2015 Jリーグ 1stステージ 第11節 ユアテックスタジアム仙台 アウェー ベガルタ仙台戦
前節のガンバ戦(第9節)に勝利してリーグ戦無敗、ACL組は他チームが第10節を戦っているところでACLグループステージの最終戦(ウチはアウェーでブリスベンロアー戦)が入っていたため、今回は1節飛ばしての第11節となりますが、ここ数年は毎度よい思い出がないアウェーでの仙台戦(ちなみに飛ばした第10節は柏とのアウェーで、6月3日(水)に開催)。
結果的には久々のバカ試合。打ち合いの末に4得点4失点のドローという形で、いまだリーグ戦は無敗のまま、他チームの結果によって首位(といってもACL組が1試合未消化なので暫定ですが)はキープしたものの、開幕から堅守(9試合で4失点)を貫いてきたウチとしては主に守備面で大きく課題の残る結果となりました。
今回はスタジアムにギリギリに到着する予定だったのでバックスタンドの指定を取ったんですが、最上段を選んだおかげで試合全体が見やすかったのはよかった。ただ、この日は風が強くて、上段は風が抜けるのでめちゃくちゃ寒かったので、もっと厚着してくればよかったと少しだけ後悔しながら見てました。
さて、スタメンは最終ラインに森脇、那須、槙野。ボランチが阿部ちゃんと柏木のコンビ。両ワイドにウガと関根。2シャドーにウメと武藤。ワントップにズラタンさん。GKは西川さん。興梠さんが今シーズン、リーグ戦では初めてベンチに入りました。
仙台はウチ対策で他チームがよくやる、3バックで合わせてきて、守備時5バックというやり方ではなく、オーソドックスに4-4-2でラインを作る守備のやり方。2トップが比較的積極的にウチのビルドアップに対してプレスをかけてくる立ち上がり。
結果としてサイドについては比較的ウチが楽に使える展開、さらにプレスかけてきた2トップとボランチの間のスペースでうまく柏木がボールを受けながら組み立てができていてそこはウチのやりたい形。逆に仙台の狙いは中央はしっかり固めて、中に入ってきたところを潰しての、サイドの裏のスペースを使ってのカウンター。基本はロングボールでウィルソン選手に当ててっていうやり方ですが、ウィルソン選手はウチの裏のスペースをうまく使うポジショニングがうまくてとっても厄介です。
実際には過去の対戦でことごとくこれでやられてて、だからこそアウェー鳥栖と並んで鬼門などと言われているわけですが、今節に関しては前半早々の不運な失点はあったものの、その後後半立ち上がりに逆転→2点差まで持っていったところまでは、しっかりポゼッションしつつ、攻守の切り替えも早く、仙台のカウンターをうまくケアしつつ、セカンドボールをウチが拾って再度押し込むという時間帯が作れていたので、まさかその後あんな打ち合いになるとはね...... という流れでした。
1失点目については仙台のオフサイドだったのでどうしようもないです。仙台の前線は3枚、ニアにウィルソン選手、中央に金園選手、ファーからキムミンテ選手が入ってきていて、キム選手以外はオフサイドポジション。
この状態で野沢選手から中央の金園選手にクロスが入ったため、それを視界におさめていて、さらにラインコントロールも完璧にオフサイド取ったと判断した槙野はオフサイドをアピール。金園選手もボールに競りにいっていたので、あの時点で通常は完全なオフサイドですが、たまたま金園選手がボールに触れなかったのを「プレーに関与せず」と判断されてプレー続行。ファーから入ってきたキム選手にシュートを打たれてというもの。
あの金園選手のプレーが「関与せず」ならなんでもありになるわっていうくらい明確なプレー関与だったので、ちとひどい判断でした。まぁ、柏木が中央で潰されてからのカウンター喰らってる場面で、ファーサイドのキム選手が余ってる状態、槙野が金園選手とキム選手で数的不利になっている形だったので、その時点でよくはないんですが、それでも最終ラインは崩されてはおらず、しっかりラインコントロールしながらうまく対応したので、「おぉうまくオフサイド取ったな」って思ったらまさかの続行だったのでビックリしました。多分、仙台サポですらそう思ったんじゃないのかな。入った瞬間周りの仙台サポも「えっ?入ったの」って感じだったから(苦笑)。
ということで判定に問題はあったものの、失点は仕方ないので切り替えるしかないんですが、失点が早かったのがせめてもの救い。失点直後は少しドタバタした感はあったもののすぐに立て直してそこからはほぼ一方的に押し込む時間帯を作れていたのでそこはよかったのですが、さすがに仙台も守備は集中してやってきたので最後の得点は奪えず、焦れそうな展開。しかしこういう時に頼りになる我らがキャプテン。前半終了間際に阿部ちゃんがコーナーキックのこぼれ球をミドルで叩き込んで同点。ディフェンスに当たってコースが変わるラッキーもありましたが、前半で追いついてくれたことで気持ち的には楽になりました。
後半は立ち上がりから興梠、李を同時投入。興梠は前半途中で相手選手との接触から負傷してしまったズラタンと、李はウメとの交代。興梠をワントップ、李をシャドーへ。興梠さんは前回、ACLで復帰してはいましたが、リーグ戦は今シーズン初出場ということで、お帰りなさいでした。
で、その交代で入った興梠が交代から10分で得点。コーナーキックからニアで阿部ちゃんがすらしたボールをファーでフリーになった興梠が頭で押し込んだもの。ニアに入っていった阿部ちゃんに誰も競りに行かないっていう仙台ゾーンディフェンスの問題も大きかったですが最近の阿部ちゃんのニアサイドでの働きはホント素晴らしいです。
さらにその1分後には李のシュートのこぼれ球を関根が押し込んで一気に2点差まで突き放しに成功。中央で李がうまくボール受けてシュートまで行ったのが素晴らしく、関根はごっつぁんゴールでしたがよく詰めてくれました。
ここまではウチが完全に主導権を握った形で完璧な流れでしたが......
仙台が2失点直後に前線を2枚替え、その交代で入った奥埜選手に決められて1点差。クリアが中途半端になったところをたたみ掛けられて押し込まれた形。この辺からすこし落ち着きのない試合になりますが、できればこのくらいのタイミングで青木さんをボランチに入れて、柏木を1列上げるなど、中盤で守備を安定させたかったかもしれません。もちろん結果論なのであれですが、少し仙台が前掛かりになってウチが受けに回る時間帯で、中盤の主導権争いで上回られてしまったことで悪い状況を作ってしまいました(簡単に言えばこの状況で柏木がボランチにいても守備ができないので意味が無いばかりか穴になってる)。
さらにその5分後にはコーナーキックから失点して試合は振り出しに。2点差になって焦っているのは仙台、実際に攻撃的な選手を2枚入れて一気に前掛かりになってきている時間帯で、ここをうまくいなせれば勝ち試合にできた展開ですが、相手の勢いに押されて一緒になってドタバタした結果、まさかの連続失点で追いつかれるという流れ。完全に相手の狙い通りの流れに付き合わされてしまいました。
さらに最悪なことに、80分には中央で梁選手に追加点を叩き込まれてまさかの逆転。ところがその1分後には武藤がゴール前で粘ってマイナスに戻したボールに興梠が合わせて再度同点。とんでもない打ち合いとなりました。
結局はその後、共にチャンスを決めきれずそのまま試合終了。相性の悪いユアスタで勝点1を取れたことをよしとするべきかもしれませんが、前半、不慮の失点がありながらも落ち着いて逆転、突き放しまで成功していた試合で、相手の勢いに飲まれてバタバタと失点し、最後には負けなくてよかったという試合にしてしまったことはもったいなかったなと。
さて、次はガンバ戦に続く大一番となりそうなホームでのFC東京戦。首位と2位による対戦です。今シーズン、リーグ戦はホームで全勝中ですので、その勢いのまましっかり勝って、もう一度勢いに乗りたいですね。
おまけ
スタジアムで売ってた苺がうまかったのでご報告です。
試合データ
観客: 19,195人
天候: 晴
試合結果: 仙台4-4浦和(前半1-1)
レッズ得点者: 阿部(45+1分)、興梠(55分)、関根(56分)、興梠(81分)
順位(1st第11節終了時点/暫定): 1位(7勝0敗3分/勝点24)
警告・退場: 武藤(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 飯田 淳平 氏
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