埼玉スタジアム2002 鹿島アントラーズ戦(Jリーグ第12節)
前節、内容的には色々問題は抱えながらも、何とか連敗を止めたレッズですが、今日はホーム3連戦(ナビスコ杯入れれば4連戦)の2戦目、鹿島を迎えての試合。
ウチは開幕から中央のキープレーヤー3人、エジ、マルシオ、柏木がうまく機能せず、なかなか思い通りのサッカーができていない状態。鹿島もACL等の影響か、イマイチ調子が上がらない状態でお互い順位的にはお寒い状態での対戦ですが、とはいえ鹿島は鹿島。強敵には違いないので厳しい試合になることが予想されました。
ウチのスタメンは前節と変わらず。鹿島は小笠原が今日はお休みでしたが、攻守にわたって鹿島の中心選手である彼がいないことがどの程度影響するのかも興味深い試合でした。
で、結果は2-2の引き分けで勝点1を分け合う形。ただ、結論から言えばよく引き分けたなという感じの内容で、内容的には鹿島の試合でした。まぁ、結果オーライというか、負けなかっただけよかったと思うことにします。
特にウチは前半はもうぼろぼろ。鹿島は伝統的にしっかりと2ラインの守備ブロックを作り、さらに前線からもしっかりプレスをかけつつバランスもほとんど崩さないので、その攻略はかなり難しいと思いますが、ウチはパスは回すものの、鹿島の守備ブロックの外側をうろうろさせられるだけで、そこからイージーなクロスか、ドリブル突破を仕掛けて網に引っかかるかのどちらかでボールを失い、そのままカウンターを喰らうのパターンでまったくといっていいほどいいところなし。この形で前半早々に失点して、苦手な追いかける展開になるも、特に決定機も作れず前半終了で折り返し。
後半はマゾーラ(out セルヒオ)と暢久(out 啓太)を投入して流れを変えようとするも最悪の追加点を奪われて終わったムードに。しかしその直後柏木と交代で高崎投入、その高崎がいきなり今期初ゴールとなるミドルを叩き込んで1点差に。そのままエジと2トップを形成して、4-4-2の形にすると少し流動性も出てきて、さらにマルシオが積極的にボールを触って仕事をできるようになり、今度はマゾーラが左サイドの1対1をブレイクすると角度のないところから豪快にスーパーゴールをたたき出して同点。なんか知らんうちにいけるかもっていう流れに。
ただ、その後も押し込む時間帯を作るも、それ以上の追加点は奪えず試合終了。引き分けとなりました。2点先に取られたところから追いついたことに関しては評価すべきだと思いますが、特に2失点するまでは内容的にどうしようもない感じでしたので、そこは喜んでばかりもいられず、早めに修正しないとやばいかなと思います。気になった点をいくつか。特に2失点する後半途中まで。
- 連動性とかどこいった?攻守にわたってまったくと言っていいほど選手間での連動ができていない。ボール保持者以外がフリーランニングするケースがほとんどなく、ひたすら足元へのパスを同じテンポで繰り返すのみ。ワンタッチプレーなど皆無だし、フリーランニングで相手守備にギャップを作ろうとか、味方のためにスペースを作ってやろうとか、さらにそのスペースに誰か入り込んでやろうとか...もうその辺がさっぱり見えないイライラする感じは何とかしてください。
- アンカーを置くようになってから毎度書いてる気がするけど、啓太のところスペース空きすぎ。っていうか啓太がカバーするエリア広すぎ。そりゃ90分もたんわ(特に今日は相手前線の2人が啓太にプレスをしっかりかけていたので啓太がほとんど仕事できず撃沈状態)。
- 力業サッカーの極み。崩してないのに無理矢理クロス、とにかくウィングが相手にドリブル仕掛けては遠目からシュート打つだけとか...後半の得点は2点とも個人技の結果なので、相手ディフェンスが崩れてたわけじゃない。どっちかっていうと、あれで2失点する鹿島の方が今年勝ててない理由がわかって人ごとながら気の毒な感じ。
- カウンターサッカーを指向しながら、どこでボールを奪うのか、さらに奪った後どのようにシュートまで持って行くのかというチーム全体での共通認識ができているように思えない。だからプレスもイマイチ連動せず、逆にプレスをうまくいなされて、生じたスペースを使われるとそこからピンチを迎えたりしてる。無駄走り多いね。
- 前にも書いたけどマゾーラは諸刃の剣だわ。同点ゴールを決めたシュートは素晴らしかったけど、それ以外では周りと連動しない無茶な仕掛けでボールを奪われて相手カウンター発動のきっかけになったり、無駄なイエローカードで退場まで喰らって逆転狙えムードを終了させてくれちゃったり。ま、それが魅力なのかもしれないけど、使いどころ難しい選手ですね。きらいじゃないけど(笑)
- マゾーラの2点目のきっかけは右サイドでボール保持した暢久からの思い切りのいいサイドチェンジが高崎に→マゾーラにはたいて、そこで1対1の状態を作ってからの仕掛けてシュート(シュート自体は難易度高かったので打ったマゾーラを褒めるしかない)。このサイドチェンジから数的優位な状況を作ってフィニッシュまで持って行くという流れは、本来ウチがやりたい形なので、これがきちんとできるといいと思う。
なんか悪い点ばかりの指摘になっちゃってるけど、とはいえ、前述の通り、高崎が入ってからマルシオや前線の選手がある程度流動的にポジションをチェンジしつつ、決定機を作っていたりと悪い部分ばかりではなかったので、ここで得たものをどうやって次に活かしてくれるのかは期待したいところです。
ということで、次は新潟戦。今度こそきっちり勝って、気持ちよくホーム3連戦を締めくくりたいですね。
おまけ。鹿島サポさんから段幕出てた。ホーム、アウェーの入れ替えに応じてくれてありがとって内容の。それに対してウチのゴール裏からも「それはクラブに言ってくれ」っていう返事段幕でて笑った。
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