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Jリーグ第34節(2012年最終節) 埼玉スタジアム2002 名古屋グランパス戦

1つ前の記事で書いたとおり、ウチは勝って、あとは周りの結果次第で3位、ACL出場権を獲得できる状況で、なんとしても勝って終わりたい最終節でしたが、満員の埼スタで、きっちり勝点3、しかも鳥栖、柏が敗れたことで、奇跡の逆転3位、来年のACL出場権を獲得してリーグ戦を終わることができました。

Jリーグ第34節(2012年最終節) 埼玉スタジアム2002 名古屋グランパス戦

今日のスタメンは、前節、鳥栖戦では警告の累積で出場停止だった槙野が戻って、さらにケガでここのところ戦列を離れていた柏木もスタメン。GK順大。最終ラインに槙野、暢久、ツボ。ボランチは安定の阿部ちゃん、啓太コンビ。両アウトサイドにウガとヒラ。2シャドーに柏木、ウメ。ワントップの位置にはマルシオを入れて、FW登録選手がスタメンにいないという所謂0トップ的な布陣。

名古屋は闘莉王さんをワントップにした4-2-3-1。前線に高さがあって、かなりアバウトなクロスを放り込んでくるようなシチュエーションでもそれなりにチャンスにしてしまうのが名古屋の強みではありますが、逆に闘莉王が前線にいることで逆に守備面では多少の戦力低下が見られる状態なので、ウチとしては相手の高さに対応しつつ、うまいこと守備の穴を見つけて突くことができれば勝機は十分にあると考えていましたが、その通り、きっちりゲームをコントロールしつつ、いいタイミングで先制点、さらに追加点を奪って、完勝してくれました。

攻撃面では、名古屋は前線からのプレスに、最終ラインの押し上げがうまく連動していなかったおかげで、啓太のところが比較的フリーになるため、暢久や阿部ちゃんから啓太に預けて彼が前を向けると、そこから前線の柏木、マルシオ、ウメに対して楔や、相手が絞ったなら両サイドへ大きく展開と、所謂ウチの崩し的には狙い通りの攻撃ができていたと思います。

また、マルシオをトップに置いたことで、彼が引いて受けた場合はそれによって空いたスペースに2列目から柏木やウメが入り込んだり、ワンタッチプレーで裏のスペースを狙ったりという攻撃が比較的スムーズに発動できていて、楢崎の好セーブに決定機をことごとく防がれはしたものの、流れ的には非常によかったかなと。

名古屋にも、何度か高さを活かしてゴール前で競ったボールのこぼれ球などからチャンスを作られましたが、そこはウチのディフェンスラインが最後は身体張って守ってくれました。

先制点は柏木。サイドへの展開でフリーでボールを受けたヒラがゴール前のマルシオに対してアーリーなクロスを放り込むと、その前で、2列目から入ってきた柏木が頭で合わせ、それが楢崎の手をはじいてゴールへ。シュート自体はそれ程強いボールではなかったのですが、運良くタイミングを外された楢崎はボールをはじき出すことができませんでした。柏木が2列目から入ってきたことで、マルシオに気を取られ、ボールウォッチャーになっていた名古屋ディフェンスは柏木を捕まえられず、フリーでヘディングを許した形。1トップ2シャドーの連携が活きたゴールでした。

 前半終了間際には名古屋に決定機を作られるも、槙野が身体を投げ出して防ぐなど、無失点で折り返し。(そのピンチのきっかけは槙野が対応ミスって裏に抜け出されたのなんで、まぁ自分で招いたピンチを自分で救ったわけですが...槙野さんらしい)

後半はスタートからウメに代えて元気を投入。マルシオを下げて元気をワントップに。後半も、名古屋は攻守の切り替えが遅く、それ程前がかりには来なかったので、前半とほぼ同じような試合展開でした。ウチ的には闘莉王を的にバンバンロングボール蹴り込まれる方が嫌だったと思いますが、名古屋もビルドアップでミスを頻発するなど、それ程怖い攻撃は受けなかったです。それでも高さは圧倒的で、セットプレーは緊張する感じでしたが...

追加点は槙野。元気がドリブルで中央に切れ込んだのを名古屋、田口が引っかけてフリーキックに。それを槙野がとんでもない弾丸シュートを叩き込んでのもの。速度、コース共にワールドクラスな1発で、これで試合はかなり楽になりました。

守備面でも暢久を中心に、闘莉王、玉田、さらにサイドの永井など、名古屋攻撃陣をしっかり封じて無失点でゲームを締めてくれ、そのまま試合終了。

しかも、他会場では鳥栖、柏がそれぞれ敗れたため、3位に滑り込む結果。2007年に日産スタジアムで横浜FCに負けてリーグ優勝を逃して以来、最終節はいいことなかったここ5年間ですが、やっと気持ちよくシーズンを終わらせられることができましたね。ホントよかったよかった。

Jリーグ第34節(2012年最終節) 埼玉スタジアム2002 名古屋グランパス戦

試合終了後は恒例のセレモニーですが、達也が今季限りでチームを去ることが決定したため、そのお別れ的な感じになりました。あとポポさんも同じ。

達也に関してはサポなら長い間、彼と戦ってきた色々な思い出があると思いますので、なかなか複雑な心境ですし、ほんとに寂しいんですけど、最後の挨拶時に達也も言ってたとおり、どこか別の場所でも、元気にピッチを走り回る姿を見せて、また輝いて欲しいなと思います。12年間、本当にお疲れ様でした。そしてありがとう。近いうちに埼スタでまた会えることを願ってます。

ポポさんも日本でプレーしたいって言ってくれてるみたいだし、またどこかのチームの一員として対戦できたらいいですね。3位になれたのも、柏戦などでポポさんが最後まで諦めずにゴールを奪ってくれたのが大きく影響してるわけだし、短い間だったけどいい仕事してくれました。

プロの世界なので新しくチームに入ってくる人がいれば、去って行く人もいて、それは仕方ないんですけど、やっぱ達也とか、長くウチで貢献してきた人が去るっていうのは悲しいっすね...でもまだ天皇杯も残っているので、彼らと1試合でも長く戦えるように、天皇杯の方も全力でサポートしていきましょう。ひとまずは、リーグ戦、1年間お疲れ様でした。

マッチデーカード:達也

試合データ
観客: 51879人
天候: 晴れ
試合結果: 浦和2-0名古屋(前半1-0)
レッズ得点者: 柏木(23分)、槙野(59分)
順位(最終順位): 3位(15勝9敗10分/勝点55)
警告・退場: 槙野(警告×1/反スポーツ的行為)、ウガ(警告×1/繰り返しの違反

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