樹さんは安居さんとダブルボランチを意識した立ち位置だったので、一応、安居さんがアンカーっぽい役割をしていたものの実質 4-2-3-1 だったよねっていう。

大畑さんがパリオリンピックに出場するU-23日本代表に招集されることがほぼ既定路線な状況で、渡邊さんはその穴を埋める意味もあってずーっと左SBで出場していますが、本来の彼はやはりインサイドハーフやウィングなど、前線でみたいところ。とりあえず大畑さんのコンディションに問題がないならこの配置が最適かと思います。

最終ラインはショルツさんがベンチ外で佐藤さんが先発。ショルツさんはなんか移籍の噂が出ていて、公式発表されるまではそういう話は気にしない勢の俺でも、このタイミングでベンチ外とかされると心配になっちゃう。

ベンチには関根さんが復活して、それは朗報。前田さんやサンタナさんもベンチにいるので、この辺の交代カードをどう使うかにも注目です。

勝利したことがすべて。かなり守備的に戦った姿勢をどう評価するかは意見が分かれそうだけど

名古屋のスタートフォーメーションは永井選手をワントップに、山岸選手、倍井選手をインサイドハーフの位置に置いた 3-4-2-1 ですが、ボール非保持では、永井選手と山岸選手を最前線に置いた 4-4-2 ブロックという形。基本はミドルブロックを形成しますが、ウチがボール下げたタイミングなど、前にスイッチ入れられそうなところではスピードのある前線2枚が一気に圧力をかけてくる。

一方でウチのボール保持は、敦樹さんがインサイドハーフながら立ち位置的にはかなり安居さんとの位置関係を気にしつつ、ダブルボランチを強く意識したような形でリスク管理を重視していた印象。代わりに左サイドからインサイドに入り込んだ武田さんと、それによって空いたスペースを大畑さんが積極的に高い位置を獲ることで後ろが重たくなりすぎない工夫がみてとれました。

この敦樹さんのポジショニングの関係で、ボール非保持では完全に 4-4-2 ブロックになっていて、ここ数試合目立っていた、守備時でもインサイドハーフが高めを維持する結果として、アンカー周辺のリスク管理が疎かになりがちな問題は今日に限ってはあまり生じなかったですね。

どうしてもウチの最終ライン(2CB)はスピードが武器ではない分、後ろから押し上げてアンカーの周辺をケアするっていうやり方がマッチしないため、アンカーが広大なスペースを1人、根性ででなんとかするか、インサイドハーフが死ぬほど上下に動いてなんとかするかの2択みたいになってて、しかもどっちもあまりうまく行ってないみたいな感じでしたが、今節のようにインサイドハーフの1枚は守備時ダブルボランチになるって決まってればそういう混乱も起きないってのは当然か。

これを攻撃部分を多少スポイルしてでも守備の安定をとりにいった「妥協」と見るのか、攻守のバランスを考えての「進化」と見るのかで評価も変わりそうですが、前節なんかもかなり早い時間帯に失点したことで自分たちから試合を難しくしてしまったところはあるので、今節は相当慎重に入ったんだろうなという気はします。

0-0 のままの時間が長くなった場合に、このやり方のまま1点を奪いに行けたかについてはタラレバなのでわかりませんけども、今節は幸運なことに試合開始からわずか7分で先制できたことで、結果的にはこの慎重な入りがいい方向に出ましたし、ピッチ上の選手達の気持ちもかなり楽になったんじゃないかなと思います。

6分過ぎ、安居さんが相手守備ブロック最前線2枚の間でうまく縦にボールを引き出して前を向いたところから前線にフィード(多分、ソルバッケンさんを狙った感じだと思う)。これを名古屋の選手がインターセプトしようと触ったボールが相手最終ラインの吉田選手へ。クリアされるかなと思ったらなんか焦ったのか空振りしてボールが後ろにそれたところをリンセンさんが猛然とダッシュしてマイボールに。

バイタルエリアでボール収めたリンセンさんに右からサポートするソルバッケンさん。リンセンさんはソルバッケンさんに一旦ボールを預けるとペナルティエリア内に動き直し。ソルバッケンさんがそこに横パス付けつつニアゾーンに抜け出すと、リンセンさんからのワンタッチのリターンで相手右サイドを完全に崩しきる形に。

ソルバッケンさんのグラウンダークロスは、相手ディフェンス(ハ チャンレ選手かな)がかろうじて足先で触りますが、これがファーに流れて、そこに詰めた渡邊さんが押し込む形で先制点。

きっかけは相手のミスからですが、そこを見逃さず、リンセンさん、ソルバッケンさんの連携で相手サイドを突破した攻撃は非常に素晴らしい流れでした。渡邊さんも墜ち際の難しいボールをうまく枠に飛ばしてくれたっす。インサイドハーフ起用で結果もでてよかった。

リードできたことで無理せず、ボールを握れるときは握り、相手のプレスがかかりそうなら裏狙いという形で、うまく試合をコントロール。

ここ数試合、追いかける展開ばかりでこういうリードした状況で冷静に試合を運ぶってことがなかったですし、どうしても追いかけるシチュエーションだと多少無理目にリスクをかけるので逆に危ないシーンも多く、見ていて心臓に悪いシーンが多発したりするわけですが、今日は比較的安心して見てられる展開に。名古屋が、ウチが作る 4-4-2 ブロックに対してあまり効果的にボールを前進させる策を持っていなかったことも影響しました。

前述したとおり、途中からソルバッケンさんが左に、武田さんが右にポジションを入れ替えていましたが、左サイドのソルバッケンさんはやはり縦への仕掛けが中心になるので迫力がある。相手との1対1を普通にぶち抜いてくるのでこれはかなり効いてました。やはり左ウィングのファーストチョイスはソルバッケンさんで行きたい。頼むから残ってくれ。ただ前半で少し痛めたらしく、交代してしまったのは残念でしたが。

後半、ハーフタイムにソルバッケンさんに替えて前田さんを投入。武田さんをインサイドハーフにして渡邊さんを左サイドに出します。57分に名古屋、内田選手が2枚目のイエローカードもらって退場になってくれたので、ウチとしてはじっくり追加点を狙いに行ける状況に。

61分には武田さん→関根さん、リンセンさん→サンタナさんとして、前線をリフレッシュしますが、その数分後、前田さんが足ひねったのか、まさかの20分程度の出場時間で交代に。岩尾さんを投入して渡邊さんを今度は右ウィングに移動させます(色々ポジション変わって大変)。

さらに88分には関根さんまで痛めたっぽく、こちらも20分ちょいの出場時間でパンヤさんに交代。ケガ人多すぎやろどうなっとんねん。ほんと、みんな軽傷であれ。

結局、後半はそこまで無理に攻めることもなく、ボールを握りつつ、チャンスがあれば前を狙うという感じで試合をコントロールした結果、まぁそんな白熱した試合展開にはならなかったものの無事、勝点3をゲット。クリーンシートでの勝利は5月の京都戦以来と、久しぶりに堅い試合して勝利という結果を出してくれました。

もうね、今節は勝つことがすべてだったので、細かいことは置いておいてすべてよしとしましょう。問題は次のホームでしっかり連勝できるかです。相手は磐田ですが、下位を相手に負けなど許されない。期待しつつ週末を待とうと思います。

追記:酒井さん移籍に関する所感

今節開始前ですが、残念なことに酒井さんが海外クラブに移籍を前提としたチーム離脱をしたと公式に発表されました。

怪我やコンディションのこともあってだと思いますが、第7節、石原さんにポジションを奪われて以降はなかなか出場機会もなく、このままポジションを奪い返せずにシーズンを終わるくらいなら、夏になるべく優位な条件で、できれば移籍金を残して移籍するというのも、彼なりに自分のキャリアとチームの両方を考えた結果なのかなと(いや、もちろん酒井さんが本当はどう考えているかなんてのは外からはわかりませんけども)。

昨シーズンのACL制覇は酒井さんの貢献がなければ成しえなかったことですし、欧州スタンダードな環境で長年戦ってきた彼がチームにもたらした影響は大きかったと思います。そこには感謝しつつ、新天地で彼のサッカー人生がより充実したものになることを祈りたいと思います。

それにしても酒井さんいなくなったら右SBが石原さんしかいなくなっちゃう。左も渡邊さんが頑張っているとはいえ本来のポジションではなく、大畑さんしかいないので左右のSBに即戦力の補強は必須。とにかく怪我しない身体の強い子をお願いします。

試合ハイライト

試合データ

観客: 15,796人
天候: 曇 / 気温 25.5℃ / 湿度 60%
試合結果: 名古屋 0-1 浦和(前半0-1)
レッズ得点者: 渡邊(7分)
警告・退場: -
主審: 池内 明彦 氏
順位: 9位(8勝7敗5分/勝点29/得失点差+4)

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