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埼玉スタジアム2002 セレッソ大阪戦(Jリーグ第11節)

さて、色々と厳しい状況ではあるものの、ここからホーム3連戦(ナビスコカップを入れれば4連戦)をきっちり勝利で飾って、悪い流れを断ち切って欲しかったセレッソ大阪戦ですが、結果は引き分け。まぁ勝ち点1をとって、連敗は止めましたので、これが流れを変えるきっかけになっては欲しいと前向きに考えるようにしますが、内容的にはイマイチな部分も多く見られる試合でした。

埼玉スタジアム2002 セレッソ大阪戦(Jリーグ第11節)

スタメンは前節、レイソル戦から暢久→啓太、原→セル。啓太をアンカーに、セルは右ウィングで、元気、エジと3トップの形。前節は原一樹をトップ下に置いて、エジとほぼ2トップのような布陣、マルシオを右サイドに出したわけだけど、それは残念ながら機能しなかった。今節は柏戦前の状態に戻してマルシオはトップ下、負傷で出られない達也の代わりにセルという形。そういえば、出番はなかったけどウメが久しぶりにベンチ入りしてました。お帰り。

セレッソはお得意の中央突破大好きサッカーでわかりやすい。サイドを深くえぐるような形は少なく、サイドの選手も中、中へと切り込んでくるし、乾、マルチネスなどを中心にドリブルでの積極的な仕掛け、さらにテンポよく細かいパスをつないで中央のブロックを崩そうとしてきます。ウチも峻希、ウガがきっちり絞ってうまく対応していました。ウチは序盤、ラインも高く、中盤もコンパクトに、さらに球際も厳しくいっていたので、セレッソも中々いい形が作れず、攻めあぐねていたと思います。

で、ウチは前半早々に元気くんが先制点を奪ってくれたおかげで流れ的には完全にウチ。前述の通り、しっかりプレスかけて、いい位置でボールも奪えていましたし、前半、失点する30分過ぎまでに限っていえばいい内容の試合でした。

前半は風向きがウチのゴールに向かって吹いていたようで、ギシさんとかが蹴ったロングボールが戻ってくる感じがあり、かなりやりにくそうな感じでした。なので、リードしたまま前半を折り返せば、後半は逆になるので、あとは運動量が落ちて中盤で好きなようにやられなければこれは勝てるかなとか思っていたら...40分まえくらいに永田から啓太への不用意なパスを奪われ、簡単に同点に...もう、こういう自分たちのミスで勝手に試合を難しくしちゃう感じ、いい加減にして欲しいんだけどやっぱり今日もって感じの失点でした。

守備の要であるセンターバックとキャプテンがミスって失点とか、もうちょっとまじめにやってください。

後半はウチも運動量が落ちて、前半にきっちりできていた中盤でのプレスが少し緩んだことでセレッソが徐々に自分たちの形を作るように。ウチは徐々に連動性が失われてきてうまく囲い込んでいい位置でボールを奪うことができず、セレッソにうまくボールキープされて後手後手に、またボールを奪ったあとの攻守の切り替えも素早くできず、手詰まりな感じに。

セレッソもミスが多かったので、ボールがまったく奪えないわけじゃなかったんですけどね...でも結局そのまま追加点は奪えず1-1で試合終了となりました。

気になった点をいくつか最後に。

  • エジに関して、開幕から5試合、去年得点王争い、毎年コンスタントに2桁得点している選手がまったく得点できていないというのは、エジのコンディションの問題もないとは言わないけど使い方やチームコンセプトとのマッチングというところでちょっと考えないといけない時期だと思われ。エジがポストプレーばっかやってたり(高さが売りの選手じゃねーし)、本来の売りである裏への一瞬の飛び出しやゴール前ニアサイドへの速いボールに体ごと突っ込んでくるみたいのがほとんど見られなくて残念。エジへのボールの入れ方、クロスの上げ方なんかに修正が必要かと。
  • 元気くんはいいね。先制点は言うまでもないけど、サイドを深くえぐっての早いクロスとか、上のエジを活かせるようなウィングとしてのプレーが意識できてると思うし、今のウチのコンセプトにうまくマッチしてる。ただ孤軍奮闘止まり。
  • 今までも散々書いてるけど、いい加減マルシオをどう活かすのか、はっきりさせないとまずい。攻撃時、トップ下でほとんど効果的な仕事ができず、下がってボールを受けるケースが目立つものの、その位置でボールをもらっても彼の怖さは発揮できないだろという場面が多々あり。守備面では非常にいい仕事してるんだけど、マルシオが守備で目立ってもね。彼をいかに守備で消耗させず、攻撃時に相手にとって怖い位置でボールを持ってもらうか、そこを考えないといけないよね。
  • セットプレーから得点のニオイがさっぱりしないのも大問題。前も書いたけど、そこを補強するためにキックの精度が高いマルシオをとった訳だし、柏木もいるんだし。もっとセットプレーで相手に怖さを与えないといかんです。
  • 大きなサイドチェンジなど、今年のチームコンセプトの核といわれていたプレーがここのところ全く見られなくなったのはできないのか、わざとやってないのか...今日は特にセルや元気のポジショニングがあまりワイドには張り出さず、中に絞り気味だったこともあるかもしれないけど同サイドに人が集まった時、サイドチェンジで空いた逆サイドを使う訳じゃなく、そのまま狭いサイドを力業で突破しようとする。ここ数試合見てて同じ傾向があるので、これはコンセプトを変えたってことなのかな?
  • うまくいってなからってもあるけど、もっとシンプルにやればいいのにっていう状況で、慎重になりすぎた結果として手数が増えたり、思い切りのないプレーで中途半端にボールを失うみたいなケースが見受けられる。もうちょっと自信を持ってやったらいいと思うんだ。
  • すごく基本的なところ、相手守備にギャップを作る、スペースを作るためにフリーランニングする、その空いたスペースに人が入ってくる、そこにボールも入る、それを繰り返すっていう、いわゆる「連動」ができてないんすよね。連動のないまま、個人技で打開しようとしてる(あれ、そういうサッカー、昔見た記憶があるぞ...)。それで勝てるほど今のウチはドリームチームじゃないしJリーグのレベルは低くない。

振り返ればプレシーズンの頃、結果がでなくて色々問題点も指摘されてたけど、

  • 中盤をコンパクトに高い位置でボール奪取、カウンター発動。
  • 同サイドが窮屈なら大きめのサイドチェンジで空いているサイドのスペースをうまく使う。
  • そうやってウィングが相手陣地を深くえぐり1対1の状況を作り出す。
  • サイドを破ってそこから中への折り返しに対して中央に数人が飛び込んでくる。

っていう基本コンセプトはわかりやすかったし、やりたいことも明確だった。

あとはサイドチェンジの精度とスピード、ウィングだけにお任せにせずにサイドバックがうまく連動するとか、チームコンセプトが浸透して全体の連動性が上がれば徐々によくなるのかなと思っていたわけですが、今ではその基本コンセプト自体が変わって、さらにそれが浸透してない、各人がなんか迷いながらプレーしているみたいな感じがしてしまっていて、プレシーズンで勝てなかった時より深刻なイメージ。

まだ序盤だし、あまり悲観的な見方はしたくないんだけど、その辺をどうやって修正するのか、ペトロの手腕に期待するしかなさそうです。

ホーム3連戦の2試合目は鹿島戦。相性も悪い、厳しい相手なので楽な試合にはならないでしょうが、ここが踏ん張りどころ。しっかり勝点3を奪えるよう期待して、俺らは全力でサポートしましょう。

そういえば今日ってJリーグのお誕生日だったのですね。おめでとうJリーグ。Jリーグも開幕して今日で丸19年か。

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