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AFCチャンピオンズリーグ2017 決勝 第1戦 キング・ファハド国際スタジアム アウェー アル・ヒラル戦

さて、いよいよ始まったACLの決勝戦。まずはアウェーでの第1戦からスタートです。中東のチームとやるのは久しぶり、しかもアル・ヒラルとは初めて対戦する間柄ということもあって、相手がどういうサッカーをしてくるのか、事前になんとなくの情報は入ってきているにしてもやってみないとわからない要素が多い対戦。

ウチとしてはもちろんベストは勝って第1戦を終えることですが、まず重要なのは大量失点して負けないこと、そして、敗戦、もしくは引き分けるにしても、アウェーゴールを1つでも獲得して戻ってきたい、これがまずは重要な目標となる第1戦となりました。

AFCチャンピオンズリーグ2017 決勝 第1戦 キング・ファハド国際スタジアム アウェー アル・ヒラル戦

画像は日テレG+中継映像から引用。現地は無理ってことでテレビ観戦。現地まで行かれた皆さんお疲れ様でした。

テレビ観戦だったのと、まだ半分しか終わってないので手短に。

さて、今日のスタメンは最終ラインに遠藤、阿部、槙野、ウガ。アンカーに青木、インサイドハーフに柏木、長澤、両ワイドにラファエル・シルバ、武藤。ワントップに興梠。GKは西川。

Jリーグ 第31節の広島戦で試していた布陣ですが、マウリシオさんがイエローカードの累積で出場停止になっていることからウガを左サイドに入れて槙野さんをCBに移動するというやり方でした。

対するアル・ヒラルは、4-3-3 でのスタートでしたが、ポゼッションを重視して最終ラインからしっかりつないでくるやり方。個々の対人能力、技術力も高く、ショートパスだけでなく、ロングフィードもかなり正確に飛ばしてくるので前評判通りやりにくい相手でした。

スコアを抜きにすれば、試合内容的にはウチにとってもう最悪っていっていい出来だったんじゃないですかね。ホームで初戦を勝ちたいアル・ヒラルのパワーに完全に受けに回ってしまったために、90分に渡って70%近くポゼッションされて押し込まれる展開。前線からのプレスも全くハマらず、最終ラインも押し上げられないことで中盤でのコンパクトネスが保てず、前線は興梠さんが完全に孤立し、出来ることといえばゴール前で何とか相手の攻撃をはじき返すだけ。まぁよく1失点で済んだなと言う内容でした。

とはいえ、こういう試合はとにかく内容よりも結果が全て。アル・ヒラルにとっては絶対に勝って終わりたかった初戦を、不格好ながらも何とか引き分けに持ち込み、さらにアウェーゴールも奪って帰って来られたのは、ベストではないにしてもベターな結果だったと思いますし、各選手には素晴らしい粘り強さを見せてもらいました。

アル・ヒラルはウチのサイドバックの守備、特に左サイド(ウガ-ラファさんのラインですね)の不備をしっかりスカウティングしてきたのか、明確にそこを狙ってきた感はありました。主にウガのポジショニングの問題が大きかったですが、中央のラインコントロールに合わせることに気を使いすぎたのか、相手サイドアタッカーがうまくウガの視野から消えるポジションを取ることに対応できず、相手のサイドチェンジに対して簡単に裏を取られて中央への折り返しを許してしまっていたので、いつやられてもおかしくない空気は試合開始当初から漂っていました。

ただ、先に得点したのはウチ。前半7分、長澤さんが左サイドのラファにつないだパスからラファさんが単独突破。これに対してゴール前でファーサイドに逃げながらクロスを受ける準備をした興梠さんの動きは素晴らしく、ラファもこれを瞬時に感じ取ってキーパーとディフェンスラインの間にグラウンダーのクロスを供給。これは相手ディフェンスにカットされますが、そのこぼれ球にそのまま走り込んできたラファさんが先に触って押し込むと貴重なアウェーゴールで先制。

その後、前述の通り押し込まれまくってヤバイシーンをゴールマウスに降臨した神(要するに西川さん)が気合いでビッグセーブしまくってなんとかしのぎ続けるも、ついに37分、相手のサイドチェンジに左サイドでウガが競り負け、落とされたところを中央で押し込まれて失点。試合は1-1の振り出しに戻った状態で後半に折り返し。

前半からウチの左サイドの守備はほぼ機能していなくて、このままの勢いで後半45分やられ続けたらやべぇなという感じでの前半終了。こういう時、ハーフタイムでウガを交代させるという策もあるとは思いますが、個人的には代えたくても駒がねぇよと思っていたので、堀さんがどういう風にこれを修正するのかについては注目していました。結果的に人を代えるのではなく、ラファさんを興梠さんと並べる2トップにして、インサイドハーフの長澤さんをサイドのケアに出させるという策を取った点は、うまい策だなと思いました。

後半も15分を過ぎるとさすがのアル・ヒラルも攻め疲れからか徐々に攻撃が単調になって試合は停滞する時間帯に。ウチも65分にラファさんが相手との接触で痛めてズラタンさんと交代。さらに直前に日本代表に呼ばれて疲れが残る長澤さん、興梠さんがそれぞれ77分、87分に交代しながら何とか1点を守り切る総力戦に突入。相手の度重なるラフプレーに主審はイエローしか出さねぇし、心臓が痛い時間帯が続きますが、何とか90分を抑えきって1-1のまま試合終了。第2戦で勝てば優勝という状況を作ることが出来ました。素晴らしい。

ということで、決戦の第2戦は翌週の土曜日。第2戦にはマウリシオさんも戻ってくるし、ラファさんの怪我の状況だけが心配でしたが情報では症状は軽いと言うことでひと安心。今のところベストメンバーで戦えそうですね。

選手の皆さんには1週間でしっかり休養を取っていただいて、万全の状態で試合に臨んでいただくとして、我々サポもここ一番のサポートをして、ホーム埼スタでアジアのてっぺんを獲りましょう。

試合データ

観客: 59,136人
天候: 晴
試合結果: アル・ヒラル 1-1 浦和(前半1-1)
レッズ得点者: ラファエル・シルバ(7分)
警告・退場: ウガ(警告×1)
主審: アドハム マハドメ 氏

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。