Keep on Jumpin'

2014 Jリーグ第28節 ユアテックスタジアム仙台 アウェー ベガルタ仙台戦

前節はひどいピッチコンディションの中、最下位の徳島に何とか逆転勝ちし、首位として2位以下との勝点差を7にまで広げましたが、本当に厳しい戦いはここから。実際にシーズン終盤のアウェー仙台戦は、毎度毎度勝点を落として、しかもそれがきっかけで去年などは失速するなど、鬼門とも言うべき対戦ですが、今回もやられた......

去年の宮スタは第31節。先制されて逆転、さらに同点にされて勝ち越しながらもロスタイムに同点(浦和3-3仙台)にされて引き分け。一昨年は第29節ですが、常に得点を先行されて3失点の敗戦(浦和2-3仙台)。2年前はミシャさん体制ではなく、さらに序盤の第8節ながら、1点を守り切られて敗戦と、毎度牛タン食べに仙台まで行ってるだけみたいになっていますが、今年もリベンジ叶わず、4失点して敗戦となりました。

2014 Jリーグ第28節 ユアテックスタジアム仙台 アウェー ベガルタ仙台戦

今日のスタメンは、前節と同じ。最終ラインに森脇、那須、槙野。ボランチが阿部ちゃん、啓太のコンビ。両ワイドにウガとヒラ。2シャドーに柏木と李、興梠のワントップ。

仙台の基本フォーメーションは4-4-2ですが、守備時はラインを下げて裏のスペースを消した上で、5バックにしてサイドも埋める割り切った守り方。攻撃は完全なカウンター狙いで、とにかく最終ラインで引っかけたら前線のウィルソンなどがウチのサイドの裏のスペースに入ってきて縦ポン一発。そこから中央への折り返しで赤峰などのヘディングの強さを活かすという形で、まぁ見事にハマってましたよ。

ウチはそのスカウティングしていたと思うんですが、特にやり方は変えず、サイドチェンジと縦への楔で崩しにかかりますが、相手がラインを引いて5バックにしているので、ウガもヒラもほぼフリーでサイドをえぐれるようなシーンもなく、アーリー気味のクロスを供給するだけになっていたので、それだと高さで勝る仙台のディフェンス陣にははじき返されるだけ。そこからカウンターを発動されるので、一見押し込んでいるのはウチに見えながらも、チャンスは仙台の方が多く作るような流れでした。

失点は前半の2失点。コーナーキックのこぼれ球をウイルソンに押し込まれて先制されると、その3分後にはリスタートからウィルソンにサイドのスペースを使われた上に折り返しをドフリーの野沢に合わされて2失点。特に2失点目はリスタート時に全くといっていいほどウィルソンの動き出しを監視できておらず、簡単にフリーでサイドからクロスを上げられただけでなく、野沢に対しても誰もマークに付いていないお粗末な失点で、敵陣内でのリスタートとは言え、油断から安い失点をしたなという印象でした。

とはいえ、そこ後、前半のうち、30分にコーナーキックを阿部ちゃんがニアですらしたファーサイドで興梠がうまく頭で合わせて1点差、さらに37分には李への楔を李がうまくフリックしたところから、興梠がものすごい切れ味のターンで相手ディフェンスを外すとキーパーの股下を抜く技ありなシュートで同点。流れはウチに来ている感じでハーフタイム。

後半は開始から完全に逆転モード。平川と永田を交代させると、森脇の位置に永田を、ヒラの位置に森脇を1列上げて怒濤の攻勢に。ところが今日はイマイチ全体がかみ合わないというか悪いことが起こる日だった感じで、61分にバックパスの処理を誤った西川が赤峰に詰められてボールをゴールに押し込まれるっていう最悪の形で失点。名手西川さんがあんなミスをするのは珍しいんですが、西川さんにもイケてない日は1年のうち1日くらいはあるよねっていう感じでしょうか。

テレビのハイライト系番組では、「不用意なバックパス」みたいなこと言われてましたが、あの位置で西川さんになら普通にバックパスしますし、西川さんはああいうのを冷静に余裕ぶっこいて処理できるから信頼されているわけで、その西川さんがミスったんだからもう仕方ないっす。

とにかくこれによって再度追いかける展開に。69分、73分には立て続けにマルシオとウメを投入し、柏木をボランチに下げて前線に攻撃の枚数を増やしますが、追いつけないまま時間は経過。残り時間もなくなって最後前掛かりに行くしかなくなったウチは、ロスタイムにまたもカウンターから失点して4失点。これで試合は終了しました。

4点目はそのちょっと前にウガが2枚目のイエローをもらって1人少ない状態になっていたりして、まぁ仕方ないと思うんですが、それでもこちらがスライディングに行って触ったボールがことごとく相手選手の前に落ちるあたり、もうなんか今日はそういう運が全部仙台に行ってる感じで、ある意味あきらめが付きました......

ということで、長いシーズンにおいてはこういう試合もあります。同日ガンバが勝ったとはいっても、まだ勝点で4の差があるわけで、焦るような状況じゃない。以前ウチは有利な状況です。水曜日には甲府との対戦がありますが、大事なのは連敗をしないこと。相手も残留がかかって必死でやってくると思いますし、仙台だけでなく、甲府や鳥栖みたいな高さを活かして縦に速いサッカーをやってくる相手はウチは相性的にはあまり良くないのも事実。だからといってこんなところで下位チーム相手に足踏みしている暇はないですから、気を取り直してきっちりサポートし、次は勝利しましょう。

ちょっとシーズン終盤で疲れが溜まっているのか、あまり普段は見ないようなパスミスとか、トラップミスなんかが目に付いた気がします。ウガの退場も、なんてことない相手パスのインターセプト時にトラップをミスったために詰められて体入れ替えられちゃったからやばいと思って倒したって感じだったし、前節から時間が空いたとは言っても、1年間の疲労、痛みなどが蓄積されてくる時期ですので、ちょっと心配です。

おまけ

ずーっと話し合いが行われていた太鼓が、仙台戦でついに出ました。まだ全部のチャントで叩くような感じではなく、手拍子を優先しながら、ここぞと言うとき、圧力が欲しいときに叩く感じですが、ユアスタは屋根の反響が活かせるので太鼓を出すにはいいタイミングだったかもしれません。

試合データ

観客: 18,914人
天候: 晴れ
試合結果: 仙台4-2浦和(前半2-2)
レッズ得点者: 興梠(30分)、興梠(37分)
順位(第28節終了時点): 1位(17勝6敗5分/勝点56)
警告・退場: 宇賀神(警告×2/反スポーツ的行為/ラフプレー → 退場/次節出場停止)
主審: 家本 政明 氏

記事をここまで御覧頂きありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートしてみませんか?
スタジアムでのビール代にさせて頂きます。
Categories
Publish
Modified