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2020 Jリーグ 第32節 埼玉スタジアム2002 湘南ベルマーレ戦

前節はアウェーで鹿島を相手になんもさせてもらえず4失点の完敗。リーグ戦も残り3試合、うちホームゲームが2試合となったところで、今節はそのホームゲームの1試合。湘南ベルマーレとの対戦です。

2020 Jリーグ 第31節 埼玉スタジアム2002 湘南ベルマーレ戦

写真は「DAZN」中継映像から引用

ウチはシーズン途中で監督の契約満了が確定、選手の中にもすでに来季の契約がない人が何人か発表されていて、順位的にも降格もなく、ACL圏内や天皇杯出場といった上位に届く可能性もなくなっているという圧倒的消化試合の真っ只中。

どこにモチベーションを持っていくのかが非常に難しい状況(選手個人にはそれぞれ状況によってモチベーションの持ちどころはあると思いますけどチーム全体としてはどうなんでしょうね)で、観ている方、サポの立場で多少期待できることとすれば、もう失うものもないわけだし、今シーズンあまり観る機会がなかった若手に少し出場機会を与えてみてもいいんじゃねってのと、興梠さんになんとか9年連続2桁得点の偉業を達成して欲しいなくらいでしょうか。

とはいえ、結果なんてどうでもいいから若手主体で行けやぁみたいな極端なことは思わなくて、戦うからには勝利を目指して欲しいなと。というのも、今シーズン、ホームでの戦績が今節開始前の時点で5勝7敗3分と負け越してるんですが、残りホームでの2節を勝つことができれば、なんとか7勝7敗の五分までいけるんですよね。昨シーズンもホームでは10敗(4勝10敗3分)して散々な成績だったわけですけども、なんとか残りホーム2試合で2年連続ホーム負け越しみたいな状況だけは避けて欲しいなっていう密かな願いもあったりしました。

スターティングラインナップ

2020 Jリーグ 第31節 埼玉スタジアム2002 湘南ベルマーレ戦 スターティングラインナップ

さて、今日のスタメンは最終ライン、CBは橋岡さん、岩波さんのコンビ。右のSBには岩武さん、左に山中さん、ボランチのコンビはエヴェルトンさんと長澤さん、SH右がマルティノスさん、左が汰木さん。2トップには杉本さん、興梠さんを配置した 4-4-2。GKは西川さん。

試合前に発表されたスターティングラインナップを観たときに橋岡さんのCB起用はわかりましたけども、ここにきてそういう配置にしてくるとは思っていなかったのでちょっと驚き。試合前の情報でトーマス・デンさんは別メニュー調整になっていたのと、試合後の監督インタビューで大槻さんが槙野さんは水曜日の試合に間に合うように調整中みたいなことをおっしゃっていたので彼もコンディションの問題。ということで橋岡さんのCB起用はある程度消去法に基づいて選択されたんだと思われます。

前線の組み合わせは杉本さんが久しぶりの先発。レオナルドさんがイエローカードの累積で今節は出場停止なので、その辺の兼ね合いもあると思いますが、ここのところあまり長い時間プレーさせてもらっていなかったのでスタメンに入ることで、どう前線に変化がでるのかは期待したいところ。また、青木さんも別メニュー調整中、伊藤さんも離脱ということで、中盤の駒が少し不足気味ですが、阿部ちゃん、武田さんがベンチ入りし、出場機会があるか、少し気になる人選となりました。

対する湘南は、最終ライン左から、田中 聡選手、石原 広教選手、舘 幸希選手。アンカーに柴田 壮介選手を配置、ウィングバック左に畑 大雅選手、右に岡本 拓也選手。2シャドーに齊藤 未月選手、松田 天馬選手、2トップに石原 直樹選手と中川 寛斗選手を置いた 3-3-2-2(3-1-4-2)のフォーメーション。GKは後藤 雅明選手。

阿部ちゃん戻ってきたし、武田くん観られたからよし

湘南は守備時、両ウィングバックが3バックのサイドに落ちる 5-3-2 でコンパクトにブロックを作る形。立ち上がり、湘南は前線からかなり積極的にプレスをかけに出てきたので、ウチとしてはそれを自陣に引き込んでおいて西川さんのフィードなりで相手のプレスを裏っ返しちまえばいいやって感じでそれなりに形は作れました。引き込んでおいて蹴って前線で杉本さんあたりが溜めを作ってくれればいいし、それが無理でも高さのない湘南守備陣が競ってこぼれたところのセカンドボールを回収して二次攻撃につなげればという感じ。

しかし、湘南が前半の飲水タイムくらいのタイミングで前プレがハマらないのを察知してプレス開始位置を低めに設定し直すと、縦のパスコースを優先して消してくる相手2トップの立ち位置、2シャドーのサイドへのプレスの出足の速さなどもあってなかなか中盤でボール引き出して前を向く状況が作れず、相手守備ブロックの外郭をなぞって各駅停車のパスが続くだけといういつもの流れに。こうなるとこれもいつもの流れですが、興梠さんなんかがリズム作ろうと落ちてきちゃうんですけど、今度は杉本さんとの距離感や前線の枚数というところで足りなくなって、ボールはなんとなく保持しているけどアタッキングサードに侵入できないっていう。

また、ウチの守備に関しても、「前線からの積極的な守備で高い位置でトランジションを狙う」というコンセプトとは裏腹に、各選手の立ち位置やボール奪取位置とそこに至るまでのアプローチが全く整理されていないことから、単に自分の対面にいる相手に対してリアクションで突っ込んでいくだけの連動性の全くないプレスになっていて、今回のようにシステムがマッチアップせず、明確に対面の選手が決まらないような場合に後手を踏むケースが多く、湘南相手に簡単に外されてアタッキングサードに侵入される始末。この辺は今シーズン1年間を観てきてまったく成長しなかった部分ですが、終盤になっていきなり解決するはずもなく、各局面、各選手単独の強度やセンスだけで何とかしてくださいという無策さを放置した当然の帰結と言えるでしょう。

これは攻撃面でも同様。各選手の球離れは悪く、足元でパスを受けてから次を探しているような状況で連動した崩すなどできるはずもなく・・・・・・

例えばマルティノスさんなんかも、元々対面に相手がセットした状態をドリブルで打開するような部分が長所の選手ではなく、スピードを活かして裏のスペースに走らせるようなプレーをさせるべきにもかかわらず、チーム全体としてそういう流れから逆算するようなプレーができていないことから足元でボール受けて単独突破を強いられる流れに。

そして選手交代で流れが変わらないどころかスタメンがベストであとは交代の度にピッチ上が混乱していくという事態が今節も継続。64分のエヴェルトンさん→柴戸さん、74分の杉本さん→武藤さん、汰木さん→阿部ちゃんと交代して 3-4-2-1 ベースの可変システムにしたのは3バックの相手にシステム的に合わせに行くことでマークを捕まえやすくする狙いだと思いますが、ワイドに張ったウィングバックで幅を使いながらウチの3バック脇のスペースを攻略してくる湘南(特に山田直輝選手が入ってからは畑選手をうまく使ってサイドからの攻撃が活性化してました)に対してオープンな展開から決定機を作られるなどうまく機能したとは言い難い流れ。

86分にマルティノスさん→武田さん(Jリーグデビューおめでとう)、山中さん→ウガとして、武田さんをトップ下に配置した 4-2-3-1 に変更したことで終盤に盛り返した感はありましたが、残り時間 5分での実験的な側面もあるやり方だったので次につながるかは微妙なところ。

とはいえ、トップ下に入った武田さんは視野の広さ、対人強度、狭いところでもうまくボールを受けて、前を向いて出て行ける推進力と、さすがに期待されているだけのことはある能力の片鱗を短い時間ながら見せてくれていて(試合終了間際に興梠さんが潰れながら落としたボールを持ちだしてフィニッシュまで行ったシーンなんかは、彼のボディバランスの良さ、トップスピードに近い動きの中でのプレー精度の高さを感じさせてくれました)、その点は収穫だったなと。来シーズン、もう少し子の若い才能を活かす何かがあるといいんですけども。

ということで、次節は水曜日にアウェーで川崎と、週末にはホームで最終節(対札幌)と残り2試合を残すのみとなりました。次節の相手はもう優勝決まっちゃって多少は締めモードに入っているとはいえ今シーズン圧倒的強さで首位をぶっちぎった川崎。今シーズン1度目の対戦ではホームで立ち上がりは意地を見せるも結局は力の差を見せつけられて3失点、無得点の敗戦。シーズンダブルは何とか避けていただきたい感じではありますが、難しいだろうなと思いつつもとにかくいい試合を期待します。

試合ハイライト

試合データ

観客: 14,847人(入場制限付きマッチ)
天候: 晴 / 気温 13℃ / 湿度 47%
試合結果: 浦和 0-0 湘南(前半0-0)
レッズ得点者:-
警告・退場: ウガ(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 岡部 拓人 氏
順位: 10位(13勝12敗7分/勝点46/得失点差-9)

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