2023 Jリーグ第9節等々力陸上競技場アウェー川崎フロンターレ戦

2023/04/24 13:45 公開

写真は「DAZN」中継映像から引用

水曜日はルヴァンカップで湘南を相手に引き分け。続くリーグ戦はアウェーでの川崎戦です。この試合が終わるとチームはそのままACL決勝の第1戦に向けて遠征。勝って気持ちよくACLにのぞみたいところで今シーズンは負傷者も多く成績的には不調とはいえ川崎は厳しい相手ですが、ボール保持を得意とする相手にしっかり自分たちの持ち味を出して戦い、自信をつけたいところ。

今回はちょっと予定があわなかったので現地には行かずにテレビ観戦です。

スターティングラインナップ

2023 Jリーグ第9節等々力陸上競技場アウェー川崎フロンターレ戦

さて今節のスタメンは、最終ライン左から荻原さん、ホイブラーテンさん、ショルツさん、明本さん。ダブルボランチに岩尾さんと敦樹さん、左のSHに関根さん、右に大久保さん、トップ下に小泉さんを配置し、1トップに興梠さんを置いた 4－2－3－1 スタート。GKは西川さん。サブには岩波さん、大畑さん、柴戸さん、安居さん、早川さん、リンセンさん、そして彩艶さんが控えます。

対する川崎は、最終ライン左から登里享平選手、車屋紳太郎選手、高井幸大選手、山根視来選手。ダブルボランチにジョアンシミッチ選手と瀬古樹選手。トップ下に脇坂泰斗選手。最前線、左から遠野大弥選手、宮代大聖選手、家長昭博選手という並びの 4－3－1－3 スタート。GKは上福元直人選手。

球際の強度では上回り、守備的には安定も後半立ち上がりに安い失点。早川さんの頑張りからリンセンさんのリーグ戦初ゴールでドロー

ボール非保持の状況ではウチが完全に上回った感のある前半。さすがに川崎はボール保持で前進するのがうまいので、なかなか前からのプレスはハマりませんでしたが、自陣に侵入されたあとはゴール前におけるウチのディフェンス陣の強度はさすがの高さで、アタッキングサードでは川崎にほとんどやらせなかったんじゃないかなと思います。

試合前、ある程度川崎にボール持たれるのは仕方ないんだろうな...... とか思ってたんですが、前半スタッツではウチのボール保持が上回っており、その意味ではしっかり試合をコントロールできたと言えるんじゃないでしょうか。

一方でウチのボール保持ですが、アンカーにいるシミッチ選手の脇で小泉さんがうまくボール受けてという2列目の所まではボール引き出すことができていたと思うんですが、さすがに川崎も中盤の寄せは速く、そこからの繋ぎがなかなか続かないなっていうところ。

特に小泉さんがいい位置でボール受けてくれるものの、その後の球離れが悪くて出し先探しているうちに囲まれて奪われるみたいなシーンが目立ってしまい、ボール奪われる位置が悪い場合は結構危険な香りもしていたので、この辺はもう少し改善の余地がありそう。

全体的にはお互いに中盤でボール奪い合うもゴール前ではなかなか決定機までは行かないっていう前半ながら、川崎の前プレに関してはかなりうまく外して無効化できていましたし、西川さんからのロングボールを交えたりながら、時には明本さんのフィジカルでゴリゴリ前進したり、興梠さんと関根さんのコンビネーションで相手SBをつり出しておいての裏のスペースを使ってペナルティエリア内に侵入する、みたいなこともできていて、チャンスの数でいえばウチの方が多かったんじゃないかな～という印象でした。

後半もこのペースで続けられればなと思ってたらまさかの失点。

相手スローインに2人で詰めたところをポーンと縦に蹴られて最終ライン裏を家長選手に獲られてしまったところからですが、対応したホイブラーテンさんが家長選手の突破に付いていけず折り返しされると、ニアに突っ込んできた脇坂選手のところで荻原さん、ショルツさんが対応するも奪いきれずにうまいトラップからボレーシュートを許して失点。後半立ち上がりに少し軽い対応して一発で裏を獲られてしまったのはちょっともったいなかった。

これで1点を追う展開になりますが、議論になりそうなシーンが68分に。ペナルティエリア内で興梠さんが蹴られたやつ、その場で下記のようにつぶやいたんですが、恐らく考えられるのはこれ。

ジャッジリプレイ案件かもしれんけど、おそらく主審はクリアしようとしてる（キックモーションに入ってる）ところに興梠さんが足入れた（要するにイニシエイト）って判断してVARもそれをフォローって感じだろうけど興梠さんが蹴られてるのでPKです（感情論）

— Yoshiki Kato (@burnworks) April 23, 2023

主審がこのシーンを明確に目視していてイニシエイトとした場合、VARは「明確な間違い」とまではいけないので主審の判定をフォローするしかないっていう感じで、OFRされなかったのは仕方ないと思いますが、個人的には興梠さんの方が先に反応して後ろ足でボールを持ち出そうとした瞬間に蹴られたので普通にPKだったよなっていう。もうちょい真面目にやって欲しい。

ま。判定に文句言っても仕方ないのであくまで余談にしておきますが。

ウチの選手交代はこの直後。

73分に大久保さん→リンセンさんとして一時的に興梠さん、リンセンさんの2トップぽい並びに。さらに80分には岩尾さん→柴戸さん、興梠さん→安居さん、関根さん→早川さんとして3枚リフレッシュ。

この交代直後、早川さんが中盤で相手と競りながら半ば強引にボールキープした所から縦に荻原さんへの絶妙なパス→抜け出した荻原さんから中央リンセンさんにパスが渡ると、これをリンセンさんがダイレクトで右足、インサイドで低くコースを狙った技ありのシュートをブッ刺して同点。この辺のシュートスキルはさすがといったところ。

そして早川さん、相手と競ってフィフティなボールが全部自分の足元に戻ってくる感じ、まさに若くて勢いがある選手にありがちな持っている感でボールキープすると得点につながる決定的なパスを供給するなど、とてもユースの選手とは思えない力強さで将来が楽しみな逸材。

試合はこのまま1対1のまま終了。全体の勢いなど、印象的には勝てた試合って気もしますが、先に失点して追いついたという流れを考えれば勝点1をなんとか拾ったともいえる、評価が分かれそうな感じですが、こういう先に失点しながらも負けないというのは長いシーズンを考えると重要。結果として公式戦負けなしを継続でACLにのぞむことができます。

さて、いよいよACL決勝ですね。まずはアウェーからですが、第2戦に優勝の望みを繋ぐような試合をして、みんな元気にホーム埼スタに戻ってきてくれることを祈ります。