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AFCチャンピオンズリーグ2022 ノックアウトステージ 決勝 第1戦 キング・ファハド国際スタジアム アウェー アル・ヒラル戦

AFCチャンピオンズリーグ2022 ノックアウトステージ 決勝 第1戦 キング・ファハド国際スタジアム アウェー アル・ヒラル戦

写真は「DAZN」中継映像から引用

世間はゴールデンウィークに入ってレジャー気分に浮かれていますけども、我々を待っているのは今シーズン前半の山場ともいえるACL決勝。対戦相手は因縁の相手、サウジアラビアのアル・ヒラルです。

ホーム&アウェー方式で行われる決勝戦、第1戦はアウェースタート。相手はほぼサウジアラビア代表に外国人助っ人を追加したっていう、メンツだけでいえばチートに近い強敵ですし、実際にその実力は現状アジアNo.1といってもいいでしょう。とはいえ国内リーグのレベルや代表のレベルでいえば決してこちらが劣るわけでもなし、相手をリスペクトしつつも、恐れず戦って第2戦のホームにつながる結果を持って帰りたい重要な一戦です。

所謂180分試合のまずは90分、夜中の2時に起きたせいでめちゃくちゃ眠いので簡単にまとめて終わりにします。

スターティングラインナップ

AFCチャンピオンズリーグ2022 ノックアウトステージ 決勝 第1戦 キング・ファハド国際スタジアム アウェー アル・ヒラル戦 スターティングラインナップ

さて第1戦のスタメンは、最終ライン左から明本さん、ホイブラーテンさん、ショルツさん、酒井さん。ダブルボランチに岩尾さんと敦樹さん、左のSHに関根さん、右に大久保さん、トップ下に小泉さんを配置し、1トップに興梠さんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブには岩波さん、馬渡さん、犬飼さん、荻原さん、柴戸さん、安居さん、平野さん、早川さん、カンテさん、そして彩艶さんが控えます。

スタメン的には直近のリーグ戦、川崎戦でのメンツに、酒井さんが満を持して戻ってきた形。ショルツさんとホイブラーテンさんは確定としてもう1人の外国人枠が誰になるかは注目ポイントですが、前節レビューでも書いた予想通りカンテさんがベンチ入り。そして川崎戦で同点ゴールの起点となった早川さんがその勢いを持ってここでもベンチ入りし、もしかすると決勝戦でACLデビューの可能性もでてきました。

対するアル・ヒラルは、最終ライン左からモハンメド アルブライク選手、アリ アルブライヒ選手、チャン ヒョンス選手、サウード アブドゥルハミド選手。アンカーの位置にサルマン アルファラジ選手がいて、その前面にサーレム アッ=ドーサリー選手とモハメド カンノ選手。最前線は中央にオディオン イガロ選手、左にムサ マレガ選手、右にミシャエウ選手という並びの 4-3-3。GKはアブドゥラー アルマユーフ選手。

相手の最前線はボール保持で2トップっぽくイガロ選手とマレガ選手が立ち位置を獲って、ミシャエウ選手は中盤に落ちてSHっぽい立ち位置になることも多かったので、4-4-2 とも言える感じでしたかね。あと事前にアル・ヒラルの試合をハイライトで観た感じではミシャエウ選手は左でプレーすることが多いように見えましたが、この日は右サイドにいたので、ここはもしかすると酒井さんとのマッチアップを避け、(向こうからすれば酒井さんに比べて攻略しやすそうな)明本さんとマッチアップさせることで優位性を獲りに来たのかもしれません。

その意味で、注目ポイントは明本さんのところでミシャエウ選手を抑えきれるのかという点。

ここが決壊すると厳しい試合展開になっちゃいそうなのでがんばって欲しいところでしたが、13分の失点はこの明本さん vs ミシャエウ選手のマッチアップで明本さんが縦を切らずに横パスを切るような動きした隙を一発で縦に行かれて中央に折り返された流れから、ゴール前でショルツさん、西川さんの連係ミスもあってボールがゴール前を横切るっていう状況を作ってしまい、振られたところで逆サイドからアッ=ドーサリー選手に詰められて終了。

とはいえ、明本さん、このシーン以外、特に空中戦に関しては同サイドに流れてくるイガロ選手(デカい)、ミシャエウ選手とのデュエルをことごとく勝利し、ミシャエウ選手の突破もほぼ許さず抑えきるなど、影の功労者といってもいい活躍ぶりで、しかも途中で酒井さんが交代した後も右サイドに移動して最後までゴリゴリにハードワークするなど、普段通りの規格外フィジカルを発揮して引き分けという結果に大きく貢献してくれました。素晴らしい。

前向きには強くて速いアル・ヒラル、後ろ向き守備局面では付けいる隙もあり

アル・ヒラル、ボール保持では個々の能力もさすがに高く、前プレに出ていってもなかなかそこではめきるってのは難しいんですが、ウチのボール非保持に関してはそこはある程度割り切って中盤のパスコースを消し、入ってきた所をうまくインターセプトしたり、複数人で囲い込んで奪うなどして相手にボール保持されつつも、完全に押し込まれる一歩手前で耐える展開。

ウチがボール奪取した瞬間、アル・ヒラルにとってのネガティブトランジションに関してはあちらも素早くプレスをかけて奪いきりに来るので、ファーストプレスを回避できるかは結構重要。相手のファーストプレスを外せれば、撤退させられた際のプレスバックや、最終ライン各選手の、裏のスペースへの対応みたいなものはそこまで精度も高くなく、十分相手ゴール前まで侵入できるイメージだったので、ウチとしてはワントップ+2列目の3人でうまく裏を狙っていきたい。

53分の同点ゴールはまさにフィフティなボールをウチが収めて、そこに寄せてきた相手ファーストプレスをうまく回避して岩尾さんから中央に絞ったフリーの大久保さんにパスが渡ったところでビッグチャンス。裏に抜けた興梠さんへのパスを相手ディフェンスがカットしようとして結果として興梠さんが詰めやすいところにボールが戻って来た形ですが、単にラッキーということでもなく、相手の特性を逆手にとって苦手なシチュエーションに追い込んでやったことが活路となりました。これは第2戦でも重要な攻略ポイントだと思います。

67分には興梠さん→カンテさん、小泉さん→安居さんとして最前線をリフレッシュ。安居さんで守備強度と奪った後の推進力をプラス。81分には酒井さん→荻原さんとして荻原さんを左、明本さんを右に移動。同時間、大久保さん→早川さんとして早川さんはACLデビュー。85分には敦樹さん→柴戸さんとしますが、大久保さんも敦樹さんも足攣っての交代なので、まさに総力戦の様相。

86分にアル・ヒラル、アルドサリ選手が岩尾さんにホールディングで倒されたことに対する報復行為で一発レッドカード。相手が1人少ない状況になるも、ホームで勝ちたいアル・ヒラルは数的不利をものともせず攻撃の手を緩めない。ウチも冷静に対処しつつ時間を使い、1-1 のドローで第1戦をクローズ。貴重なアウェーゴールを持ち帰る十分すぎる結果となりました。

さて、重要なのはホームでの第2戦。第1戦を 1-1 で終えられたことで、0-0 ドローまではウチの優勝という、「ほんのちょっとだけ」優位な状況でホームゲームを迎えられるのは素晴らしい。とはいえ、先に失点すれば 1-1 ドローは延長戦、2点以上獲られれば勝利以外はなしっていう苦しい状況に追い込まれるわけで、決して楽観できる状況ではありません。実際に前回対戦時はホームで3失点喰らったわけですしね。

ホームで圧倒的な雰囲気を作れることは疑いないわけですので、しっかりスタジアム全体で後押しして、ACLのタイトルをつかみ取りましょう。

試合ハイライト

試合データ

観客: 50,881人
天候: 晴れ / 気温 31℃ / 湿度 15%
試合結果: アル・ヒラル 1-1 浦和(前半1-0)
レッズ得点者: 興梠(53分)
警告・退場: 敦樹(警告×1)、岩尾(警告×1)
主審: アハメド アルカフ 氏

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