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2015 Jリーグ 2ndステージ 第17節 埼玉スタジアム2002 ヴィッセル神戸戦(2ndステージ最終節)

2015年のJリーグも最終節。ヴィッセル神戸をホーム埼スタに迎えて。

前節、川崎戦で引き分けてしまったことで年間勝点1位については他力本願、かつ広島さんの状況的に、あちらさんが負ける可能性は低いので、とりあえず自分たちが目の前の試合に勝つことと、あとはチャンピオンシップに向けて勢いを付けるような内容を期待しての最終節となりましたが、ミスからのつまらない失点はあったものの、5得点して快勝。

残念ながら予想通り広島さんが最終節を勝利したため、年間勝点2位と、去年と同じ成績でレギュラーシーズンを終えることになりましたが、メンバーが何人か入れ替わった中で、しっかり結果が出たことはポジティブにとらえてよいのではないかと思います。

2015 Jリーグ 2ndステージ 第17節 埼玉スタジアム2002 ヴィッセル神戸戦(2ndステージ最終節)

さて今日のスタメンは、最終ラインに加賀、永田、槙野。ボランチに阿部ちゃん、柏木コンビはいつも通り。両ワイドにウガと関根。トップ下に高木と武藤を置いて、李のワントップ。

興梠さんが今年の開幕戦でのキーパーとの接触で痛めた首が再発とのことで帯同せず、森脇さん、那須さんの最終ライン2人も肉離れ等、負傷で離脱。ズラタンさんもベンチ入りはしているものの、代表帰りの長旅でお疲れモードと、主力が何人か離脱して、メンバー的には決して楽ではない状態。

神戸は3バックスタートで、守備時5バックにするやり方でしたが、前線のプレスと最終ラインの上げ下げが立ち上がり連動せず、中盤をコンパクトに保てないことでウチの前線は比較的楽に楔を受けられる状況となったため得意の攻撃が炸裂。立ち上がりの13分までに3得点する猛攻で、一気に試合を自分たちのものにしました。

先制点は試合開始わずか2分。中盤でボールロストするかなとなったところを阿部ちゃんが鋭い出足で再奪取するとダイレクトで前線の関根さんに。良いタイミングで裏に抜け出した関根さんがサイドを深くえぐると、中央に走り込んだ武藤さんにグラウンダーの折り返し。これが神戸ディフェンス2人の股を連続して抜けて武藤さんの元へ。これをヒールでオシャレに流し込んだゴールでさい先のよい立ち上がり。

2点目はカウンターから高木さんの絶妙なスルーパスに抜け出した忠成さんが滑り込みながらGKより一瞬早く触ってゴールに流し込んだもの。斜めにオフサイドギリギリのスペースに入ってきた忠成さんらしいゴールで9分に追加点。

さらに13分には左サイド、ウガからの楔を忠成さんがフリック→槙野さんがサイドを抜け出して中央へ折り返し→柏木さんがゴールという、再度の崩しとしては完璧な形で3点目。

爆発したウチの攻撃陣に、神戸が混乱する立ち上がりとなりました。ただ、神戸もやられっぱなしではなく、3失点後の15分に早くも選手交代。センターバックの北本選手を下げると、ボランチにいたチョン・ウヨン選手を最終ライン中央において忠成さんを監視させると、そこに入ってきた楔を潰してカウンターという流れに。

立ち上がりは前線で楔を受ける忠成さんにほぼプレッシャーがなく、自由にボールを受けさせてくれたためにそこを起点にサイドというウチが一番得意としている形が出し放題でしたが、そこをきっちり締めに来られたせいで少し攻撃は停滞、そこから先は落ち着いた展開に。しかし26分に中盤でのプレスが後手に回ったところで石津選手に豪快なミドルを叩き込まれて3-1に。その状態で前半は終了。

後半は立ち上がりから少しオープンな展開になってお互いにチャンスを作るもスコアは動かず。忠成さんのところが抑えられて前線で起点が作れないため、これを打開するために59分、高木→ズラタンとしてズラタンさんをワントップに。これで再度前線で起点が作れるようになり、流れが戻って来たかなと思った矢先に永田さんの凡ミスからボールロストして失点。

この日の永田さん、守備についてはやはり普段出場数が少ないこともあって連携的なところで苦戦するシーンも見られたものの、攻撃面では正確なロングフィードと、機を見た持ち上がりで何度かチャンスを演出するなど、いい仕事してたんですが、永田さんが1試合に1回くらいはやらかすうっかりミスがこの日も炸裂して3-2にされる事態。折角いいプレーしてるのにこういう致命的なミスをやらかすとどうしても信頼感が揺らいでしまうのはもったいない......

とにかくこの失点で1点差。前半立ち上がりの楽勝ムードから、一気に試合は緊張感のある状況になってしまいました。

71分には武藤→青木として、柏木さんを1列上げる常套手段で中盤を安定させる策にでますが、その直後にアクシデントで加賀さんが負傷交代を余儀なくされる事態に。

75分、その負傷した加賀さんをウメに替えて、阿部ちゃんを最終ラインに下げ、柏木さんをボランチに戻しますが、阿部ちゃんを中盤から抜いた時に攻撃面が停滞するのを何度も見たので、ちょっとそれを危惧していたのですが、なんと77分に途中交代で入った青木さんが待望の追加点。さらに84分にはウメがだめ押し(この2点共にアシストは忠成さん)の5点目を叩き込んで試合を決めてくれました。

終盤は関根さんが足つってもう終了状態だったりと、決して楽な感じではありませんでしたが、最後はしっかり3点差を付けて余裕のある勝試合にしてくれたのは良かった。欲を言えば、2失点目がなく、もう少し早めに4点目がとれていれば、最後、啓太に出場の機会もあったかなと思いますが、真剣勝負の場ですからあまり贅沢も言えません。

2015 Jリーグ 2ndステージ 第17節 埼玉スタジアム2002 ヴィッセル神戸戦(2ndステージ最終節)

ということで、これで今シーズンのリーグ戦は一旦終了。浦和としては、1stステージ優勝と、年間順位2位。チャンピオンシップは、準決勝からの出場権を獲得、という成績でした。今年も惜しいところで年間勝点1位が取れなかった悔しさはもちろんありますが、そこは気持ち切り替えて、チャンピオンシップできっちり勝って、年間優勝を勝ち取りたいですね。

ちなみに、チャンピオンシップの組み合わせは下記のようになりました。準決勝は11月28日の土曜日。埼スタでガンバ大阪と一発勝負。それに勝った場合の決勝戦、広島戦はホーム&アウェーになりますが、まずは12月2日(水)のホームゲームからスタート。最後は12月5日(日)にアウェー、エディオンスタジアムでという日程になります。

2015 Jリーグチャンピオンシップ トーナメント表

まずはとにかくガンバに勝つこと。今年のリーグ戦では1勝1敗と五分の対戦成績ですので、きっちり勝って決着を付け、トーナメント表の上で待つ広島さんに挑みたいですね。

試合データ

観客: 52,133人
天候: 曇のち晴
試合結果: 浦和5-2神戸(前半3-1)
レッズ得点者: 武藤(2分)、李(9分)、柏木(13分)、青木(77分)、ウメ(84分)
順位(2ndステージ最終順位): 4位(2nd:9勝4敗4分 勝点31 / 年間:21勝4敗9分 勝点72 2位)
警告・退場: 西川(警告×1/ラフプレー)、ウガ(警告×1/ラフプレー)
主審: 高山 啓義 氏

おまけ

試合終了後に啓太の退団セレモニーが行われました。また一人、浦和の歴史を作ってきた偉大な選手がクラブを去ることになります。こればかりはプロの世界なので仕方のないことですがやっぱ寂しいもんです。

また、セレモニー上で、啓太の口から現役引退の発表もありました。啓太さん、16年間、本当にありがとう。そしてお疲れ様でした。

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Yoshiki Kato / burnworks
Yoshiki Kato
埼玉県出身。サッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、格闘技 (主にボクシング) 観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集が趣味。サッカー 4 級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。好物はゼリー、グミ、お酒、ラーメン。