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Jリーグなどでは2019年8月以降適用される「2019/20 競技規則」の改定について

国際サッカー評議会(IFAB)は2019年3月11日付けで2019/20年の競技規則改正について通達を出しました。この競技規則改正について、国際的には2019年6月1日から有効となりますが、日本は絶賛シーズン中のためその適用開始は2019年8月1日以降に開催される試合から順次(J1の場合は、8月2日に開催の第21節から)という形になっています。

今回の改定に関してもJFA(日本サッカー協会)さんから下記の解説動画などを含めて、かなり詳しい情報提供がされていますのでそちらを見ていただければよいのですが、個人的な理解度の向上のためも含めて、ここで改定があった項目について簡単に解説しておこうと思います。

ということで、改正があった箇所について下記の通り。それぞれの条項ごとに、改定箇所、新(19/20)旧(18/19)でどのように変わったかの比較表、さらにその改定が要するにどういうことよ?っていう簡単な解説をまとめています。長いので覚悟してお読みください。

目次

第1条 競技のフィールド

変更箇所

  • 14. ビデオアシスタントレフェリー(VARs)
    • ビデオオペレーションルーム(VOR)
2019/20 2018/19
競技者、交代要員、交代して退いた競技者、またはチーム役員がVORに入室した場合には退場を命じられる。
競技者、交代要員または交代して退いた競技者がVORに入室した場合には退場を命じられ、チーム役員が入室した場合はテクニカルエリアから退席を命じられる。

変更の概要

チーム役員に関しても競技者(交代要員含む)と同様に、VORに入れば退場(レッドカード)を命じられるようになりました。

変更箇所

  • 14. ビデオアシスタントレフェリー(VARs)
    • レフェリーレビューエリア(RRA)
2019/20 2018/19
競技者、交代要員、交代して退いた競技者、またはチーム役員がRRAに入った場合には警告される。
競技者、交代要員または交代して退いた競技者がレフェリーレビューエリア(RRA)に入った場合には警告され、チーム役員が入った場合は誰にでもわかるように公式な注意が行われる(イエローカードがチーム役員に用いられる試合では、警告される)。

変更の概要

チーム役員に関しても競技者(交代要員含む)と同様に、RRAに入れば警告(イエローカード)されるようになりました。

第3条 競技者

変更箇所

  • 3. 交代の進め方
2019/20 2018/19
競技者が交代要員と交代する場合、次のことを守らなければならない:
  • 交代が行われることについて、事前に主審に通知する
  • 交代して退く競技者は、
    • 既に競技のフィールド外に出ている場合を除き、主審の承認を得て競技のフィールドから離れる。競技者は境界線の最も近い地点から出なければならない。ただし競技者がハーフウェーラインのところから直接すみやかに、また、(例えば、安全や保安または負傷などのため)他の地点から出るようにと、主審が示した場合を除く。
    • すみやかにテクニカルエリアまたはロッカールームへ行かなければならない。また、再交代が認められる場合を除き、その試合に再び参加することはできない。
  • 交代される競技者が競技のフィールドを離れることを拒んだ場合、競技は続けられる
競技者が交代要員と交代する場合、次のことを守らなければならない:
  • 交代が行われることについて、事前に主審に通知する。
  • 交代して退く競技者は、既に競技のフィールド外に出ている場合を除き、主審の承認を得て競技のフィールドから離れる。
  • 交代して退く競技者は、ハーフウェーラインのところから競技のフィールドを出る必要はなく、再交代が認められる場合を除き、その試合に再び参加することはできない。
  • 交代される競技者が競技のフィールドを離れることを拒んだ場合、競技は続けられる

変更の概要

「競技者は境界線の最も近い地点から出なければならない」というのがポイントですね。

これによって、従来のルールでは勝っているチームなどが当たり前にやっていた、選手交代時にハーフウェーラインまでたらたらと歩いて時間を消費するみたいなことが明確にできなくなりました。もちろん、交代させられそうってなったらピッチの中央付近にわざと留まって、そこからたらたら歩けばいいんですけど(笑)、交代はスピーディになると思います。

ただし、例えば昨年の埼スタ(最終節)で柏木さん→ヒラさんの交代時みたいな感動的なシーンってのは減るかもしれませんね。もちろんこの部分の改定の目的は「素早い選手交代」なので、例えば走って交代すれば「ハーフウェーラインから交代します」でも主審の判断で許されると思いますけども。

第4条 競技者の用具

変更箇所

  • 3. 色
2019/20 2018/19
アンダーシャツは、次のものとする:
  • シャツの各袖の主たる色と同じ色で、1色とする。
または、
  • シャツの各袖とまったく同じ色の柄にする
アンダーシャツは、シャツの袖の主たる色と同じ色でなければならない。

変更の概要

アンダーシャツの色について、シャツの各袖とまったく同じマルチカラーや色の柄のアンダーシャツの着用が認められるという形になりました。

第5条 主審

変更箇所

  • 2. 主審の決定
2019/20 2018/19

プレーを再開した後、主審が前半または後半(延長戦を含む)終了の合図をして競技のフィールドを離れた後、または、試合を中止させた後は、主審がその直前の決定が正しくないことに気づいても、または、その他の審判員の助言を受けたとしても、再開の決定を変えることができない。しかしながら、前後半終了時に主審が競技のフィールドを離れてレフェリーレビューエリア(RRA)へ行く、または競技者に競技のフィールドへ戻るよう指示しても、これは前後半終了前に起こった事象に対する決定の変更を妨げるものではない。

第12条3項とVAR手順に示される場合を除いて、他の審判員が反則を認識し、プレーが再開される前にその反則を主審に伝えようとした場合のみ、懲戒の罰則はプレー再開後に行うことができる。その懲戒の罰則に応じた再開方法は、適用しない。

プレーを再開した後、主審が前半または後半(延長戦を含む)終了の合図をして競技のフィールドを離れた後、または、試合を終結させた後は、主審がその直前の決定が正しくないことに気づいても、または、その他の審判員の助言を受けたとしても、決定を変えることができない。

変更の概要

下記の点が改定のポイントとなります。

  • 「終結させた」という言葉は理解されにくいため、「中止させた」と変更されました。
  • 前後半の終了時に主審がRRAに行く、または競技者にフィールドへ戻るよう指示する場合、その反則が前後半の終了前に起こっていれば、「レビュー」は認められ、決定を変更することができると明記されました。
  • 審判員がイエローカードやレッドカードとなる反則を示したり、伝えようとしたけれど(例えばボールとは関係ない場所での乱暴な行為に対して副審が旗を上げるなどして)、主審がそれを見ない、あるいは聞かないままプレーを再開してしまうことがあります。その場合でも主審は適切な懲戒処置をとることができますが、その反則(主審が見逃した反則のことですね)に応じたプレーの再開は適用されないということが明記されました。

変更箇所

  • 3. 職権と任務 - 懲戒処置
2019/20 2018/19

責任ある態度で行動しないチーム役員に対して処置をとり、注意する、イエローカードで警告する、レッドカードで競技のフィールドとその周辺テクニカルエリアを含むから退場させる。反則を犯した者を特定できない場合、テクニカルエリア内にいるより上位のコーチが罰則を受ける。

退場となる反則を犯したチームのメディカルスタッフは、他にそのチームで対応できるメディカルスタッフがおらず、競技者に治療が必要な場合、試合にとどまることができる。

責任ある態度で行動しないチーム役員に対して処置をとり、役員を競技のフィールドとその周辺から立ち退かすことができる。退席処置となる反則を犯したチームのメディカルスタッフは、他にそのチームで対応できるメディカルスタッフがおらず、競技者に治療が必要な場合、試合にとどまることができる。

変更の概要

チーム役員による不正行為に対するイエローカードやレッドカードに関して、不正行為を犯したチーム役員を特定できない場合、テクニカルエリア内にいる上位のコーチ(通常は「監督」になりますね)がイエローカードやレッドカードを受けるという点が明記されました。

変更箇所

  • 3. 職権と任務 - 負傷
2019/20 2018/19
競技のフィールドから退出する要件につき、次の場合のみ例外とする:
  • ペナルティーキックが与えられ、負傷した競技者がキッカーとなる場合
記載なし

変更の概要

「キッカーが競技のフィールドから離れなければならないことでペナルティーキックを行えないのは不公平だ」という理由からこの一文が追加されました。

第7条 試合時間

変更箇所

  • 3. 空費された時間の追加
2019/20 2018/19
主審は、以下のように前半、後半に空費されたすべての時間を追加する:
  • 「飲水」タイム(1分間を超えてはならない)や「クーリング」ブレーク(90秒間から3分間で)など、競技会規定で認められる医療上の理由による停止
主審は、以下のように前半、後半に空費されたすべての時間を追加する:
  • 競技会規定で認められる、飲水(1分間を超えてはならない)やその他医療上の理由による停止

変更の概要

競技者の安全のため一定の天候状態(例えば、高温多湿)において体温を下げるための「ク-リング」ブレーク(90秒間から3分間まで)と、水分補給のための「飲水」タイム(最大1分間)の違いが明記されました。

第8条 プレーの開始および再開

変更箇所

  • 1. キックオフ
    • 進め方
2019/20 2018/19
  • コイントスに勝ったチームが、前半に攻めるゴールか、またはキックオフを行うかを決める。
  • この結果により、相手チームがキックオフを行う、または前半に攻めるゴールを決める。
  • 前半に攻めるゴールを決めたチームは、後半開始のキックオフを行う。
  • コイントスに勝ったチームが、前半に攻めるゴールを決める。
  • 相手チームがキックオフを行う。
  • トスに勝ったチームは、後半開始のキックオフを行う。

変更の概要

コイントスに勝ったチームが、キックオフも選ぶことができるようになりました。

変更箇所

  • 2. ドロップボール
    • 進め方
2019/20 2018/19
  • 次の状況でプレーが停止された場合、ボールはペナルティーエリア内で守備側チームのゴールキーパーにドロップされる:
    • ボールがペナルティーエリア内にあった
    • または、ボールが最後に触れられたのがペナルティーエリア内であった。
  • その他のすべてのケースにおいて、主審は、ボールが最後に競技者、外的要因または審判員(第9条1項に示される)に触れた位置で、最後にボールに触れたチームの競技者の1人にボールをドロップする。
  • (両チームの)他のすべての競技者は、ボールがインプレーになるまで4m(4.5ヤード)以上ボールから離れなければならない。ボールがグラウンドに触れたときに、ボールはインプレーとなる。
ボールがグラウンドに触れたときに、ボールはインプレーとなる。

主審は、プレーを停止したときにボールがあった位置でボールをドロップする。ただし、ボールがゴールエリア内にあるときにプレーを停止した場合、ボールは、プレーを停止したときにボールがあった地点に最も近いゴールラインに平行なゴールエリアのライン上でドロップされる。

ボールがグラウンドに触れたときに、ボールはインプレーとなる。

何人の競技者でもドロップボールに参加できる(ゴールキーパーを含む)。主審は誰がドロップボールに参加してよいか、また、ドロップボールの結果について指示できない。

変更の概要

ここ変更はちょっと複雑なのですが、ペナルティエリアの外でドロップボールとなる状況が発生した場合、最後にボールを触れたチームのドロップボールからプレーが再開されるようになります。ペナルティーエリア内の場合は、守備側ゴールキーパーにボールはドロップされ、試合が再開されます。

これは、例えば攻撃側がボールを保持して攻め込んでいるような状況でドロップボールとなり、守備側にドロップされると、守備側はボールを戻す際にわざと相手陣地の深い位置のタッチラインを割るようにボールを蹴るなどして攻撃側に不利益が生じたり、それが元で試合がエキサイトしたりということが起こりがちでした。それを防ぐための改定とのこと。

なお、ペナルティエリア内、ペナルティエリア外、どちらの場合でも、ドロップボールに参加できるのは1人で、その他すべての競技者(ドロップボールを受けるチームの選手も含みます)は、ボールがドロップされるの位置から4m(4.5ヤード)以上離れなければならないということが明記されています。

第9条 ボールインプレーおよびボールアウトオブプレー

変更箇所

  • 1. ボールアウトオブプレー
2019/20 2018/19
ボールは、次のときにアウトオブプレーとなる:
  • グラウンド上または空中で、ボールがゴールラインまたはタッチラインを完全に越えた。
  • 主審がプレーを停止した。
  • ボールが審判員に触れ、競技のフィールド内にあり、次のような場合。
    • チームが大きなチャンスとなる攻撃を始めるか
    • ボールが直接ゴールに入るか
    • ボールを保持するチームが替わる
こうしたすべてのケースでは、プレーはドロップボールによって再開される。
ボールは、次のときにアウトオブプレーとなる:
  • グラウンド上または空中で、ボールがゴールラインまたはタッチラインを完全に越えた。
  • 主審がプレーを停止した

変更の概要

ボールが主審(または、その他の審判員)に触れた場合について明記されました。「ボールを保持するチームが替わる」と明記されたことで、例えば主審にボールが当たってボール保持チームが変わってしまった場合(攻撃側が出したパスが主審に当たって守備側に渡ってしまった場合などですね)には第8条の「2. ドロップボール」で定めたとおり、最後にボールに触れたチームのドロップボールとなります。

今までは「主審は石だと思え」みたいに言われてまして、パスやシュートが主審に当たってボールロストしたりといった不利益を被ったり、逆のチームがそれによって利益を得るなんてことはあったわけですが、それは不公平でしょということで改定されています。

変更箇所

  • 2. ボールインプレー
2019/20 2018/19
ボールは、審判員に触れたり、ゴールポスト、クロスバー、コーナーフラッグポストからはね返って競技のフィールド内にある場合もつねにインプレーである。
これ以外、ボールは、審判員、ゴールポスト、クロスバー、コーナーフラッグポストからはね返って競技のフィールド内にある場合も含めてつねにインプレーである。

変更の概要

「ボールアウトオブプレー」で示されている場合を除いて、ボールは審判員に触れてもインプレーですよということを明記していますので、例えば単に主審にボールが当たっただけ(それでボール保持チームが変わったり、大きなチャンスになってしまったりみたいなことが起こっていない)場合はインプレーです。

第10条 試合結果の決定

変更箇所

  • 1. 得点
2019/20 2018/19
ゴールキーパーが相手のゴールにボールを直接投げ入れた場合、ゴールキックが与えられる。
記載なし

変更の概要

ゴールキーパーは、相手ゴールにボールを直接投げ入れて得点することはできませんよ(もし入った場合は相手側ゴールキック)と明記されました。

第12条 ファウルと不正行為

変更箇所

  • 1. 直接フリーキック
    • ボールを手または腕で扱う
2019/20 2018/19

競技者が次のことを行った場合、反則となる。

  • 手や腕をボールの方向に動かす場合を含め、手や腕を用いて意図的にボールに触れる。
  • ボールが手や腕に触れた後にボールを保持して、またはコントロールして、次のことを行う。
    • 相手競技者のゴールに得点する。
    • 得点の機会を作り出す。
  • ゴールキーパーを含め、偶発的であっても、手や腕から相手チームのゴールに直接得点する。

競技者が次のことを行った場合、通常は反則となる:

  • 次のように手や腕でボールに触れたとき:
    • 手や腕を用いて競技者の体を不自然に大きくした。
    • 競技者の手や腕が肩の位置以上の高さある。(競技者が意図的にボールをプレーしたのち、ボールがその競技者の手や腕に触れた場合を除く)

これらの反則は、ボールが近くにいる別の競技者の頭または体(足を含む)から競技者の手や腕に直接触れた場合でも適用される。

これらの反則を除き、次のようにボールが競技者の手や腕に触れた場合は、通常は反則ではない:

  • 競技者自身の頭または体(足を含む)から直接触れる。
  • 近くにいた別の競技者の頭または体(足を含む)から直接触れる。
  • 手や腕は体の近くにあるが、手や腕を用いて競技者の体を不自然に大きくしていない。
  • 競技者が倒れ、体を支えるための手や腕が体と地面の間にある。ただし、体から横または縦方向に伸ばされていない。

ゴールキーパーは、自分のペナルティーエリア外でボールを手または腕で扱うことについて、他の競技者と同様に制限される。ゴールキーパーが、自分のペナルティーエリア内で、認められていないにもかかわらず手や腕でボールを扱った場合、間接フリーキックが与えられるが、懲戒の罰則にはならない。

競技者が手または腕を用いて意図的にボールに触れる行為はボールを手で扱う反則である。次のことを考慮しなければならない:

  • ボールの方向への手や腕の動き(ボールが手や腕の方向に動いているのではなく)
  • 相手競技者とボールの距離(予期していないボール)
  • 手や腕の位置だけで、反則とはみなさない。

ゴールキーパーは、自分のペナルティーエリア外でボールを手または腕で扱うことについて、他の競技者と同様に制限される。ゴールキーパーは、自分のペナルティーエリアで直接フリーキックやその他の懲戒の罰則の対象となるボールを手または腕で扱う反則を犯しても罰せられないが、ボールを手や腕で扱うことによって間接フリーキックが与えられることになる反則であれば、罰せられることもある。

変更の概要

今回の改定で最も大きく改定されたと思われるのが第1項の「ボールを手または腕で扱う」について。元々、「手に当たっただけ」ではハンドの反則とならないことは定められていましたが、今回の改定で、「意図的」あるいは「意図的ではない」とは具体的にどういうことですか? という部分に関する説明が大幅に追加されました。

ポイントとしては、

  • 偶発的であっても、手や腕から相手チームのゴールに直接得点した場合は反則(要するに最後手や腕に当たってたらどんな理由があろうと得点は認められないってこと)
  • 競技者の手や腕が肩の位置以上の高さある時に、「自分がプレーした以外の」ボールが当たった場合は反則。要するに肩よりも高い位置に腕がある場合、手に当たれば反則とされる可能性が高いリスクを冒していると考えられる

あと下記の文言の通り、例えばトラップしようとしたボールがトラップミスで手に当たっちゃったとか、すぐ隣の競技者に当たって跳ね返ったボールが「不自然な位置にない」手に直接当たったみたいのは全部反則ではないと明記されました。また、スライディングなど競技者が倒れた時に、身体を支えるために地面についた手や腕にボールが当たった場合も反則ではないと明記されています。この辺、曖昧な部分がかなり整理されてわかりやすくなったんじゃないでしょうかね。

  • 競技者自身の頭または体(足を含む)から直接触れる。
  • 近くにいた別の競技者の頭または体(足を含む)から直接触れる。
  • 手や腕は体の近くにあるが、手や腕を用いて競技者の体を不自然に大きくしていない。
  • 競技者が倒れ、体を支えるための手や腕が体と地面の間にある。ただし、体から横または縦方向に伸ばされていない。

後半部分では、ゴールキーパーが、自分のペナルティーエリア内で、認められていないにもかかわらず手や腕でボールを扱った場合(例えば味方のスローインを直接キャッチしたとかですね)、間接フリーキックが与えられるが、懲戒の罰則(要するにイエローカードやレッドカードの対象)にはならないということが明記されました。

変更箇所

  • 2. 間接フリーキック
2019/20 2018/19
ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で、次の反則のいずれかを犯した場合、間接フリーキックが与えられる:
  • ボールを放すまでに、手または腕で6秒を超えてコントロールする。
  • ボールを手から放した後、他の競技者がそのボールに触れる前に手または腕でボールに触れる。
  • 次のような状況で、ボールを手または腕で触れる。ただし、ゴールキーパーがボールをプレーに戻すため、明らかにボールをける、またはけろうとした場合を除く:
    • ボールが味方競技者によって意図的にゴールキーパーにキックされる。
    • 味方競技者によってスローインされたボールを直接受ける。
ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で、次の反則のいずれかを犯した場合、間接フリーキックが与えられる:
  • ボールを放すまでに、手で6秒を超えてコントロールする。
  • 次のような状況で、ボールを手で触れた場合:
    • ボールを手から放した後、他の競技者がそのボールに触れる前
    • ボールが味方競技者によって意図的にゴールキーパーにキックされる。
    • 味方競技者によってスローインされたボールを直接受ける

変更の概要

ゴールキーパーが本来は手や腕で扱ってはいけないボールを手や腕で処理してしまった場合の例外として、明らかに蹴って処理しようとしたけど失敗したみたいな場合が明記されました。例えば味方からスローインされたボールは手や腕で処理できませんが、これを蹴ってクリアしようとしたら足がスベって当たり損なったみたいなとき、そのボールをゴールキーパーが再びキャッチするなど、手や腕で処理しても、間接フリーキックの対象にはなりません。

変更箇所

  • 3. 懲戒処置
2019/20 2018/19

試合開始のため競技のフィールドに入る前に競技者またはチーム役員が退場となる反則を犯した場合、主審は、その競技者またはチーム役員を試合に参加させない権限を持つ(第3条6項を参照)。主審は、その他の不正行為を報告する。

競技のフィールドの内外にかかわらず警告または退場となる反則を犯した競技者またはチーム役員は、その反則に従って懲戒される。

イエローカードは警告されたことを知らせるため、レッドカードは退場が命じられたことを知らせるために用いられる。

競技者、交代要員、交代して退いた競技者、またはチーム役員のみにレッドカードまたはイエローカードが示される。

試合開始のため競技のフィールドに入る前に競技者が退場となる反則を犯した場合、主審は、その競技者を試合に参加させない権限を持つ(第3条6項を参照)。主審は、その他の不正行為を報告する。

競技のフィールドの内外にかかわらず、相手競技者、味方競技者、審判員、その他の者に対して、警告または退場となる反則を犯した競技者は、その反則に従って懲戒される。

イエローカードは警告されたことを知らせるため、レッドカードは退場が命じられたことを知らせるために用いられる。

競技者、交代要員または交代して退いた競技者のみにレッドカードまたはイエローカードが示される。

変更の概要

イエローカードやレッドカードをチーム役員(監督やコーチ)にも出すことができるようになったことに伴う改定です。

変更箇所

  • 3. 懲戒処置
    • カードの提示とプレーの再開
2019/20 2018/19
主審が警告または退場と判断した場合、懲戒の罰則の処置を執行し終えるまでプレーを再開させてはならない。ただし、主審が懲戒の罰則の手続きを始めておらず、反則を犯していないチームがすばやくフリーキックを行って、明らかな得点の機会を得た場合を除く。懲戒の罰則の処置は、次にプレーが停止されたときに行われる。なお、反則が相手チームの決定的な得点の機会を阻止したものであった場合、競技者は警告されることになる。
主審が警告または退場と判断した場合、懲戒処置を執行し終えるまでプレーを再開させてはならない。

変更の概要

イエローカードやレッドカードが提示されるプレーで試合が止まった場合の所謂クイックリスタートについて基準が示されました。

変更箇所

  • 3. 懲戒処置
    • 得点の喜び
2019/20 2018/19
次の場合、競技者は、得点が認められなくとも警告されなければならない:
次の場合、競技者は警告されなければならない:

変更の概要

「得点が認められなくとも」という文言が追加されたため、警告に値するようなゴールパフォーマンスをやらかした挙げ句にノーゴールでしたとなっても警告されますよという踏んだり蹴ったりな状況が起こる可能性があります。

変更箇所

  • 3. 懲戒処置
    • チーム役員
2019/20 2018/19

チーム役員

反則があり、その反則を犯した者を特定できない場合、テクニカルエリア内にいる上位のコーチが罰則を受ける。(以下略)

記載なし

変更の概要

イエローカードやレッドカードをチーム役員(監督やコーチ)にも出すことができるようになったことに伴う改定です。

変更箇所

  • 4. ファウルや不正行為の後のプレーの再開
2019/20 2018/19

ボールがインプレー中、競技者が競技のフィールド内で体を用いた反則を犯した場合:

  • 相手競技者に対する反則の場合 - 間接フリーキック、直接フリーキック、またはペナルティーキック
  • 味方競技者、交代要員、交代して退いた競技者、退場となった競技者、チーム役員または審判員に対する反則の場合 - 直接フリーキックまたはペナルティーキック
  • その他の者に対する反則の場合 - ドロップボール

すべての言葉による反則は、間接フリーキックとなる

(中略)

反則が競技のフィールド外で競技者によって、自分のチームの競技者、交代要員、交代して退いた競技者またはチーム役員に対して犯されたならば、反則または妨害が起きたところから最も近い境界線上から行う間接フリーキックでプレーは再開される。

(中略)

競技のフィールド内または外にいる競技者が、相手競技者に対して物(試合球以外)を投げたり、またはけった場合、もしくは相手チームの交代要員、交代して退いた、または退場となった競技者、チーム役員、あるいは審判員や試合球に物(試合球以外のボールを含む)を投げた、またはけった場合、直接フリーキックでプレーは再開される。

ボールがインプレー中、競技者が競技のフィールド内で反則を犯した場合:

  • 相手競技者に対する反則の場合 - 間接フリーキック、直接フリーキック、またはペナルティーキック
  • 味方競技者、交代要員、交代して退いた競技者、退場となった競技者、チーム役員または審判員に対する反則の場合 - 直接フリーキックまたはペナルティーキック
  • その他の者に対する反則の場合 - ドロップボール

(以下略)

変更の概要

この部分の改定では下記の点が確認されています。

  • 体を用いた反則の種類の違い(接触がある場合、ない場合)で再開方法が異なることと、審判員に対してであっても、言葉による反則はすべて間接フリーキックで罰せられる
  • 競技者が自分のチームの競技者、チーム役員、交代要員などに対して反則を犯した場合は、間接フリーキックになる
  • 人やボールに対して物を蹴るという行為は、物を投げる行為と同様に罰せられる

第13条 フリーキック

変更箇所

  • 1. フリーキックの種類
    • 間接フリーキックのシグナル
2019/20 2018/19
主審は、片腕を頭上に上げて間接フリーキックであることを示す。キックが行われ、他の競技者がボールに触れアウトオブプレーになる、または直接得点することができないと明らかにわかるまで、このシグナルを続ける。
主審は、片腕を頭上に上げて間接フリーキックであることを示す。キックが行われ、他の競技者がボールに触れるかアウトオブプレーになるまで、このシグナルを続ける。

変更の概要

「直接得点することができないと明らかにわかるまで」という一文が追加されたことで、これまでキックが行われたあと、他の競技者がボールに触れるまで主審は片腕を上げ続けていないといけなかったものが、得点につながらない状況であれば、フリーキックが行われた後すぐに腕を下ろしてもよいことになりました。

変更箇所

  • 2. 進め方
2019/20 2018/19
  • 競技者が主審の承認なく競技のフィールドに入る、復帰する、または離れたことによる反則に対して与えられるフリーキックは、プレーが停止したときにボールがあった位置から行われる。しかしながら、競技者が競技のフィールドの外で反則を犯した場合、反則が起きたところから最も近い境界線上から行うフリーキックでプレーは再開される。その直接フリーキックの対象となる反則が起こったとき、フリーキックの位置が、反則を犯した競技者自身のペナルティーエリアの境界線上であれば、ペナルティーキックが与えられる。

(中略)

  • けられて明らかに動いたときにインプレーとなる

(中略)

3人以上の守備側チームの競技者が「壁」を作ったとき、すべての攻撃側チームの競技者はボールがインプレーになるまで「壁」から1m(1ヤード)以上離れていなければならない。

  • 競技者が主審の承認なく競技のフィールドに入る、復帰する、または離れたことによる反則に対して与えられるフリーキックは、プレーが停止したときにボールがあった位置から行われる。しかしながら、競技者がプレーの一環として競技のフィールドを離れ、他の競技者に対して反則を犯した場合、反則が起きたところから最も近い境界線上から行うフリーキックでプレーは再開される。その直接フリーキックの対象となる反則が起こったとき、フリーキックの位置が、反則を犯した競技者自身のペナルティーエリアの境界線上であれば、ペナルティーキックが与えられる。

(中略)

  • けられて明らかに動いたときにインプレーとなるが、守備側チームが自分のペナルティーエリア内でフリーキックを得たときは、ボールがけられて直接ペナルティーエリア外に出たときインプレーとなる。

変更の概要

ペナルティ-エリア内で守備側チームがフリーキックを行うときは、ボールが蹴られた瞬間からインプレーとなり、味方競技者がペナルティーエリアを出る必要はなくなりました。なお、相手競技者はボールがインプレーになるまで、ペナルティーエリアの外、かつ9.15m以上離れなければなりません。

第16条の改定で後述しますが、ゴールキックに関しても同様の変更がされましたので、今までゴールキックをペナルティエリア内で味方競技者が受けた場合、ゴールキックがやり直しになっていたと思いますが、その必要がなくなります。

また、「3人以上の守備側チームの競技者が「壁」を作ったとき、すべての攻撃側チームの競技者はボールがインプレーになるまで「壁」から1m(1ヤード)以上離れていなければならない。」という文言が追加されたため、要するに守備側チームが作る壁の中に攻撃側チームの競技者が紛れ込んであれこれするっていうのは禁止されます。

変更箇所

  • 3. 反則と罰則
2019/20 2018/19

フリーキックが行われるとき、3人以上の守備側チームの競技者が作る「壁」から、攻撃側チームの競技者が1m(1ヤード)以上離れていない場合、間接フリーキックが与えられる。

守備側チームがそのチームのペナルティーエリア内でフリーキックを行うとき、ペナルティーエリアから出る時間がなく相手競技者がそのペナルティーエリアに残っていた場合、主審はプレーを続けさせなければならない。フリーキックを行うときにペナルティーエリア内にいる、または、ボールがインプレーになる前にペナルティーエリアに入った相手競技者が、ボールがインプレーになる前のボールに触れる、または、挑んだ場合、フリーキックをやり直す。

守備側チームがそのチームのペナルティーエリア内でフリーキックを行うとき、ペナルティーエリアから出る時間がなく相手競技者がそのペナルティーエリアに残っていた場合、主審はプレーを続けさせなければならない。フリーキックを行うときにペナルティーエリア内にいる、または、ボールがインプレーになる前にペナルティーエリアに入った相手競技者が、ボールが他の競技者に触れられる前にボールに触れる、または、挑む場合、フリーキックをやり直す。

ペナルティーエリア内で守備側チームがフリーキックを行ったとき、ボールが直接ペナルティーエリアから出なかった場合、キックは再び行われる。

変更の概要

前述のとおり、守備側が作った壁から攻撃側競技者は1m以上離れなければならなくなりましたが、これが守られなかった場合は守備側の間接フリーキックとなります。前半にその部分が追記されました。

後半は、守備側チームによる自陣ペナルティエリア内でのフリーキックに関して、他の変更箇所と合わせるための文言変更と削除が行われています。

第14条 ペナルティ-キック

変更箇所

  • 1. 進め方
2019/20 2018/19

ボールは、ペナルティーマーク上で静止していなければならず、ゴールポスト、クロスバー、およびゴールネットは、動いていてはならない。

ペナルティーキックを行う競技者は、明らかに特定されなければならない。

ゴールキーパーは、ボールがけられるまで、キッカーに面して、両ゴールポストの間のゴールライン上にいて、ゴールポスト、クロスバーまたゴールネットに触れていてはならない。

キッカーとゴールキーパー以外の競技者は、次のように位置しなければならない:

  • ペナルティーマークから少なくとも9.15m(10ヤード)以上離れる。
  • ペナルティーマークの後方
  • 競技のフィールドの中
  • ペナルティーエリアの外

競技者が競技規則どおりの位置についたことを確認したのち、主審は、ペナルティーキックを行うための合図をする。

ペナルティーキックを行う競技者は、ボールを前方にけらなければならない。ボールが前方に動くのであれば、バックヒールも認められる。

ボールがけられるとき、守備側チームのゴールキーパーは、少なくとも片足の一部をゴールラインに触れさせているか、ゴールラインの上に位置させていなければならない。

ボールは、ペナルティーマーク上で静止していなければならない。

ペナルティーキックを行う競技者は、明らかに特定されなければならない。

ゴールキーパーは、ボールがけられるまで、キッカーに面して、両ゴールポストの間のゴールライン上にいなければならない。

キッカーとゴールキーパー以外の競技者は、次のように位置しなければならない:

  • ペナルティーマークから少なくとも9.15m(10ヤード)以上離れる。
  • ペナルティーマークの後方
  • 競技のフィールドの中
  • ペナルティーエリアの外

競技者が競技規則どおりの位置についたことを確認したのち、主審は、ペナルティーキックを行うための合図をする。

ペナルティーキックを行う競技者は、ボールを前方にけらなければならない。ボールが前方に動くのであれば、バックヒールも認められる。

変更の概要

まず、ゴールキーパーがゴールポストやクロスバー、ゴールネットに触れていたり、それらを蹴ったり、揺らしたりして動かしていた場合、主審はペナルティーキックを行うための合図をしてはならないと明記されました。

また、ゴールキーパーがゴールラインの前方または後方に立つことは認められず、ペナルティーキックが行われるとき、ゴールキーパーは片足のみをゴールライン上(プレジャンプなどで跳んで足が上がった場合はゴールラインの上方)に位置させておけばよいと明記されました。

よく蹴る前にゴールキーパーが動いた、動いてないと議論になったりしますが、今回の改定で、ゴールキーパーは片足だけゴールライン上にあることを確認すればよいため、ペナルティーキックが行われる前にゴールキーパーが飛び出したかどうかを簡単に見極められるようになりますね。

変更箇所

  • 2. 反則と罰則
2019/20 2018/19
主審がペナルティーキックを行う合図をしたならば、キックは行われなければならないが;キックが行われなかった場合、主審は、再びキックを行う合図をする前に懲戒処置をとることができる。
主審がペナルティーキックを行う合図をしたならば、キックは行われなければならない。

変更の概要

主審がペナルティーキックを行うように合図をしたがキックが行われなかった場合(反則)、ボールはインプレーになっていないわけですが、それでも必要な懲戒処置(イエローカード、またはレッドカードを提示)することができるようになりました。

第15条 スローイン

変更箇所

  • 1. 進め方
2019/20 2018/19
すべての相手競技者は、スローインが行われる場所のタッチライン上の地点から2m(2ヤード)以上離れなければならない。
すべての相手競技者は、スローインが行われる地点から2m(2ヤード)以上離れなければならない

変更の概要

例えば(ロングスローなどで)スローインを行う競技者がタッチラインの遙か後方にいたとしても、相手競技者はスローインが行われるタッチライン上の位置から2m以上離れなければならなくなりました。

第16条 ゴールキック

変更箇所

  • 1. 進め方
2019/20 2018/19
  • ボールは静止していなければならず、ゴールエリア内の任意の地点から守備側チームの競技者によってけられる。
  • ボールは、けられて明らかに動いたときにインプレーとなる。
  • 相手競技者は、ボールがインプレーになるまで、ペナルティーエリアの外にいる。
  • ボールは静止していなければならず、ゴールエリア内の任意の地点から守備側チームの競技者によってけられる。
  • ボールは、ペナルティーエリア外に出たときにインプレーとなる。
  • 相手競技者は、ボールがインプレーになるまで、ペナルティーエリアの外にいる。

変更の概要

今までゴールキックをペナルティエリア内で味方競技者が受けた時はやり直しになっていたと思いますが、今回の改定でその必要がなくなります。つまり味方競技者がゴールキックをペナルティエリア内で受けることができます。

変更箇所

  • 2. 反則と罰則
2019/20 2018/19
ゴールキックが行われるとき、相手競技者がペナルティーエリアから出る時間がなく残っていた場合、主審はプレーを続けさせることができる。ペナルティーエリア内にいる、または、ボールがインプレーになる前にペナルティーエリアに入った相手競技者が、ボールがインプレーになる前にボールに触れる、または、挑む場合、ゴールキックは再び行われる。
ゴールキックが行われるとき、ペナルティーエリア内にいる、または、ボールがインプレーになる前にペナルティーエリアに入った相手競技者が、ボールが他の競技者に触れられる前にボールに触れる、または、挑む場合、ゴールキックは再び行われる。

変更の概要

ゴールキックを行うときに相手競技者がペナルティーエリア内に残っていた場合の主審が取るべき対応についてですが、その相手競技者がタイミング的にたまたまペナルティエリア内に残ってしまっていた場合などはそのままプレーオンで問題なし(そうしないとわざと残ってプレーの再開を妨害できちゃいますからね)、もしボールを奪いにいったり、実際に触ってしまった場合はゴールキックのやり直しと明記されました。

VARの手順

VARは今のところJリーグでは導入準備という段階ですので、ここの改定が即座にに何か影響するわけではないのですが一応。

変更箇所

  • 4. 進め方
    • 最初の決定
2019/20 2018/19
反則と思われる事象に対して、副審が反則に対して旗による合図を遅らせた後、攻撃側チームが得点した、攻撃側チームにペナルティーキック、フリーキック、コーナーキックまたはスローインが与えられた、あるいは最初の攻撃が終了したものの、ボールを保持し続けていた場合、副審は旗を上げなければならない。副審は、その他のあらゆる状況において、試合が求めることに応じて旗を上げるべきか否か判断しなければならない。
その反則と思われる事象に対して副審が旗で合図するのを遅らせた後、得点、ペナルティーキック、コーナーキック、攻撃側のフリーキックまたはスローインになったときは、この判定が「チェック」や「レビュー」の根拠となるため、副審は旗を上げなければならない。

変更の概要

非常に際どい判断のために副審が旗による合図を遅らせた場合に関して、その後、副審がいつ旗を上げなければならないのかについて明記されました。

変更箇所

  • 4. 進め方
    • 競技者、交代要員、チーム役員
2019/20 2018/19
競技者、交代要員、チーム役員
  • (中略)
  • 競技者、交代要員、交代して退いた競技者、チーム役員のいずれかがTVシグナルを過度に示したり、レフェリーレビューエリアに入ったならば警告される。
  • 競技者、交代要員、交代して退いた競技者、チーム役員のいずれかがビデオオペレーションルームに入った場合は退場を命じられる。
交代要員とチーム役員
  • (中略)
  • 競技者、交代要員、交代して退いた競技者のいずれかがTVシグナルを過度に示したり、レフェリーレビューエリアに入ったならば警告される。
  • チーム役員がTVシグナルを過度に示した、またはレフェリーレビューエリアに入った場合は、誰にでもわかるように公式な注意が行われる(イエローカード、レッドカードがチーム役員に用いられる試合では、警告される)。
  • 競技者、交代要員、交代して退いた競技者のいずれかがビデオオペレーションルームに入った場合は退場を命じられる。チーム役員がビデオオペレーションルームに入った場合はテクニカルエリアから退席を命じられる。

変更の概要

第5条や第12条でも触れている、チーム役員に対するイエローカードやレッドカードの提示に関連して改定されています。


いやー長かった......

ということで、特にハンドリングの部分は基準が明確になったので覚えておきたいところ。それからゴールキックで味方競技者がペナルティエリア内から出なくてもよくなった点や、フリーキック時の守備側の壁(3枚以上)に攻撃側選手が近づいたらいけなくなった点などはプレーにも少し影響しそうです。

ちなみに、ウチは7月31日(水)に鹿島戦(ホーム)がありますが、その試合はまだ旧競技規則の下で開催されます。実際に新しい競技規則が適用されるのは8月4日(日)の名古屋戦(ホーム)からですね。まだ少し時間ありますので改定された部分をしっかり予習しておきましょう。

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