2024 Jリーグ 第18節 ヨドコウ桜スタジアム アウェー セレッソ大阪戦
写真は「DAZN」中継映像から引用
最近暑いですね。もう夏かよという気温でエアコンつけた部屋から一歩も出たくない今日この頃ですが、リーグ戦も折り返しに近い第18節。インターナショナルマッチウイークによる中断明けですが、アウェーでセレッソ大阪との対戦となります。今節開始時点で同じ勝点25、8位-9位でならぶ同士の直接対決です。
今節が終わると、次のホーム鹿島戦でリーグ戦も前半戦が終了。折り返して後半戦に突入。
今節開始時点での勝点が「25」。1節あたりの獲得勝点が「約1.47」。得点数「27」で1試合平均得点が「約1.6」。失点数「23」で1試合平均失点「約1.35」。勝点に関してはこのペースだと勝点「56」ペースで、想定される優勝勝点(70~80の間くらいかな)からすると全く足りないし、昨シーズンとほぼ同じ勝点になるので中位勢がまた団子になって足踏みしまくってれば4位、5位くらいかな~というところ。得点に至っては事前の期待値が高かったこともあって、そこには程遠いとなれば正直、納得のいく結果とは言いがたい状態です(個人的に採点するなら50点くらいですかね)。
そんな状況で2週間の中断明けとなれば、ケガ人も多数戻ってくるだろうし、順位的にも近いセレッソ相手のこの試合でどういう戦いができるのかに否応にも期待が高まりますが......
スターティングラインナップ
ショルツさんが累積警告でサスペンション。佐藤さんがスタメンに。そこはまぁわかってたことなのでいいんですけども、中島さんも、(代表で膝痛めたらしいので覚悟はしてたけど)グスタフソンさんも、ソルバッケンさんも、(まだ間に合わないだろうなとは思ってたけど)松尾さんも、関根さんも、誰もベンチにすらいねぇじゃねぇか......
左ウィングには大久保さんが先発。アンカーは岩尾さん、インサイドハーフは安居さんと敦樹さんコンビです。リンセンさんがベンチに戻ってきてくれたことが朗報か。どちらにしろ、このスタメンで点が獲れないと、後半の交代策はかなり限定的というか、想定できる感じにしかならなそうで心配な試合前予想。
対するセレッソは 4-2-3-1 スタート。ワントップにレオ セアラ選手、トップ下にブエノ選手、両SHにカピシャーバ選手、ルーカス フェルナンデス選手という強力な前線ユニットに、直近の数試合はダブルボランチ(元は 4-1-2-3 が基本でした)にして中盤の安定性が増した印象。
守備ブロックはコンパクトだし、スライドも速いのと、前線の強力な外国人選手でカウンター、サイドからの突破力は高いため、中途半端なプレーして変な引っかかり方すると面倒くさい相手。しっかり押し込んで、相手陣地で長い時間プレーできるかがポイントになる相手です。
なんだろ、1試合に2発もすごいシュート決めるのやめてもらっていいですかね
セレッソのボール非保持は、レオ セアラ選手とトップ下にいるブエノ選手が最前線に出てきつつ、両SHがウチのSBに出てくる 4-4-2 ブロック。とにかく最終ラインの押し上げが速くて中盤のコンパクトネスは保たれてるし、しっかりボールサイドに圧縮してくるので特に岩尾さんのところと、インサイドハーフのところでボール受けて前を向けるかが勝負所でしたが、中盤のトライアングルがうまく上下にポジションを動かしつつ、それなりにうまく前を向くシーン自体は作れたんじゃないかなと。
ちょっと難しかったのが、試合開始と同時くらいに強烈な雨が降り出したみたいで、西川さんからのフィード一発とかで相手のプレスを外したいときにそこの精度が上がらなかったり、アタッキングサードでの細かいパス交換でミスが出て、なかなか効果的なプレーができないみたいな状況になってしまった点。
特にアタッキングサードに入った時、プレースピードが上がると、ただでさえミスが出がちなところに、濡れたピッチとボールという悪条件で、パスが伸びる、トラップがズレるみたいなシーンが多かったのは残念です。まぁそんなの技術力の問題だろって言ってしまえばそうなんですけど、急にコンディションが変わるとやっぱりアジャストするのは難しい(実際、ミスが多かったのはセレッソさんも同じだったし)。
あと、大久保さんがかなりフリーにポジションを動かして、ほぼ立ち位置はインサイドハーフ、もしくは状況によって右サイドまで出て行きつつ、右で数的優位を作りたい意図が見えましたけど、どうなんでしょうね。個人的にはそんなに機能してたようには見えなかったし、逆に左でいて欲しいタイミング、場所に人がいない感じになってて効果的には見えなかったです。
セレッソのボール保持について、前半は特にウチのプレッシャーを嫌って結構雑に前線に蹴るみたいなシーンが多かったため、そこまで怖さは感じなかったけれど、ウチのミスからカウンターが発動したときだけはちょっと注意が必要って印象。
全体的にはウチがゲームをコントロールして入った感じだったので、前半のうちに先制するか、最悪、0-0で折り返してくれればなって感じで観てたんだけど、42分にセットプレーから失点。
西川さんの立ち位置の獲り方自体は今のGKチームの考え方では正しいので問題ないんだけど、まさか直接シュートが来ると想定していなかったのか、雨や照明の関係でボールの軌道を一瞬見失ったのか、とにかく西川さんらしくない反応の遅さでやられた感じ。
ハーフタイムに思ったのは下記ですが、どうもセレッソの試合後インタビューでは予想通りスカウティングされてたみたいですね。
失点に関しては西川さんの立ち位置の取り方をスカウティングされた可能性もあるよね
— Yoshiki Kato (@burnworks) June 15, 2024
こうなっちゃうと1点を追ってどういう戦いをするかなんですが、選手交代策的には下記くらいしかなさそうなのは誰がみてもわかる感じで、それなら早いうちに動いて、特に渡邊さんのパワーが残ってる間に1点追いついておきたい、と思ってたら......
大畑さん入れて渡邊さんを1列上げるくらいしかなさそうだけど。あとはリンセンさんでパワー
— Yoshiki Kato (@burnworks) June 15, 2024
なんで後半立ち上がりに失点すんねん。1つ手前で西川さんがビッグセーブしてチームを救ったかと思いきや、その直後のコーナーキックのこぼれ球を奥田選手にとんでもねぇミドル叩き込まれて2点差。
全体的にこの試合、ここまでも自陣ゴール前で相手のボールをはじき返した直後のラインの押し上げが遅ぇなって思ってたんですけども、このコーナーキックはじき返した直後もなんか切り替え遅くて、シュート打った奥田選手にほぼ誰も寄せられていない状態だったのはちょっと気になる。シュート自体は西川さんから逃げる感じで曲がりながら飛んできたので、西川さん的にはノーチャンスに近い感じだったと思うけど、ノープレッシャーで打たせてしまったのは課題なんじゃないかなと。
ここまでセレッソにそこまで崩されたシーンもなく、決定機とまではいかないまでも、ゴール前に侵入する回数ではウチが上回っていたはずなのに、あんな、10回に1回入ればいいんじゃね、みたいな難易度の高いシュートが1試合に2発も決まる理不尽。厄日かよ。へこむわ。
失点後に予想通り、リンセンさんと大畑さんを投入。大畑さんは前田さんと交代。大久保さんを右にもっていって、渡邊さんを左ウィングに1列上げます。リンセンさんはサンタナさんと交代してそのままワントップに。
73分に敦樹さんがまさかの負傷で武田さん投入。結果的には武田さん、リンセンさんのホットラインで1点返すので交代的には成功。さらに石原さんを酒井さんと交代して右サイドで推進力を追加しにいきますが、この圧力を高めた時間帯に武田さんの絶妙かつ高精度なアーリークロスからリンセンさんがこれまた絶妙なタイミングで相手ディフェンスの背中を獲ってヘディングシュートから得点。これで勢いに乗りたいところでしたが......
その後はカウンターは狙いつつも無理はせず、集中して1点を守るモードになったセレッソを相手になかなか急所を突いていくような攻撃が組み立てられず、穴を探してボールを動かすも、ジリジリと時間が経過してタイムアップとなってしまいました。
もちろん、なんでも雑に放り込めばいいってもんじゃないですし、ウチはパワープレーできるような陣容でもないので、しっかり相手を動かしてからクロスを狙いに行きましょうという考え方自体はいいんですけども、今日みたいに雨でピッチが滑りやすかったり、相手のクロス対応が少し難しくなるような状況であれば、早めにクロスを入れ込んで、相手ペナルティエリア内で競る回数を増やせば、もしかすると事故も起こるし、もう少しそういう割り切った戦い方をしてもよかったんじゃないかなと。特に最後の10分、15分くらいは。
あと、やっぱ、1点を追っている状況で最後までじっくりパス回してとかやってると、単純に印象が悪いというか、ここのところ、リードされてるのに、なんかフワッと時間使って最終盤の盛り上がりもなく、尻すぼみで試合終了すんな~ みたいなの、エンタメ的に考えてもあんまりよくないと思う。あんまりそこの期待感がなさ過ぎると、1点差を追ってる状況の90分くらいでバラバラと観客が席を立って帰り始めるみたいな感じになっちゃうよ。もうちょっとがんばろ。
ということで、2週間楽しみに待った試合でこういう内容なのは甚だ遺憾ですが、次のホーム鹿島戦で挽回できるのか、あと離脱中の人たちは戻ってくるのか(あと敦樹さんが軽症でありますように)など、色々と期待しつつ待ちたいと思います。
試合ハイライト
試合データ
観客: 19,798人
天候: 雨のち曇 / 気温 25.8℃ / 湿度 73%
試合結果: C大阪 2-1 浦和(前半1-0)
レッズ得点者: リンセン(77分)
警告・退場: -
主審: ダレン イングランド 氏
順位: 9位(7勝7敗4分/勝点25/得失点差+3)
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