2015 Jリーグ 2ndステージ 第8節 埼玉スタジアム2002 ベガルタ仙台戦
前々節、前節と連勝してやっと1stステージ時の勢いを少し取り戻してきつつある状況で、今節はホームに仙台を迎えての第8節。ここんとこ少し涼しくなってきてたのに、急に暑さが戻った中での試合となりました。
1stステージのアウェー仙台戦は、毎度鬼門と言われるユアスタだけあって、4-4の打ち合いでなんとか引き分けた苦しい試合でしたが、ホームでの仙台戦は過去負けなし。お互いにとって相手のホームゲームは鬼門っていうよくわからない状況が長年続いていますが、今節もウチのホームでしっかり仙台さんから勝点3をゲットして、これで3連勝となりました。
今日のスタメンは最終ラインに森脇、那須、槙野。ボランチが阿部ちゃんと柏木のコンビ。両ワイドにウガとヒラ。2シャドーに武藤とウメ。ワントップに興梠。GKは西川。
関根さんが前節もらったイエローカードの累積で出場停止。代わりにヒラが久々の先発となりました。ウガを右にもっていって、左に橋本さんっていう選択肢や、李を先発させてウメをサイドっていう選択肢もあったかもしれませんが、サイドを狙ったロングカウンター主体の仙台相手ということで、守備面での安定感を優先してのヒラというチョイスは妥当かと思われます。
仙台は本来4-4-2のシステムを採用しているものの、今節に関してはウチに合わせて3バックでのスタート(終盤、4バックに戻してましたが)。守備時5バックにして、5-4-1でブロックラインを作ってっていうウチ対策としてはオーソドックスなやり方。
ただ、これをやる場合、5-4の2ラインの距離を狭めて、さらにそこに入ってくる楔のパス、及びその供給元となる柏木、阿部ちゃんの両ボランチのところにはかなり厳しめにプレッシャーをかけないとウチのコンビネーションを止めることは難しいのですが、今節の仙台に関して言えば、ヘタに最終ラインに人がいることで、誰がボールホルダーに当たりにいくのかの部分が曖昧になった結果、比較的ウチとしては楽にポゼッションしつつ、縦に入れやすい感じで、サイドにスペースがないことと、関根がいないことでサイドを単独打開できる選手がいないことからサイド攻撃については停滞したものの、逆に中央でのコンビネーションから多くのチャンスを作ることができていました。
それにしても仙台はアウェーとはいえあんなどん引きして、リードされているような状況でもまったくプレスにもこず、ひたすらカウンターだけを狙うっていうやり方でよくサポもキレねーなっていう。普通にいつも通りの4バックシステムで来た方がもう少しまともな試合になったんじゃないかと思いますけどなんなんですかね。まぁ別に他人事だからいいんだけど。
で、ウチとしてはポゼッションして攻撃の形も作れてましたし、いつ得点してもおかしくない状況ではありましたが、さらに今節素晴らしかったのは、ここのところなかなか決めきれなかったセットプレーからの得点が、先制点、だめ押し点と2点も出たこと。
特に先制点(10分)の柏木さんの直接フリーキックは見事。後ろから見てて、相手GKの立ち位置や壁の作り方的に、壁を越えて右隅に打てれば入るだろうなと(逆に言えばそこ以外はない)思ってたコースに、スピード、コースともほぼ完璧なボールを蹴ったのにはさすが柏木さんと唸らされるゴラッソでした。
このフリーキックを獲得する前の西川さんからのロングフィードのスピードと精度も素晴らしかったし、そこから一気にゴール前までドリブルで持っていった柏木さんの判断も素晴らしかった。
その後、ロングボールで金園選手に収められて落とされたところから、梁勇基選手の絶妙な裏への抜けだし+野沢選手の完璧なタイミングのパスから一時同点に追いつかれるも、37分には今度はこれぞ浦和っていう素晴らしいパス交換から追加点。
この追加点、中盤でボール持った柏木に対しての仙台のプレッシャーはゼロ。そこから相手最終ラインの前でうまくスペースに入ったウメに縦の楔→ワンタッチで興梠→さらにワンタッチで裏に抜けた武藤にラストパス→武藤さんがそれをうまくGKの頭上を越えるようにゴールに流し込んでのものでしたが、楔はいったところからすべてワンタッチで前線トライアングルの3人が連動した素晴らしいゴールでした。
武藤さんはこれで2桁得点に乗せました。1stステージ12節、FC東京戦のレビュー書いた時に彼のゴール前への入り方を見て「これは武藤さん、二桁得点くらいはいけるでー
」なんて期待を込めて書いたんですが、現実になりました。素晴らしい。このまま得点を積み重ねて行って欲しいものです。
逆に興梠さんがここんところ何かに取り憑かれたようにゴールに嫌われていますが、この試合では武藤さんのゴールのアシストをしてますし、早いところ悪い流れから抜け出して欲しいものです。
さて、試合はウチが1点リードしたまま後半へ折り返し、64分にはウメ→李、続いて65分には柏木→青木と同ポジションで人をリフレッシュ。柏木さんは代表招集前のケガの影響でここのところ90分プレーできていないのが気にはなりますが、青木さんがここのところはしっかりと柏木さんの代わりに入った試合終盤で中盤の守備を落ち着かせてくれているので頼もしい。
さらに73分には興梠→ズラタンと交代しますが、交代直後の75分、武藤さんのコーナーキックをズラが頭で合わせてだめ押し。これで武藤さんはこの日、1ゴール1アシスト。代表から帰ってからちょっと調子が今ひとつ上がらない感じでしたが、復活の予感でほんと良かった。
試合はそのまま2点のリードを守り切り勝利。夏場、8月の3連勝としては2007年以来の5年ぶりということで、2ndステージ序盤は少し波に乗りきれなかった状況から、勢いが戻って来た感じでまずはひと安心。
次節は今節勝利してウチと同じく3連勝中のマリノスと、横浜で。手強い相手ですがこの勢いのまま、きっちりアウェーで勝点3をゲットして、4連勝といきましょう。
試合データ
観客: 33,932人
天候: 晴れ
試合結果: 浦和3-1仙台(前半2-1)
レッズ得点者: 柏木(10分)、武藤(37分)、ズラタン(75分)
順位(2nd第8節終了時点): 4位(2nd:4勝2敗2分 勝点14 / 年間:16勝2敗7分 勝点55 1位)
警告・退場: 森脇(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 家本 政明 氏
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