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2016 Jリーグ 2ndステージ 第8節 豊田スタジアム アウェー 名古屋グランパス戦

前節はホームで湘南相手に4-1と快勝。連勝を3に伸ばして迎えたアウェーでの第8節は、豊田スタジアムにて名古屋グランパスと。

名古屋は現在、2ndステージ最下位、年間順位でも降格圏内に沈んで苦戦中ですが、こういう状況の相手は何が何でも勝点を取りに来るのでやっかいなのと、さらに真夏の暑さの中という厳しいコンディションでの対戦となる難しい試合。

ウチにとっては続く川崎との首位対決に向けてきっちり勝たなければならない試合でしたが、暑さの影響もあってかフィニッシュやクロスといったプレー精度には課題もあったものの、しっかり守って名古屋の攻撃を不発に抑えつつ、前半に奪った先制点と試合終了間際に奪った追加点で危なげなく勝利し、連勝を4に伸ばして次節にいい流れでつなげることができました。

2016 Jリーグ 2ndステージ 第8節 豊田スタジアム アウェー 名古屋グランパス戦

さて、今節のスタメンは最終ラインに槙野、那須、森脇の3枚。ボランチは阿部ちゃん、柏木コンビ。両ワイドにウガと関根、2シャドーに高木、武藤。李のワントップ。GKは西川。前節と全く同じメンバーでのスタート。

2016 Jリーグ 2ndステージ 第8節 豊田スタジアム アウェー 名古屋グランパス戦

対する名古屋は前々節辺りから採用している3バックで、ウチに対して5-4-1で守るやり方。ウチの前線と守備の人数を合わせて、サイドと中央のスペースを埋めつつ失点を避け、前線、ワントップに置いた永井選手と、シャドーの田口、和泉両選手の3人でカウンターという狙いがわかりやすい布陣でのスタートとなりました。

とはいえ、ウチに対してカウンターを当てるなら、もう少し中盤で激しくプレッシングしてウチが入れる前線への楔を潰す、あるいはサイドで追い込んで奪いきってから縦に早くなど、もう少しコンセプトを明確に出さないと難しいと思います。

ところがこの日の名古屋はその辺の決めごとが曖昧なのか、ボールを奪うポイントもはっきりせず、さらにボールを奪ってもそこから攻撃を考える感じで時間を使ってくれるためウチにとっては奪われても素早く帰陣する、あるいはそのままボールホルダーにプレスをかけることで再度奪い返すことができ、永井選手の速さという最大の武器を活かされる怖さはそれ程感じませんでした。

ウチも前半は特に中央に縦に入れてのコンビネーションを狙う、中央からの崩しを積極的に狙っていく感じがありましたが、名古屋が5バックで人数が比較的そろっていることや、ウチの前線のコンビネーションは興梠さんが不在の今、普段よりも低下しているため、なかなか形にならず。

サイドからの攻撃も名古屋の守備ブロックに阻まれてなかなかフィニッシュまで行けないなど、攻撃の形は数多く作るものの、決定機という意味では我慢の展開となりました。

それでも前線の選手がうまく縦のポジションチェンジを織り交ぜながら相手ディフェンスを翻弄し、マークのズレを突きつつ攻撃を繰り返すと、ついに前半終了間際の44分、柏木さんからの縦の楔を忠成さんが落とし→中央でボールを受けた高木さんがそのままオーバーラップしてきた柏木さんにパスを付けると柏木さんはそれをダイレクトで縦の武藤さんへ。

この柏木さんの素晴らしいタイミングでの攻撃参加と、緩急のある縦への楔にマークがずれた名古屋ディフェンスは、柏木さんからのパスをペナルティーエリア内で見事にファーストタッチコントロールした武藤さんに対応できず。そのまま武藤さんが冷静にゴールに流し込んで先制。狭いスペースを複数人の連動で見事に崩しきった素晴らしいゴールでした。

そのまま後半へ折り返し。ハーフタイムで柏木さん→青木さんと交代。前節で怪我もあった柏木さんを温存すると、後半は暑さによる体力低下を計算に入れつつ、うまくゲームをコントロールして試合を進める展開に。

特に青木さんのゲームコントロールは素晴らしく、引きすぎず、かといって前掛かりになりすぎもせず、中盤で阿部ちゃんと共に絶妙なスペースケアによって名古屋の攻撃を押さえ込みつつ、機を見て絶妙な攻撃参加を見せるなど、柏木さん不在のチーム全体をコントロールしてくれました。ここ最近の青木さんの覚醒具合はハンパないですがどうしたんでしょうね。元々能力があるのはわかっていたことですが3年目にしてやっと本来の青木さんの能力が発揮されているなと。

試合に話を戻すと、その後72分には忠成さん→ズラタンさん、さらに77分には関根さん→ウメとして、前線に裏も狙えて、タメの作れるズラタンさんを入れ、疲弊したサイドをリフレッシュすると、リスクマネジメントしつつも機を見てカウンターを当てて名古屋の守備陣の体力を削っていく流れ。

名古屋はリードされていてなんとか形勢を逆転しなければならない状況ですが、付け焼き刃の3バックシステムが災いしてかなかなか攻撃の形を作れず、永井選手を何度かサイドで走らせてチャンスを狙いますが結局枠内シュートは生まれることなく、決定機が程遠いまま試合は終盤へ。

そんな中、87分には、西川さんからの縦一発のロングボールを、相手ディフェンスにうまく身体を当てて競り勝ちつつ抜け出したズラタンさんが、飛び出してきたGK楢崎選手をあざ笑うかのような右足アウトにちょこんと当てる技ありのシュートで無人のゴールに流し込んで追加点。これで試合は決まりました。っていうか西川さん2試合連続アシストすげぇっす。

この日の豊田スタジアムは非常に暑くて、スタジアムまで徒歩の道中に死ぬんじゃねーかってくらいの猛暑でした。そういう非常に厳しいコンディションの中で、運動量を求められるウチのサッカーは厳しいと思いますが、選手達は90分間、運動量を落とさずしっかりと戦い抜いてくれました。その結果が2得点無失点の快勝につながったと思います。ホントに素晴らしい。

さて同日、鳥栖と対戦した首位の川崎が敗戦したことによって、ウチとの年間勝点差は「2」となりました(2ndステージでは逆転してウチが首位に)。結果として次節、ホームでの川崎戦は、勝てばウチが首位に立つという、これ以上にないシチュエーションでの首位決戦となりました。

ホームでの大一番って、ウチは結構苦手な傾向があるんですけども、去年までとは違うぞってところを見せるためにも、タイトルを奪うためにも、ここはきっちり川崎をぶっ倒しておきたい一戦になりますので、選手の皆さんには1週間よい準備をして臨んでもらいたいのと、サポも気合い入れてサポートしていきましょう。

※名古屋まで車で行っていた関係上、帰ってきたら夜中だったのでレビュー書くのが遅くなっちゃいました。お盆で渋滞を心配していたんですが、思ったより行きも帰りもすんなり行けてよかった(行きは厚木辺りまで渋滞ハマりましたけど)。でもやっぱ遠いっすね。

試合データ

観客: 29,508人
天候: 晴
試合結果: 名古屋0-2浦和(前半0-1)
レッズ得点者: 武藤(44分)、ズラタン(87分)
警告・退場: -
主審: 扇谷 健司氏
順位:(2nd第8節終了時点): 年間2位(17勝4敗4分/勝点55)/ 2ndステージ 1位

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。