2019 Jリーグ 第23節 ノエビアスタジアム神戸 アウェー ヴィッセル神戸戦

ミッドウィークの水曜日には天皇杯で水戸と対戦、4回戦に駒を進めたところで迎える週末のリーグ戦は、アウェーでの神戸戦。

リーグ戦の方は直近3試合ですべて引き分けという、良くもないんだけど悪くもないという状況で順位も9位と10位を行ったりきたりという感じのまま、残るリーグ戦も今節を入れて「12試合」。リーグ戦、全日程の約1/3が終わり、そろそろ終盤戦に差し掛かろうというところでやっと勝点が「30」に乗っかった状態というのはシーズン当初にぶち上げたデカい目標からすれば寂しい結果ではありますが、それでも残り試合でどこまで勝点が積めるかで来シーズンにつながると信じて戦うしかないですね。ということでこの神戸戦、アウェーとはいえしっかり勝って戻りたい試合となりました。

2019 Jリーグ 第23節 ノエビアスタジアム神戸 アウェー ヴィッセル神戸戦

完全に余談ですが、今回は指定席観戦だったのと、席種的にウチの応援ができない場所だったため、隠れ浦和サポ状態で観戦していました。ピッチに近くて試合は見やすかったですけどね。

さて、今日のスタメンは最終ラインに岩波、マウリシオ、槙野。中盤、ディフェンシブハーフは青木、エヴェルトン。両サイド、ウィングバックの左にウガ、右に関根を配置。興梠、武藤をインサイドハーフ、杉本の1トップという並び。GKは西川。

ミッドウィークの天皇杯では興梠さん、武藤さん、青木さん、槙野さん、マウリシオさんらは帯同せず完全休養となりましたが、この試合のためということで当然ながら今節は彼らが先発。杉本さんがワントップでスタメンに入り、それ以外は札幌戦と同様のスタメンとなりました。ちなみに興梠さんはJ1通算400試合出場の記念試合です。あと並び的にはウガを左に、関根さんを右に持っていって、これが本来のポジションという形でしたね。

対する神戸はここのところの大型補強でもう選手が多すぎてなんかよくわかんないことになっていますけども、今シーズンも初っぱなからスペイン代表歴代最多得点記録保持者でサッカー好きなら誰もが知る世界的ストライカー、ダビド・ビジャ選手の獲得で日本中を驚かせたと思ったら立て続けに7人目の外国籍選手として「セルヒオ・ブスケツ2世」とも称された若手期待のピボーテ、セルジ・サンペール選手(バルセロナB→バルセロナ)を獲得。

この2人だけでもすげーのに、夏には8人目の外国籍選手としてUAEのアル・ナスルSCからレンタル移籍でサガン鳥栖でのプレー経験もあるレバノン代表DF、ジョアン・オマリ選手、さらにアヤックス→アーセナルを経てバルセロナに加入したベルギー代表のセンターバック、トーマス・フェルマーレン選手を9人目の外国籍選手として獲得するなど、どんだけ外国籍選手獲ってくるんじゃ状態に。さらに日本人選手でも今夏の移籍だけで大分から藤本選手、ドイツ2部ハンブルガーSVから酒井高徳選手を獲得するなど、「なに?得点力が欲しい?」→「ビジャ獲ってきた」。「なに?失点が多い?」→「代表クラスのDFたくさん獲ってきた」って感じでもうなんですかね、逆にここまでいくと気持ちいいですよ神戸さん...... という怒濤の補強をぶちかまして話題には事欠かないチーム。

ウチの選手も「元」が付く人がほとんどとはいえ代表クラスを多くそろえ、個々の選手のクオリティではJリーグでも高いレベルを自負するチームではありますが、さすがにメンツだけ見れば神戸の個の能力は相当なもの... と言うか、もはやチート級。現在の神戸は順位的には下位(勝点23 / 15位)に沈んでいるとはいえ、ウチも下を見れば1試合で順位が入れ替わる可能性がある勝点「3」以内には11位の湘南(勝点29)と12位の清水(勝点28)が迫っていて、13位のガンバ大阪、14位の仙台(共に勝点26)との勝点も「4」という状況では負けは絶対に許されない試合。アウェーなので勝点「1」でも十分及第点ではありますが、上を見れば7位の札幌(勝点32)までは勝点「3」を積むことでまくれる可能性もあり、そう考えれば勝点「3」をしっかり狙いに行きたい中で相手の「個」をどのように封じつつその隙を突くのか、そこに注目のキックオフとなりました。

神戸は基本的に 4-2-3-1、もしくは 4-4-2 をベースとするチームですが、前節の大分戦ではウェリントン選手、古橋選手の2トップを背後からイニエスタ選手、山口蛍選手が支える 3-3-2-2 を採用して前半は完全に主導権を握り、先制点を奪うなど大分を圧倒。ところが後半にミスから失点してドローに終わるという悔やまれる結果でした。今節もこのシステムを継続し、3バックを採用してきました。

2トップは大分戦から変更して、田中順也選手と古橋選手。ビジャ選手は負傷のため欠場。2トップを後ろから支えるインサイドハーフに山口蛍選手とイニエスタ選手。余談ながらイニエスタ選手は加入後、なぜか浦和戦だけ連続して欠場していたため、実は今回が初対戦なんですね。アンカーの位置にセルジ・サンペール選手、ウィングバックの右に鹿島から加入の西選手、左にはドイツからJリーグ復帰の酒井高徳選手がいきなりのスタメン。3バックの中央に大崎選手、左にフェルマーレン選手、右にダンクレー選手という配置。

で、試合展開は完全に神戸ペースで終始持っていかれました。というかウチが神戸に対してハメに行った守備がことごとく外される形で最終ラインは守備対応に90分追われてるような有様。これは完全にシステムを含めた構造的な問題で、その点、神戸の方がスカウティングで上回ったことでこちらの意図を見事に外されたなという印象でした。

ウチは前線3枚とディフェンシブハーフが高い位置をとって神戸のビルドアップを阻害しにいきましたが、ここで神戸が取った策はGKの飯倉選手をビルドアップに加えること。これで相手の3バックに対してウチの前3枚が合わせに行ったところを数的優位作られて対応され、さらに神戸は西選手、酒井選手がピッチをワイドに使いつつ高い位置をとることでウチのウィングバックをサイドに引っ張り出した上で低い位置で固定、その内側にイニエスタ選手流れてくることでハーフスペースを攻略し、そこに対してディフェンシブハーフが引っ張り出されると中央でサンペール選手がボールを引き出したときにはバイタルで前向いてフリー。ここから縦にウチのリベロ、マウリシオさんと槙野さん、岩波さんの間を狙って田中順也選手、古橋選手が裏に抜けてくるという崩しをバッシバシ喰らう流れでこりゃまずいな...... という立ち上がり。

特に中間ポジションをとるのがうまいイニエスタ選手とサンペール選手を全く捕まえることができず守備対応は後手に回る形に。ウチはいつも通り 5-4-1 でブロックを作る形ですが、神戸は前述の通り、ウィングバックがウチの2列目両脇に広くポジションをとって横に引っ張りつつ、中盤の人数を厚くしてウチの最終ライン前面で数的有利を作ってくるので、ウチは後方が人数的にあまってしまっているにもかかわらず、ディフェンシブハーフのところでは人数が足りないという状況を作られてしまいました。それで最終ラインから潰しに出ていくとそのギャップに2トップが入ってくるし、そこにワンタッチで正確なパスを通せるイニエスタ選手やサンペール選手がいることと、前述の通りこの2人をうまく捕まえられなかったことで神戸に試合の主導権を持っていかれたと。

とはいえ、神戸のここ最近の試合を見ていると、いい流れで試合を進めながら、決定機を逃しているうちにペースダウン → 一瞬のスキを突かれて失点みたいな流れが多いので、失点せずに耐えられればワンチャンスあるかなと思いつつの前半。何度か決定機を作られながらも西川さんがビッグセーブでギリギリ失点を防ぎながら耐え凌ぎ、30分過ぎくらいに少しウチの時間帯というのが来たんですけども(まぁ10分くらいでしたけどね)、そこでも決定機といえるほどは崩せず、逆に前半終了間際に失点して1点を追う展開に。

前半アディショナルタイム、ウチの攻撃終わりで神戸がボールをキープ。相手陣地内でGKからのパスを受けた田中選手に対してマークについた青木さんがピッチに足を取られてスベった隙にターンされ、前線の古橋選手に楔入れたところをマウリシオさんが潰しに出るも、奪いきれずサポートしたイニエスタ選手に落とされたところから一気に前線に走っていた田中選手に絶妙なスルーパス通されるという流れで神戸のロングカウンターが発動。田中選手には併走した青木さん、さらに逆サイドからウガが対応しますが、うまくタメを作られたところからミドルシュートを喰らうと、このシュート自体は西川さんがなんとか弾くも、そこに後方から走り込んでいた古橋選手に押し込まれる形で失点。少しだけウチの時間帯だったところで、そのまま前半が終わってもいいかなと思っていた矢先の失点だったので、ちょっと時間帯的にも悪かったかなと。

ところでこの試合ではウチの選手が試合開始直後から芝に足を取られてそこかしこで滑って転んで大騒ぎしていましたが、神戸のハイブリッド芝はそんなに癖があるんですかね。神戸の選手がそこまで滑ったりしていなかったのをみるに、ウチの選手のスパイク選択ミスだったんじゃないかなと。普段、そういうのが少ない興梠さんあたりもよく転んでたんでちょっとその辺は気になりました。

話を試合に戻しましょう。試合は1点を追う形で後半に折り返し。なんとか1点を追いつきたい状況ながら試合は立ち上がりから神戸ペース。神戸の守備ブロックも 5-4-1(もしくは 5-3-2)でしたが、ウチがなかなか前線トライアングルのコンビネーションも希薄で考えながらプレーしている状況でプレースピードも上がらず、それに対して神戸は球際への寄せも速く、素早くスペースを消して強度を持って潰しにくるためウチのアタッキングサードではほとんど前を向いてボールを保持させてもらず、50分過ぎにはダンクレー選手→酒井選手へのサイドチェンジ→落としてイニエスタ選手→ドリブルでハーフスペースをペナルティエリア付近まで侵入されて超絶ミドルシュートがポスト直撃っていう相手のプレーながら「マジかよすげぇな......」と思わず唸らされるようなプレーを見せつけられるなど苦しい展開。

そんな中できっつい追加点が59分。相手左サイドで作られたところから中央でフリーのサンペール選手。そこから相手右サイド、深い位置へのフィードを西選手が頭で落とすとサポートしてきた田中選手→中央ペナルティエリア内にフリーで侵入した山口選手で勝負あり。あとは冷静に、しっかりシュートコース作られて叩き込まれると2点差。サンペール選手からフィードが蹴られた時点でウチのマウリシオさんも岩波さんも完全に対応が遅れて置き去りになっている状態で、フィードと同時に動き出した山口選手は完全にフリー。西川さんとしてもさすがにノーチャンスの失点でした。

この失点直後にウガ→山中さんとして左サイドを刷新。しかしまぁこの日の試合は同ポジションの人の入れ替えで何とかなるような状況ではありませんでした。試合の流れが変わらない中で64分にはエヴェルトンさん→柏木さん、74分には興梠さん→ファブリシオさんとしますが、ただでさえ希薄な前線のコンビネーションは完全に死滅。86分、ペナルティエリア内で田中選手を岩波さんが倒して与えたPK(このジャッジ自体はちょっと厳しいかなと思いましたけど)をイニエスタ選手に沈められると、これがトドメとなって試合は決まり。ほぼやりたいことをさせてもらえない中で3失点という完敗を喰らい、失意のまま埼玉に戻ってくるはめになりました。

個人的によくわからなかったのは、なぜこの試合に杉本さんを先発させ、ウチのトップスコアラーである興梠さんをインサイドハーフにしてゴールから遠ざけるような配置にしたのか。インサイドハーフで守備のタスクを含め、様々な負担がかかるポジションに置いてしまうことで結果として興梠さんの持ち味が消え、一方で先発起用された杉本さんには前線でほとんどボールが収まらず(前から何度か書いていますが、元々杉本さんは前線で身体張ってボールを収めたり、ポストプレーが得意な選手ではないので彼に本来得意ではない仕事をさせる理由もあまりわからないんですが)、だからといって彼の高さを活かすようなクロスの入れ方もしない状況で一体何が狙いだったのかと。

とまぁ愚痴ばかり言っていても仕方ないので結果は受け止めつつ、ここ4試合で積めた勝点はたったの「3」。順位的にも9位、10位が定位置かよってくらいここからしばらく動いてない状況で下のチームとの勝点はどんどん詰まってくる。シーズン当初のリーグ戦、ACL両制覇!なんて目標の少なくとも片っぽはとっくにすっ飛び、現実的な目標は残留みたいな状況でもう集中すべきは天皇杯、ACLなどのカップ戦のみ...... この現状を大槻さんだけの責任にしても意味はなく、ミシャさん解任から続くビジョンなきチーム構築とその都度、監督に責任をおっかぶせての度重なる解任を繰り返してきたツケなわけです。

今シーズン残された時間、試合は徐々に少なくなってきましたし、夏の移籍ウインドー(第2登録期間)も終了してここから先は現有戦力のみで乗り切るしかありませんが(一応、追加登録期限が9月13日までなので一部例外はありますが)、少しでも来年以降につながる残りシーズンにできるよう、気持ち切り替えて進んでいくしかないです。

次節はホーム埼スタで松本山雅との対戦。試合は金曜日の開催になります。松本山雅は現在残留争い真っ只中の17位。今の状況では絶対に勝って勝点「3」を積まないといけない相手です。神戸とは全くタイプの異なる相手ですが、この1週間でどこまで課題を修正してのぞめるか、注目したいと思います。

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試合データ

観客: 22,513人
天候: 晴
試合結果: 神戸 3-0 浦和(前半1-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: 岩波(警告×1/ラフプレー)、マウリシオ(警告×1/ラフプレー)
主審: 荒木 友輔 氏
順位: 10位(8勝9敗6分/勝点30/得失点差-10)

試合ハイライト

おまけ

今回の神戸遠征は土曜日現地入り→1泊日曜日帰宅という感じだったんですが、週明けからお仕事再開ということで日曜日は早く帰らないといけなかったためほとんどとんぼ返り。昼前出発の帰りの新幹線まで少しだけ時間があったので、新神戸駅裏の山の上にある「神戸布引ハーブ園」を散策してきました。

新神戸駅のすぐ側からロープウェイで登れるんですが、ロープウェイの始発(9:30)で登って開園が10時、1時間くらいの短時間でしたがふらっとお散歩してきました。早い時間の空いているうちに行くならおすすめかも。

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