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2018 Jリーグ 第5節 エコパスタジアム アウェー ジュビロ磐田戦

前節、横浜F・マリノス戦は残念な敗戦に終わり、リーグ戦ではいまだ勝利なしという厳しい序盤戦を戦っている浦和ですが、インターナショナルマッチウィークによる2週間の中断を終えて、今日からワールドカップ開幕までの1ヶ月半は怒濤の過密日程。ルヴァンカップを含めて、中2日~3日で休みなしの15連戦がスタートです。

その連戦の初戦は、アウェーでジュビロ磐田との対戦。今シーズンリーグ戦の初勝利はもちろん、この連戦をいい形でスタートするためにもアウェーとはいえ、勝利がマストとなった試合。代表に招集され、2試合フル出場だった槙野さんの疲労、マリ戦の出場で代表初キャップがつくも、試合で痛めたっぽいウガ、代表招集前に負傷していた遠藤さんのコンディションが気になる中での対戦となりました。

2018 Jリーグ 第4節 エコパスタジアム アウェー ジュビロ磐田戦

エコパから帰ってきてこれを書いていますが、帰り道、東名高速が事故だかなんだかで大渋滞していて帰ってくるのに6時間近くかかったため、もう眠いので簡単にまとめます。あとで追記するかもしれません。

さて、今日のスタメンは最終ラインに遠藤、マウリシオ、阿部、槙野。アンカーに青木、インサイドハーフに長澤、柏木、両ワイドに武富、武藤。ワントップに興梠。GKは西川。

ウガは代表戦での負傷により離脱(全治4週間程度とのこと)、遠藤さんはなんとか間に合って右のSBで先発。ウガがいないことで、槙野さんを左SBに移動して、阿部ちゃんをCBとしてマウリシオさんとコンビに。あと新加入のナバウトさんがベンチ入りして途中交代での起用が期待されるメンバーとなりました。

ということで、フォーメーション的には 4-1-2-3 といういつもの形でのスタート。ただ、柏木さんが青木さんと並ぶ位置、もしくは最終ラインまで頻繁に下りる一方で、武富さんが興梠さんの横までポジションを上げるため、マリノス戦のような 4-4-2 になっている時間帯もみられました。

対する磐田さんは、不動のスタメン、アダイウトン選手が右膝前十字靭帯断裂および半月板損傷という大怪我によって離脱しているのが大きな痛手。川又選手をワントップに、松浦選手、山田選手をシャドーの位置に置いた 3-4-2-1 で、守備時に5バックにしてウチの前線と人数を合わせ、ウチのワイドにボールが入ったところで複数人で囲んで潰してサイドの裏という狙いがかなり明確なやり方をしてきました。

逆に言えば磐田はサイドに人数をかけてくるので、その網をうまく外してセンターやハーフスペースでボールを受けられれば、かなり大きなチャンスも作れるという立ち上がり。ただ、えてして結果が出ずに自信が持てないチームにありがちですが、ちょっとフワッとした入り方をしたことで、立ち上がり磐田にチャンスを作られるなど、少し心配な入り。

とはいえ磐田のディフェンスラインがかなり前から食いついてきてくれるところをうまく利用してギャップを使う事が比較的うまくできていて、その辺は柏木さんがボランチの位置でフリーでボールを受ける動きも功を奏していたかなと。

と、そんな中でラッキーなことに開始7分でPKゲット。中央でうまくフリーでボール受けた興梠さんからの落としを武富さんが裏に抜けた武藤さんへ。武藤さんがためを作ったところでその左側をオーバーラップした武富さんにパス。これを武富さんが低めのクロスで折り返すと、これがスライディングした相手ディフェンスの手に当たってPKの判定。

PKは興梠さんが冷静に決めてくれて(今シーズン、リーグ戦では初得点ですね)先制。流れが良くない中でも幸運な形で先制点を取れたため、そこからは少し落ち着いてゲームをコントロールすることができるようになりました。興梠さん、武富さんが積極的にラインの裏に仕掛けつつ、ある程度シンプルにそこを狙っていく形。

ただ、リードしているので許容できるものの、攻撃的には単調。磐田が前から食いつく守備を少し自重してブロックを作られるとその傾向は顕著に。

相変わらず複数人で連動した動きもなく、1対1で単純なパスを交換するだけなので相手ディフェンスを引っ張り出す、あるいはずらすといったところまでには至らず、徐々に足元に入ったところを磐田に狙われるようになると、中盤でのミスも増えてなかなかボールを前に運ぶことができずにゴールチャンスから遠ざかる流れに。

ウチの守備面の課題として、相手にボール保持され、特にドリブルでボールを運ばれたときにそこに対するアプローチがはっきりせずにラインがズルズルと後退させられてしまう傾向があります。最終ラインがズルズルと下がってしまうとボールウォッチになりがちなのとバイタルエリアにスペースが空くので、マイナスに戻されたりしてそこを使われると相手はフリーの状況に。前半も残り5分を切った辺りからラインが下がって磐田に押し込まれる時間帯になってしまい、2度ほど決定機を作られた挙げ句に耐えきれず失点につながります。

45分、ウチの左サイドで櫻内選手からペナルティエリア内の高橋祥平選手にクロス。対応したのはマウリシオさんですが、ペナルティエリア内ということもあって身体を当てられず、頭でフリックされると、その裏のスペースで川又選手に先に触られ、左足での技ありシュートを決められて同点に。川又選手に対応していたのは阿部ちゃんですが、後ろから入ってきた川又選手を見知できていなかったこともあって対応が遅れてしまったのが致命的でした。

また、最初の櫻内選手に対しても寄せが遅れており、「人数がそろっているのに寄せの甘さやマークのミスから簡単に失点する」というここのところ続いている失点の仕方を今回も繰り返してしまうことになってしまいました。改善しないですね......

後半立ち上がりは特に人の入れ替えはなし。立ち上がりに武藤さんからのパスに興梠さんがミドル放つも、カミンスキー選手にワンハンドで弾かれる惜しいシーンを作るなど、得点の匂いがしないわけではなかったのですが、変わらない単調な攻撃、さらに先ほども書いた通り、最終ラインが引き気味になってしまうことで、徐々に中盤のコンパクトネスが保てなくなると選手の距離感が悪くなってミスが増加。結果としてチャンスも少なく、一進一退の攻防に。

状況を改善すべく最初の選手交代は70分、武富さん→ナバウトさんとして、そのまま2トップの位置に入れます(本来のポジションとしてはサイドだと思います。その後の忠成さん投入時にサイドのポジションに移動)。ナバウトさん、噂で聞いていたイメージではもっとゴリゴリにドリブルしていく感じを想定していたのですが、細かくポジション調整しつつ裏に仕掛けたり、うまく味方を使ったりと器用な面も見られました。今日はプレー時間があまり長くなかったので彼本来のプレーができていたのかわかりかねましたが、身体は強そうだし途中交代の攻撃陣としてはいいアクセントになりそう。

79分には長澤さん→忠成さんとしますが、その直後にウチに大きなミスが。最終ラインでボールを受けた青木さんが中央に楔を通そうとしますが、これがあっさりカットされて川又選手へ。

これに対してミスをした青木さんと、カバーしようとした阿部ちゃんが同時に対応しますが、両者の対応が中途半端になったことでこぼれたボールを川又選手にかっさらわれる形に。そのまま川又選手にドリブルで持ち込まれてシュート。必死にシュートブロックに行った阿部ちゃんに当たり、軌道が変わったボールは、運悪く西川さんの頭を越える形でゴールに吸い込まれ、逆転されるという結果に。

青木さんの楔は、受け手が全く準備できていなかっただけでなく、相手選手がいる隙間を長い距離通すっていうハイリスクなものでしたが、余程、通せばゴールにつながるビッグチャンスというような状況でない限り、あんな無茶なボールを蹴る意味はありません。しかもこぼれ球に反応した2人の選手がかぶってしまってボールロストなんていうミスも重なる形で散々な結果になってしまいました。この辺は組織的にどうこう言う前にもう選手個人の問題なので同じミスを繰り返さないようにして頂くしかないんですけども、本当にもったいない失点の仕方でした。

終盤にリードされてしまったことで磐田はうまく時間を使いつつ無理な攻撃は仕掛けてこない状態に。相手にしっかり守備ブロックを作られてしまうとウチはなかなかそれを崩すことができず、中盤でミスってボールロストするか、外から単純なクロス入れてははじき返されるという難しい展開に。結局そのまま効果的な策も見当たらないまま時間を消費されると、交代枠も1枚残してタイムオーバーで敗戦。ベンチが選手交代等で明確な修正案を示せないという点でも残念。またも勝利はおあずけとなってしまいました。

なんでしょう、全く出口が見えない感じになってしまっていますが、15連戦は始まっちゃいましたからね...... もうやりながら修正していくしかないんですが、連戦が終わるとワールドカップ前にリーグ戦はほぼ半分弱(15節)の日程を消化すすることになります。例年、日程半分の折り返し時の順位がほぼ最終順位に近い感じになるケースが多いので、この連戦の戦い方は重要です。

次はルヴァンカップ(アウェーで広島)ですが、カップ戦だろうがリーグ戦だろうが使える機会は全部使って、なんとかしていいリズムを掴むきっかけになるような試合にして欲しいなと思います。連戦しながら修正するのって難しいので、ほんと相当な覚悟で臨まないと取り返しつかないことになりますからね...... なんか暗いレビューになってしまいましたが、落ち込んでる暇はないので次に切り替えて臨みましょう。

追記(2018-04-02)

一夜明けて堀さん、クビになってた。。。 暫定監督として、ユースから大槻さんが昇格人事という形で就任。上野ユースコーチも堀さんと同時に契約解除になった天野さんの代わりとしてトップチームコーチに就任という話です。

堀さんがダメにしろ、正式な次期監督が見つかるまでには少し時間がかかると思われますので、そこまでは堀さんで引っ張るのかなと思っていたんですが、昨日の結果を受けてクラブは我慢できなくなったようで。これ、どうすんだろな...... それにユースの指導者人材をあまり引っこ抜き過ぎるとユースの方がガタガタになるよ。

おまけ

たまたま休憩に入った足柄サービスエリアで静岡おでん食べたんですが、なんか得体の知れない練り物的なものがめっちゃおいしかった。

静岡おでん

試合データ

観客: 21,755人
天候: 晴
試合結果: 磐田 0-1 浦和(前半0-0)
レッズ得点者: 興梠(8分/PK)
警告・退場: -
主審: 廣瀬 格 氏
順位:17位(0勝3敗2分/勝点2/得失点差-3)

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。