2019 JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ 準々決勝 第2戦 県立カシマスタジアム アウェー 鹿島アントラーズ戦

水曜日にホーム埼スタで行われた第1戦は前半、少し残念な入り方して3失点、その後興梠さんの投入で息を吹き返すと2得点して 2-3 で終了。第2戦は「2点差以上勝利」もしくは「4得点以上勝利」で勝ち抜け、「3得点勝利」で延長戦突入という条件の下、アウェー、県立カシマサッカースタジアムにて日曜夜のキックオフ。

この日は台風が接近中ということで、試合自体はまぁ問題ないとしても、帰り道が大丈夫ですかねという天気予報だったんですが、試合前のスタジアムは日差しも強く暑いくらい。試合中も特に雨など降ることなく、車組の私は一部途中で通過した首都高が強風で通行止めになっていたものの台風がひどくなる前には帰宅できたのでトラブルもないアウェー観戦となりました。電車とかだった人たちは大丈夫だったんですかね。

2019 JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ 準々決勝 第2戦 県立カシマスタジアム アウェー 鹿島アントラーズ戦

さて、第2戦のスタメンは最終ラインに岩波、マウリシオ、槙野。ディフェンシブハーフに青木、エヴェルトン。ウィングバック、右に関根、左に汰木。インサイドハーフに武藤、長澤。興梠のワントップ。GKは西川。

ウチ的にはまず2点先に獲らないと話にならない第2戦。2点獲って、話はそこからだということで前半からハイペースで入ることはある程度予想できました。スタメンもそれに合わせてほぼベストメンバー。そんな中で左ウィングバックに入る汰木さんには期待がかかります。

対する鹿島はCBコンビを第1戦から変更、ブエノ、犬飼両選手が入ります。ボランチにレオ・シルバ選手、三竿選手、右のサイドハーフにセルジーニョ選手、左に白崎選手、伊藤翔選手と遠藤選手が最前線に配置された 4-4-2。

第1戦の前半は相手ディフェンスラインに対して裏に仕掛ける意識が希薄だったこともあって相手最終ラインを動かすことができず、左右に動かすようなサイドチェンジも出なかったために本来の意図であるサイドでフリーの選手を作りだし、1対1の状況を生み出すことがほぼできず、逆にウィングバックのところで相手に数的優位を作られて崩されるという形で3失点しましたが、この日の立ち上がりはまさにウチが4バックのチームを相手にやりたい形が立ち上がりから出せていて、前半に関していえばほぼ完璧な展開となりました。

まず先発した興梠さんがいつも通り積極的に裏に仕掛けることで鹿島ディフェンスラインを縦に引っ張ります。これで作った中盤のスペースにディフェンシブハーフが前線を後ろからサポートする形で高い位置をとり、相手を押し込んでぶ厚い攻撃を展開。ウチの3バック両翼、特に槙野さんはプレッシャーがかからなければ積極的にボールを持ちだして武藤さん、汰木さんとの縦関係で裏への突破を狙いつつ、無理なら相手を同サイドに寄せておいてからの岩波さん→対角線上の汰木さんという形で相手右サイドを攻略。1対1の状況を数度にわたって作りだしていて、岩波さんのロングフィード能力と汰木さんの1対1での突破力を最大限に活かす素晴らしい展開。

1点、立ち上がりに少し気になった点としては相手ゴールキックでのターゲットにセルジーニョ選手、これに対して当初は汰木さんがマークに付いていましたが、汰木さんはヘディングでの強さが売りではないためここのマッチアップは完全にセルジーニョ選手に軍配。これをスラされて起点にされることが多く、ちょうど私が見ていたスタンドの目の前だったこともあってよく見えるため心配していたのですが、途中からセルジーニョ選手のマークを槙野さんに切り替えることでこのミスマッチを解消。細かい修正ですがしっかり状況を判断しながらプレーできているなと感心したところ。

そんな中、28分に待望の先制点。青木さんから興梠さんへの鋭い縦パスでスイッチが入ります。興梠さんのトラップは少しミスして流れてしまいますがこれを右サイドで再度収めた興梠さんが反転、クロスを上げると、ニアで長澤さんが競って潰れた裏、中央に走り込んできたエヴェルトンさんが飛び込みながら右足で合わせたシュートはゴール右隅へ。立ち上がりからハイテンションで相手を押し込み、そのままの勢いで先制点を奪取。しかも決めたのがディフェンシブハーフのエヴェルトンさんということで、そこまで2列目の選手がしっかりゴール前に入り込んでいたということが、ウチの勢いを物語っています。

欲をいえばこの勢いで2得点目も前半のうちに奪えていればというところですが(特にエヴェルトンさんが左サイド、ペナルティエリア角から放ったミドルは「入った!!」って思うくらい完璧だったんですけどね...... 悔しいけれどクォン・スンテ選手、ナイスキーパーでした)、鹿島も押し込まれている状況ではボランチの1枚が最終ラインに落ちる形でウチの前線と数的同数を作ってしのぎつつ(この辺は鹿島最終ラインが前半は観戦していたスタンドの目の前だったのでわかりやすかった)からカウンターという割り切ったやり方にシフトすると前半立ち上がりのウチのテンションに少し戸惑った感を修正。前半に関してはウチが1点リードで折り返します。

後半、流れが変わってしまったのはやはり興梠さんが抜けてしまってから。立ち上がり早々に興梠さんが長澤さんからのフィードに絶妙な裏抜けで相手GKとほぼ1対1の状況を作るも、プレスバックしてきたブエノ選手のシュートブロックと交錯する形で倒れ込みます(足首を捻った?)。一旦はピッチに戻ってプレーを再開した興梠さんでしたが、残念ながら続行は不可能と判断して結局50分、興梠さん→ファブリシオさんと交代。あぁなんつーかやっぱり興梠さんが抜けるとこうなるのね... という感じで前半はあれだけ積極的に裏に仕掛けていた動き出しがほぼ皆無に。ファブリシオさんは元々足元で欲しい人なので仕方ないにしても、個人的な所見を言わせて頂ければ、やはりあの状況で興梠さんに替えるのは正直失敗だったと思います。興梠さんに替えるなら同じように裏に仕掛けられる杉本さんの方が適任だったでしょう。

また、鹿島のサイドハーフが後半はしっかりウチの3バックの両翼を規制してきたというのもかなり影響がありました。槙野さん、岩波さんがフリーでボールを保持する状況が減り、さらに相手SBがウチのウィングバックに激しくプレスをかけることでサイドで前向きにボールを持てる時間が減ります。加えて前線が裏に仕掛けられないことで鹿島最終ラインが前向きに守備をできるようになってしまうと、ウチの攻撃は停滞。そんな停滞感を覚ってか、62分には汰木さん→荻原さんと同サイドでの選手入れ替えによってサイドの活性化を図りますが、その直後の66分にセットプレーから失点して鹿島に流れを押し返されます。

66分の失点はウチの左サイドでのフリーキックがきっかけですが、流れが悪くなって思うように前線で溜めが作れなくなったところで相手に逆襲を喰らったところを無理にボール奪いにいってファールという流れ。1点では足りないとはいえ、リードしている状況でファールをしてまでボールを奪いに行くエリア、シチュエーションだったのかは考えて欲しいもの。そういうところが試合巧者といわれるかそうでないかに関係してくるんだと思います。熱くプレーしながらも冷静に判断しなければなりません。失点自体はニアサイドで土居選手がフリックしたボールがファブリシオさんに当たって犬飼選手の足元に転がるっていうある意味、不運が重なってしまったものですが、こういうところでしっかり1点返してくる鹿島と、あっさり失点してしまうウチ...... まぁそれが今のウチと鹿島との大きな差ですよ。

これでもう3得点獲らないと終わりっていう状況になったウチは73分にエヴェルトンさん→杉本さんとして彼を前線に投入すると青木さんをアンカーに配置して前線は杉本さん、ファブリシオさんの2トップ、さらに長澤さん、武藤さんで後ろから支えつつ、前線の枚数を増やして勝負に出ます。実際に杉本さんは積極的に裏に仕掛けて相手最終ラインを引っ張ることで流れを再度ウチに持ってくるなど、よい仕事してくれました。

これで勢いを取り戻したウチは77分、杉本選手が前線、左サイドに流れて深い位置でボールを受けるとその落としから荻原さんのクロス→逆サイドからゴール前に突っ込んできた関根さんが身体ごとぶっ込むようなヘディングシュートで叩き込むと追加点。再びあと1点とれば勝ち抜けが可能なスコアへ。しかし前に人数をかけた攻撃があだとなった87分、縦の楔を跳ね返されたところから鹿島のカウンターが発動。前掛かりになって人数の少ない中盤をセルジーニョ選手にドリブルで運ばれると、どフリーの伊藤翔選手にあっさり決められて2失点目。とはいえ、この失点自体はそれ程致命的ではなく、とにかくウチは3点目を獲らないとどちらにしろ終了だったのでウチの次の得点で無条件勝ち抜けだった状況から延長戦突入に変わっただけ。残り時間、3点目を狙いに圧力を高めます。

アディショナルタイムには裏に抜け出した杉本さんがペナルティエリア内でブエノ選手に倒されるシーンがあって、「PKもらったぁ!」って思ったんですけども、主審はノーファールの判定。VARによるチェックを経ても主審の判定を覆すような判断とはならず、結局最後の1点が遠いまま第2戦は 2-2 で試合終了。2戦トータルスコア、4-5 で準々決勝敗退となってしまいました。

杉本さんのPK疑惑の件は、リプレイ映像を見る限り、ブエノ選手が右側面からアタックしてくるのがわかって右足でブロックしに行ったような形になったところに接触でしたし、少なくとも主審が10人いたとして10人中8人、9人がPKって判断するほど明確なファールではなかったと思います。当然、PK判定を巡るシーンなのでVARは介入していますが(主審が耳に手を当てるジェスチャーしてるのがわかります)、VAR側としても明確に主審のジャッジがミスだったと認めるほどではなかったということでしょう。恐らく主審が笛を吹いていたとしてもVARはそのジャッジを支持したでしょうし、まぁそのくらい、判断としては半々に分かれるくらいのプレーだったかなと思います。

さて、試合結果的には残念でしたが、前半、そして杉本さん投入後に見せたウチの前向きな攻撃姿勢は、見ていて次につながると思えるものでした。興梠さんの怪我の具合だけがマジで心配ではありますが、金曜日のセレッソ戦は結果を求められる重要な試合になりますので、しっかり準備して、この試合の前半のような素晴らしい内容を期待したいと思います。

このレビュー記事について浦和レッズサポーター向けFacebookグループでメンバーの方々との意見交換などもしています。詳しくはこちらをご覧ください

試合データ

観客: 14,887人
天候: 曇
試合結果: 鹿島 2-2 浦和(前半0-1) / 2試合トータル 浦和 4-5 鹿島
レッズ得点者: エヴェルトン(28分)、関根(77分)
警告・退場: -
主審: 佐藤 隆治 氏

試合ハイライト

Recent Entry
Prev
Next

Page Top