埼スタ(埼玉スタジアム2002)ツアーに行ってみた
前々から気になってていつか行こうって思ってたんですけどね。重い腰を上げてやっと行ってきましたよ。埼スタの「スタジアムツアー」に。
埼スタのスタジアムツアーとは...
ワールドカップ予選を戦った日本代表やAFCチャンピオンズリーグを勝ち抜いた浦和レッズの選手達が使用したロッカールーム、ウォーミングアップルーム、緑鮮やかなピッチをツアーアテンダントが楽しくご案内します。
スタジアムツアー:埼玉スタジアムから引用
ということで、埼スタの普段一般人が入れない場所を色々案内してくれるツアー。スタジアムツアーは、毎週、水・土・日と祝日を基本に実施(実際の開催日はスタジアムツアーページの実施カレンダーを確認)されていて、1回のツアーが約1時間。1日に数回行われています。団体さん以外なら特に予約も必要なく、開催している日の、参加したい時間帯のツアーが始まる10分くらい前に埼スタ1階のレストプラザの受付に行って、「スタジアムツアーに参加したいよ」って言えばOK。参加費用は大人(中学生以上)1人500円です。
※上記価格などはこれを書いている今現在の情報です。詳しくはリンク先を確認してください。
で、土日や祝日もやってるんですが折角なら空いてるときに行きたいなと思ったので水曜日の午前中開催のツアーに行ってみました。一番早い時間のツアーが10時半スタートなので、10分前に受付へ。ちなみに普段の埼スタは正面の駐車場が使えますので、そこに車を駐めればレストプラザは目の前です。
受付に行って参加費を払うと、引き替えにマグネットのバッジをくれます。これが入場券代わりみたいな感じですね。紙のチケットなどと違って記念に残しておきたいって人にもいいかも。
見えるところに付けといて、ツアー開始まで待っててねと受付の方に言われたので少し待機。時間になると案内を担当してくれるガイドの方が呼んでくれますが、この日は我々(俺と奥さん)だけだったのでガイドさんを貸し切り状態というとっても贅沢な感じのツアーになりました。
ということで、普段は入れない場所にガイドさんが案内してくれます↓。(写真ブレてる...)
と、その前に今日は選手に渡すフラッグに応援メッセージを書いてくれと言われて書かせてもらいました。なんか開幕前なんでたまたまやってたみたいです。
いざペンを渡されて書いてって言われると緊張しますね...漢字とか出てこねーし。悩みつつも何とか書いておきました。
さて、ツアーに戻ります。まず最初に案内してもらったのは、VIPな方々が埼スタにいらっしゃる時に使われるVIP用エントランス。俺ら庶民には関係ない入り口ですよ。ツアー用に色々展示もされていました。
例えば、レッズの選手の使用スパイクとか、日本代表、アルゼンチン代表(キリンチャレンジカップ2010 アルゼンチン戦の時のやつ)のサイン入りユニフォームとか色々。アルゼンチンのユニにサインが少ない(メッシのとかもない)のでなんで?って聞いたら、負けてイラっときたアルゼンチン代表の皆さんがとっとと帰っちゃってサインもらえなかったんだって。
余談ですが展示してあるスパイクの中で、一番足のサイズが小さいのは達也、一番デカイのはギシさんでした。正確に覚えてないけど、達也が23.5cm、ギシさんは29.5cm(両方うろ覚え...)とか言ってた気がする。
次に向かったのが選手が試合前にくつろぐラウンジ。アウェーチーム用のラウンジも隣り合わせで、しかも壁が薄いので普通に話し声聞こえそう。ガイドのお姉さんも「戦術とかの話はラウンジではしちゃダメですね」って言ってました。
このラウンジにはフェアプレーフラッグが展示してあったんですが、そこには選手のサインも。展示されたのは2010年の30節、京都サンガ戦の時に使われたフラッグ。スタメン出場したレッズ、サンガ各選手のサインが。
「このサインがウガかー」とか「ギシさん身体もデカイしサインもデカすぎだろ」とか話してたら、ガイドのお姉さんが「坪井選手のサインってどれかわかります?」って言ってきたので色々探してみたら...
すっげぇ小さく書いてありました。ガイドのお姉さんいわく、「坪井選手はいっつも小さく書いたり、フラッグの隅っことか、ロゴの上とか見つかりにくいところにわざと書くんですよねー」だって。ツボ...
さて、次はラウンジから更衣室に進みます。
更衣室の床が赤いんですが、「これってレッズだから赤ってこと?」ってガイドさんに聞いたら、「赤いのは選手の闘争心を煽るためなんですよ」だって。赤い床の更衣室って日本のスタジアムでは埼スタだけらしいよ。ちなみに「じゃあアウェーの更衣室は闘争心が萎える感じの色なんですか?」って聞いたら、「アウェー側も床は赤ですよ」だって。その辺はフェアなのね。
ロッカーにはサインユニフォームなんかも飾ってありました。
レッズの場合、ロッカーの場所はポジションごとに分かれてて、特に誰がどこっていうのは決まっていないらしい。あと、上の一番右側の写真みたいに、最初からユニフォームとビブスがハンガーにかかってたら、今日はベンチスタートねってことらしいよ。もちろん選手は事前にスタメン発表されて知ってるからドキドキしながら更衣室に入るなんてことはないらしいけど。そんな豆知識もガイドさんが色々教えてくれます。
更衣室のお隣はマッサージルームでした。更衣室とは対照的に落ち着く色合い。
次、更衣室をでると、今度は人工芝が引かれた室内練習場へ。試合前の簡単な練習はここでやるそうな。ガイドさんがボール出してくれたのでちょっと遊んだり。ご満悦。人工芝と言っても、下には5cmほどのウレタンが引いてあるとのことでふかふか。膝などに負担もかからなそう。
さて、室内練習場を抜けるとピッチが近づいてきます。ここからはテレビ中継やスタジアム内の大型ビジョンでもよく映る場所なんで見覚えある人も多いと思いますが、ピッチ下の待機場所(フラッシュインタビューゾーンってのが正式名称みたい)です。ピッチへの階段(トルシエ階段)を上ればそこはピッチ。
ツアーにあわせてか、「First Impressions (ファーストインプレッション)」がかかってたりして、ちょっとだけ試合開始前の雰囲気に浸れます。
トルシエ階段の脇にはトルシエさんのサインが。この階段、元々は2m幅で作ろうとしてたら、それを知ったトルシエさんが「2mじゃ選手とエスコートキッズが手をつないで通るのに狭いだろ常識的に(ry」とアドバイス、倍の4m幅に計画を改めたらしいのですが、そんな経緯もあってこの階段に彼の名前を付けたんだって。
反対側にはウチの大将始め、選手のサインが色々と。あと、その前の柱にはザック、ジーコ、岡ちゃんと、歴代日本代表監督のサインも書かれていました。今は解説などで活躍されてる名波さんと小倉さんのサインも控えめな場所に書いてありました(テレビの仕事で埼スタに来たときに書いたって言ってた)。
通常のツアーだと、ここからトルシエ階段を上がってピッチ脇のベンチを見させてもらってって流れらしいんですが、今日は我々と同時刻に、近所の小学生の子達が団体で社会科見学に来てたようで、それとかぶらないようにガイドさんが気をつかって、普段とはちょっと違うルートを案内してくれました。
まず、普段のツアーでは案内しないらしいんですが、試合当日運営の人たちが詰めてる「運営本部」、さらにその隣の「審判室」、「ドーピングコントロール室」と入れてもらっちゃいました(小学生団体がはけるまでの時間稼ぎ)。
まずは運営本部。モニターでスタジアム各所はもちろん、浦和美園駅からスタジアムまでの通路も見つつ、来場者の状況を確認したりや誘導指示などを出したりと試合当日は色々忙しいらしいです。こういう裏方の人達のおかげで我々は快適なスタジアムで観戦できるわけですね。
続いて審判室。審判の人たちが控え室として使います。シャワー室も完備。「ジャッジで試合が荒れた感じになった時には審判室に警備員さんがつくこともあるんですよー」とガイドさん。審判さんはホント大変なお仕事ですよ。
ドーピングコントロール室は、試合後に抜き打ちで検査をするのに使われるそうです。ハーフタイムにどの選手にするか決められて、試合後にここに連れてこられて検査されるらしい。不正ができないようにトイレには壁も扉もついてなかったけど、俺なら緊張して出ねーよ。
選手も試合後だと汗で体中の水分が出ちゃってるので、なかなかおしっこがでないことが多いらしく、以前、代表戦あとに検査対象になった松井選手がすげぇ長い時間帰れなくて大変だったなんてエピソードも。
ちなみに今回見せてもらった場所はトルシエ階段があるインタビューゾーンの並びにあります。見取り図は↓な感じ。
小学生団体とかぶったおかげで普段のツアーじゃ見られないところまで見せてもらって得した。
で、そんな感じで時間稼ぎをしている間に小学生達が次の場所に移動してはけてきたので、我々もいよいよピッチを見せてもらえる状態に。ただ、まだベンチのところが完全に空いていなかったので、トルシエ階段からピッチには上らず、迂回して北側のゴール裏脇の通用口まで移動し、コーナーのところからピッチに入れてもらいました。これも通常のツアーコースでは行かないルートだそうです。
誰もいないスタジアムのピッチに立つ(芝生は入れないので正確にはピッチサイドだけどね)って気持ちえぇ。
いつものゴール裏も誰もいないとなんか雰囲気が違うね。芝生もふっかふかで良い感じだった。さすがはベストピッチ賞をもらうだけのことはある。
折角なのでパノラマ写真も撮っときました。Flickrに上げてあります。そういえば、埼スタの屋根の形って白鷺をモチーフにしてるんですよってのもガイドさんから教えてもらいました。ついでに雄・雌があるってことも。どっちが雄でどっちが雌かは実際にツアーに行って聞いてみてください。
雄雌分けないでいいからゴール裏にも屋根付けてくれよと心の中では思いましたが、ぐっと胸にしまっておきましたよ。
そのままピッチ脇を移動してベンチへ。もちろんベンチに実際に座わることもできます。レッズ戦の時は赤いベンチですが、代表戦の時とかのために青いベンチも用意されてるって言ってました。あと冬はヒーターで座面が暖まるようになってるそうで思ってたよりベンチって快適かも。座り心地は、堅めのバケットシート(って車好きな人にしかわかんないか)みたいな感じ。長く座っていても疲れなさそう。
「ここでユニフォーム着てくれば選手の気分になれるな」とか冗談言ってたら、「以前、上下とも完璧にユニフォームに着替えたお客さんがいましたよ」とガイドさん。やはり強者はいるのですね...とはいえ、ガイドさんが写真とか撮ってくれるので、持ってる人はユニを持参するといいかもしれません。
さて、ベンチを堪能したところで、次はスタンドへ。スタンドとは言っても、普段は入れない、まずはVIP席。さすがに座り心地が桁違いだぜ。高さ的にも試合をとっても見やすそうな位置にあります。
VIP席に座って喜んでたら、次はまぁ一生入ることはないと言い切れる貴賓席へ。皇族の方々や対戦国の王様とかが座っちゃう席ですよ。
貴賓席の足元にはヒーターも完備。でもガラスとかはないので冬はそれなりに寒そう。
貴賓席の裏には貴賓室が。2部屋あるうちの1部屋は和風なテイスト。天井のライトが埼スタの屋根と同じ形になってるのわかりますかね。
こっちは食事をとったりするところらしい。もちろん専用の厨房も併設されてるとのこと。
ユニフォームなんかも飾られていました。
最後に、貴賓室専用のエレベータに乗せてもらって1階まで下りると、そこは最初に見たエントランス。1周してきたってことですね。
あとはスタートしたレストプラザに戻って、スタジアムツアーは終了です。小学生団体とかぶるという事情により色々通常では行かない場所まで見せてもらったおかげで通常1時間のツアーが1時間半ほどかかりましたが、とっても満足なツアーでした。ガイドさんも丁寧に色々説明してくれるので楽しめました。
そういえば、埼スタで使ってるのと同じ芝の種と、ステッカーをおまけにもらいましたぜ。
ということで、埼スタツアー。普段、試合で埼スタに通ってるサポも、いつもと違う埼スタを堪能できるのでオススメですよ。
他にも写真を撮ってFlickrに上げてあるので興味があれば見てみてください。
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