2019 Jリーグ 第28節 埼玉スタジアム2002 清水エスパルス戦

先週行われたACLではホームでほぼ完璧な形で勝利(2-0)。そこまでの公式戦10戦勝利なしという苦しい状況を一旦断ち切り、ここからよい流れに乗れそうな予感がする状況で迎えるのは、ホーム埼スタで行われるJリーグ第28節、対戦相手は清水エスパルス。

清水は今節開始時点で勝点35の10位。勝点32のウチにとっては残留争いで直接やりあう相手。さらにこの対戦は勝利すれば勝点35で並び、順位を逆転できる重要な一戦となります。清水は直近のリーグ戦2試合で名古屋、湘南という直接残留を争うチームを相手に2連勝中。一方のウチは第20節、アウェーの磐田戦で勝利したのを最後にリーグ戦では7試合勝ちなしという状況。折角ACLで引き寄せたよい流れもここで勝たなければ意味がないということで、勝利のみが求められる重要な戦いとなりました。

2019 Jリーグ 第28節 埼玉スタジアム2002 清水エスパルス戦

さて、今日のスタメンは最終ラインに岩波、鈴木、槙野。ディフェンシブハーフに青木、エヴェルトン。ウィングバック、右に橋岡、左に関根。インサイドハーフに武藤、長澤。興梠のワントップ。GKは西川。

ACLからはファブリシオさん→武藤さんという変更のみ。ファブリシオさんはACL試合前の時点で体調不良だったようで、ACLでは無理して出場したみたいですが、今節は武藤さんにスタメンを譲って休養ですね。

対する清水は 4-2-3-1 スタート。ワントップにドウグラス選手、シャドーに河井選手、SH右に金子選手、左にルーキーながら7得点をあげて絶好調の西澤選手、ボランチは竹内、六平選手のコンビ、SB右にエウシーニョ選手、左に松原選手。CBは二見選手、ファンソッコ選手という組み合わせ。

清水はカウンター主体のチーム。ポゼッションで相手に上回られた時の方が持ち味を出すっていう、ボールを持たされてしまうとなかなか効果的な崩しが発動できないウチにとっては厄介なチーム。清水は最前線のドウグラス選手にトップ下から河井選手が出てくる形の 4-4-2 でブロックを作りつつ、ウチの最終ラインのビルドアップに対してはボールがあるサイドのSHから1枚がチェックに出てくることでパスコースを規制し、中央を切ってサイドに迂回させる守り方。

中盤をコンパクトに、最終ラインとダブルボランチのところで前向きに待ち構えられるため、ウチのディフェンシブハーフ、青木さんとエヴェルトンさんは相手ボランチのところで前向きにボールを受けさせてもらえず、中央で作れないので単純にサイドに持っていくしかない状況を作られると、これには清水ディフェンスがしっかりスライドして対応することで両ウィングバックも窮屈なボールの受け方しかさせてもらえない時間帯が長く、ボールは保持できてるけれど、どちらかというと持たされている感の強い前半となりました。

ウチはウィングバックを含めて前線に5枚、人数的には相手の4バックに対して数的優位なわけですが、中央を消されて起点が作れない状況ではなかなか効果的なサイドの活用もできず、頼みの綱の左サイド、関根さんの突破も、相手SBとSHに2対1で対応されてしまうため、さすがの関根さんも仕掛けることができず。

清水はウチが無理に中央に楔入れたり、突っかけてくるならそこで引っかけて前線のドウグラス選手→ここを起点に2列目の3枚が一気に追い越しつつ縦に速いカウンターという狙いが明確。焦れて変なボールの失い方すると一気にゴール前まで持っていかれるのでうまく行かない時間帯でも焦りは禁物ということで地道にボールを動かして相手の穴を探す我慢の展開。実際にウチは立ち上がりから無理にリスクを取らず冷静にボールを動かすという流れで、停滞はしているもののそこまで悪くない試合展開だったのですが、18分、相手のロングスローから試合を動かされます。

ウチの右サイドからのスローイン。清水、二見選手がロングスローでゴール前に入れたボールは一旦ニアサイドで興梠さんが頭で弾くものの、クリアには至らず高く上がってファーサイドへ。このルーズボールを河井選手の落とし→ドウグラス選手の左足という流れでフィニッシュされ失点。河井選手の落としもうまかったですが、瞬時にバックステップして河井選手の落としにシュートを打てるポジションを取り、さらにノンステップながら左足を素早く振り抜き、抑えたシュートでファーのサイドネットに突き刺したドウグラス選手はさすがとしか言い様がないうまさ。とはいえ被カウンターの状況でもなく、崩されたわけでもない、人数がしっかりそろったリスタートからの失点ですから、少しもったいなかったなというのは正直なところです。

しかし今日の試合で大きかったのは前半のうちに1点を返して同点で後半に折り返せたこと。失点後、ウチは少しリスクをとって長澤さんや武藤さんが相手ボランチ脇に落ちてくることで中央への楔を引き出しつつ、徐々に相手のマークのズレを誘いはじめます。そんな中40分には中盤でのパスカットから橋岡さんのスルーパスにダイアゴナルランで裏を取った武藤さんが相手GKとの1対1の惜しいシュートを放つ(これはGKのファインセーブにあって得点とはならず)など、徐々に相手ゴールに迫る時間帯を作ります。

この流れで前半のアディショナルタイム。前半のアディショナルタイムは1分と短く、恐らくラストプレーだと思ったのかドウグラス選手が少し軽いプレーをしてくれたおかげで清水が前に出ているところで攻守転換。一旦左サイドの武藤さんに展開し、彼が左サイドに相手を引きつけたところで中央のエヴェルトンさん→橋岡さんと速いパスで一気にサイドを変えます。エヴェルトンさんからのパスを受けた橋岡さんは素晴らしいファーストタッチで即座にクロスが上げられる位置にボールを止めると、ゴール中央にアーリークロス。これを逆サイドからスプリントし、クロスをクリアしようとしたファンソッコ選手の死角から飛び出して頭で合わせると、このシュートがゴール右隅に突き刺さって試合は振り出しに。

橋岡さんのボールコントロールからクロスまでのスピード、そして精度の高いクロス。ここにさすが興梠さんっていう素晴らしい動き出しからのヘディングシュート。よい流れを引き寄せた時間帯にしっかり得点できたことで後半に向けて弾みが付きます。

後半、清水の最終ラインの出足が少し弱まり、中盤のコンパクトネスが薄れてきたところで徐々にウチの青木さん、エヴェルトンさんが中盤のスペースで前を向いてボールを保持できる時間が増え始めると、62分には武藤さん→杉本さんとして杉本さんをワントップに、興梠さんをインサイドハーフに下げて相手ディフェンスライン前にできたスペースで興梠さんが受けつつ前線の杉本さんというラインを作りに行きます。

同時間帯、清水はドウグラス選手が交代で下がると、最前線にジュニオール・ドゥトラ選手を投入して 4-1-4-1 へとシステムを変更。前線~中盤の人数を増やし、押し返しに来ます。しかし清水はボール奪取後の前線での当てどころを失ってセカンドボールをウチが回収するようになり、2次攻撃で相手SBを逆に押し込むと、中盤での主導権をウチが握ります。

ちなみに、60分過ぎには興梠さんからの浮き球→ペナルティエリア内に侵入した橋岡さんというシーンで橋岡さんと競った松原選手がボールを腕でコントロールするプレーがあって、家帰ってリプレイみたら完全なハンドリングだったんですけども、主審はノーファールの判定というちょっと納得いかないシーンもありました。

中継映像観る限り、抗議してるウチの選手に対して(音声は聞こえないのであくまで口の動きからの推測ですが)「見えなかった」「ごめん」みたいな感じで主審の福島さんが話してるように見えましたので、主審としてはポジション的に選手のブラインドとかになって見えなかったんでしょう。きちんと見えてればハンドリンクでPK、イエローカードが妥当というシーンでしたね。試合を左右するようなプレーだったので、きちんといいポジションとって見ておいて欲しかったですけども。

さて、ジャッジの話は置いといて、この押し込んだ時間帯に得点できれば完璧なんだけどな...... なんて思っていた75分。橋岡さんのゴラッソが炸裂します。右サイドでボールを受けた岩波さん(?)がクロス。このボールは相手ディフェンスがブロックした足に当たって微妙なバウンドをしつつゴール前へ。ボールに競ったウチの選手と清水のディフェンスでガチャガチャっとなったところを清水ディフェンスがヘディングでクリアしますが、このボールに素早く反応した橋岡さんが難しいバウンドのボールをジャンプしながら胸トラップ→ボールの落ち際を右足ハーフボレーでファーサイドのサイドネットに突き刺すスーパーなゴール。さすが元FWと思わせる超絶難易度のシュートを叩き込んでくれました。

このゴールを受けて76分にはエヴェルトンさん→阿部ちゃんとして中盤の守備強度を上げますが、鄭大世選手などを送り込んで前への圧力を増す清水に押し込まれる展開が続きます。ちょっと前に出て行けなくなってるなというところで90+1分には興梠さん→柴戸さんとして中盤に守備を増やすと、あとはサイドでうまくキープしたりしつつ時間を使って 2-1 で試合をクローズ。しっかり勝利して、欲しかった勝点3をゲットくれました。

リーグ戦は第20節の磐田戦以来、8節ぶりの勝利。ホーム、埼スタでの勝利となると、7月6日に行われた第18節の仙台戦以来。丸々3ヶ月ぶりとなりましたが、ACLでの勝利に続いて悪い流れを断ち切り、終盤戦に向けて希望が見える1勝となりました。

さて、リーグ戦は代表戦ウィークにより2週間弱ほどお休み。次は18日の金曜日に行われるホームでの大分戦です。この中断期間にしっかりコンディションを整えつつ、残り6試合で積めるところまで勝点を積んで欲しいと思います。

このレビュー記事について浦和レッズサポーター向けFacebookグループでメンバーの方々との意見交換などもしています。詳しくはこちらをご覧ください

試合データ

観客: 34,131人
天候: 晴
試合結果: 浦和 2-1 清水(前半1-1)
レッズ得点者: 興梠(45+2分)、橋岡(75分)
警告・退場: -
主審: 福島 孝一郎 氏
順位: 10位(9勝11敗8分/勝点35/得失点差-11)

試合ハイライト

Recent Entry
Prev
Next

Page Top