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2017 Jリーグ 第31節 エディオンスタジアム広島 アウェー サンフレッチェ広島戦

前節はガンバ相手にホームで悔しい引き分けに終わりましたが、気を取り直して迎えた第31節は、アウェーで広島との対戦。現在の広島は順位的には下位、降格圏に沈んでいる相手ですが、そういう相手だからこそ取りこぼしなく、しっかり叩いて勝点3を持って帰りたい試合。

台風接近で現地は大変な感じだったと思いますが、私は日曜の試合と言うことなどもあって今回は現地行けず、テレビ観戦でした。

2017 Jリーグ 第31節 エディオンスタジアム広島 アウェー サンフレッチェ広島戦

画像はDAZN中継映像から引用。現地行けなかったのでテレビ観戦。現地の皆さんお疲れ様でした。

さて、今日のスタメンは最終ラインに遠藤、阿部、槙野、ウガ。アンカーに青木、インサイドハーフに柏木、長澤、両ワイドにラファエル・シルバ、武藤。ワントップに興梠。GKは西川。

マウリシオさんをベンチに、代わりに槙野さんをセンターバックに配置し、左のサイドバックにはウガを先発。ワイドは前節に引き続き左にラファさん、右に前節はお休みだった武藤さんというスターティングラインナップ。

マウリシオさんのベンチスタートは恐らくACL決勝、1stレグで彼が出場停止の状況をシミュレーションしてのことだと思いますが、ウガをSBで起用というのが、現時点でのファーストチョイスなのでしょう。今日のウガは攻撃面で特に大きく目立つことはなかったですが、守備面ではまだまだ4バックのやり方に慣れていなそうな感じもしつつ、それでも与えられた仕事をそつなくこなしていて、その点では十分よい仕事してくれていたのではないかと思います。

対する広島はパトリック選手をワントップに置いた4-2-3-1でスタート。守備時は4-4-2でブロックを作るやり方で、特にワントップの興梠さんのところのケア、両インサイドハーフのうち、特に前線でポジションをとる長澤さんのところという中央ラインをしっかり消しに来ていたのと、前線からのプレスも含めてかなりしっかりと統率された守備をしてきたため、両チームとも中盤でボールロストしてはという感じの立ち上がりから、徐々にウチがペースを握り始めるものの、広島の堅い守備に阻まれてなかなかシュートまでは持っていけない、かなり堅い感じの試合展開になりました。

広島にとって誤算だったと思うのは、39分に青山選手が負傷交代(腰を痛めたみたいでしたね)してしまった点でしょうか。攻守にわたる中心選手が抜けたことで、ウチにとってみれば多少脅威が弱まった感はありますし、中盤でのポゼッションにおいて優位には働いたのではないでしょうか。とりあえず青山選手が大きい怪我でないことを祈りますが。

で、相手が中央をかなり意識して締めてきたこともあって、ウチはサイドからの攻撃に活路を見いだします。立ち上がりから、槙野さんや長澤さん辺りから、対角線上、右サイドの武藤さんに対して何度も効果的なサイドチェンジのパスが通っていて、チャンスは作れていましたから、後はそれに対してもう少し全体の押し上げとサポートが速ければ、もうちょいビッグチャンスになったかなというところ。ただ、タイミングはちょっと忘れましたけど途中からラファさんと武藤さんを左右入れ替えたみたいで、その時間帯からは武藤さんの裏抜けはちょっと控えめに。

ラファさんはあまりオフザボールの動きで効果的な働きをする選手ではないので、どうしても足元で受けて仕掛けるという形になってしまうため、サイドからの打開という点でそれ程相手の脅威になっていたようには見えませんでしたし、左にいた序盤はウガとの連携もイマイチ。右に移動してからも基本的には単独打開しかなかった感じではありますが、その分、遠藤さんがうまくオーバーラップしてクロスを供給するなど、この辺は前節でもかなり役割が整理されてきたよねとか書いたんですが、引き続き効果的に使えていたかなと。結局先制点もこの遠藤さんのオーバーラップから生まれたわけですし。

先制点は後半、61分。青木さんから絶妙なサイドへのフィードにいいタイミングでオーバーラップした遠藤さんがタッチラインのギリギリをえぐってダイレクトで中央への折り返し。これに中央、思い切って走り込んできた長澤さんがうまく面で当てるボレーシュートをゴール中央に豪快に叩き込んでのもの。青木さんのフィード、遠藤さんの素晴らしいオーバーラップの判断で相手サイドを切り裂き、そこからのクロスに対して中央にきちんと入ってきた長澤さんがしっかり連動して、相手を崩しきった素晴らしいゴール(武藤さんがニアで相手ディフェンスを引っ張ってくれたので中央の長澤さんがフリーになりました。武藤さんの動きは地味ですが素晴らしかったです)。長澤さんはJ1初ゴールですね。おめでとうございます。これをきっかけにゴール量産して欲しいものです。

立ち上がりからゴールまで、長澤さんのプレーエリアは広島のダブルボランチと最終ラインにしっかり締められていたこともあってなかなかボールを持っても前向けなかったり、ミスも目立っていた感じで正直よい仕事ができていたとは言いがたい感じでした。実際にゴール直前には矢島さんに交代させられそうな感じでしたが、交代直前に先制点叩き込んでそのままフル出場をつかみ取りましたね(矢島さんはその後、柏木さんと交代)。

結局はこの長澤さんのゴールが決勝点となり、広島を相手にしっかり勝利、勝点3を持ち帰ってくれました。この試合、決勝点を奪った長澤さんが素晴らしかったのはもちろんですが、前半の広島、青山選手のミドル、さらに終了間際、パトリック選手が1対1で抜け出した広島同点のチャンスをビッグセーブで救ってくれた西川さんも特筆すべき素晴らしい働きでした。特に後半、アディショナルタイムのビッグセーブはチームを救うプレーでしたね。彼のこういうプレーが出てくると(いや、まぁ本来はそういう危ないシーンがない方がいいのは当たり前ですが)、ウチも調子に乗って行けるのかなと思います。

さて、次の第32節は日程的にちょっと変則的。ウチは11月5日に鹿島とアウェーで対戦。他チームは11月18日まで代表戦ウィークということでしばらくお休みですね。ウチは18日にACLの決勝、1stレグなのでちょっと他チームとは異なる日程での開催となります。

で、相手は首位の鹿島ですし、鹿島は結果によってはJリーグ優勝がかかっている試合(5日の時点で確定はないですが、鹿島としては自分たちが勝って、18日に川崎が負ければ優勝)にもなりますから、相手の気合いの入り方も相当なものになるでしょう。現時点でACL出場圏内も微妙なウチにとってはモチベーションをどう保つのか難しいところではありますが、きっちりぶっ倒して、ACL決勝にいい形でつなげられるようにしてもらいたいなと思います。

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試合データ

観客: 17,178人
天候: 曇
試合結果: 広島 0-1 浦和(前半0-0)
レッズ得点者: 長澤(61分)
警告・退場: ラファエル・シルバ(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 村上 伸次 氏
順位(第31節終了時点):7位(14勝10敗7分/勝点49/得失点差+13)

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