2018 Jリーグ 第33節 Shonan BMW スタジアム平塚 アウェー 湘南ベルマーレ戦

前節はアウェー、北海道の地でコンサドーレ札幌に勝利、リーグ戦も残り2試合となったところで、天皇杯も含めてあとは全部勝って終わろうぜというよい流れで迎えた今節、第33節はアウェーで湘南との対戦。湘南さんは今期ルヴァンカップ優勝するもリーグ戦では勝ちきれない試合が続いて絶賛残留争い中。

終盤にこういう相手との対戦ってのは過去の例を見ても非常に難しい試合になるケースが多いんですが、今シーズン、ホームでの対戦(第11節)を落としている関係もあって、ダブル喰らうわけにもいかないのできっちり勝って、最終節につなげたい試合となりました。

2018 Jリーグ 第33節 Shonan BMW スタジアム平塚 アウェー 湘南ベルマーレ戦

さて今節のスタメンは最終ラインに森脇、岩波、茂木。中盤は阿部、長澤、武富の3枚。ウィングバック、右に橋岡、左にウガ。武藤、興梠の2トップという並び。GKは西川。

マウリシオさんが肉離れで離脱、青木さんも負傷からの復帰が間に合わず、槙野さんが先日の代表選(キルギス戦)で頭を打ったことで脳震盪からの復帰に向けた段階的プログラム中(選手の安全を考え、このプログラムの消化には最低でも6日以上かかります)ということで帯同できず。柏木さんが前節もらったイエローカードの累積で出場停止と、主力選手4人が出場できない状況で、大幅に人を入れ替えてのスタート。

3バックの右に森脇さん、左には茂木さんが抜擢。マウリシオさんが抜けたセンターに岩波さんを配置します。さらに阿部ちゃんを青木さんの位置に入れつつ、柏木さんの代わりは武富さんが務める形で中盤の3枚を形成。前線の2トップ、および両ワイドの2枚はいつも通りです。

対する湘南も3バック(3-4-2-1)ということでシステム的にはマッチアップする形。湘南の売りであるハードワーク、前線からのプレスをどう掻い潜って相手ゴール前に迫るかというところで、各局面でのプレー強度は特に重要。

さらに湘南のプレスは前線が3枚、5-2-3 でウチの3バックに対して数的同数を作ってプレスをハメにくるため、ここで蹴らされると相手の思うつぼ。逆に前3枚を外せば中盤2枚のところにスペースがあるので、そこをうまく経由して出口を探したい。

そこで阿部ちゃんが最終ラインに落ちて岩波さんをフォローしつつ、森脇さんと茂木さんがサイドでうまくボールを引き出し相手の前線3枚を引っ張り出す。さらにウチのボランチの2枚、武富さん、長澤さんが相手の中盤2枚の両サイドでボールを受けられれば、そこからワイドのウガ、橋岡さんを使ってのサイド攻撃、もしくはワイドの選手が絞って相手ボランチ横で受けられるなら森脇さん、茂木さんの両ストッパーがオーバーラップするという選択肢もあり、この形なら森脇さんが得意ということで、その辺をうまく活かせるかが見どころになりました。

ただ、この日の湘南はプレー強度が非常に高く、トランジション(攻守転換)の速度もウチを上回って思うようにボール保持できない時間が長くなってしまいました。バイタルエリア付近でのプレッシャーを嫌って武藤さんや興梠さんが普段よりも少し下がってボールを受ける傾向になってしまったこともあってなかなかよい形でゴール前に迫ることができなかったのもウチの攻撃が停滞した要因でしょう。

この辺は残留がかかっている湘南選手たちのモチベーションの高さもあったとは思いますが、ウチのトランジションが全体的に遅く、この辺は大きく選手が入れ替わっていることによる意思疎通の速度、普段試合にあまり絡めていない選手のポジショニング修正精度などという点で少し問題があったと思われます。

さらにマウリシオさん、槙野さんの不在が非常に大きかった。普段岩波さんが思い切って前からボール奪取に出て行けたり、高い位置をとってビルドアップに加われるのも、後ろでマウリシオさんがカバーリングをして支えてくれているというのが大きいですし、槙野さんの対人の強さが最後のところで相手シュートが枠に飛んでくるのを防いでいるシーンは多いのですが、この2人が同時に抜けてしまったことで最終ラインのプレー強度は著しく低下し、さらに対人守備的に強い選手が基本1人もいない状況になってしまったのはさすがに痛かったなと。

そして、カバーがいないにもかかわらず、岩波さんの前から果敢にボール奪取に行くといういつも通りのプレースタイルと、攻撃参加を踏まえて事前に高めの位置をとる森脇さんのポジショニングの特性を見事なまでに逆に利用されたのが湘南の先制点でした(しかも決めたのが森脇さんの癖を知り尽くしている元チームメイトのウメちゃんってのがまた・・・・・・)。

20分、湘南が前線に向かってフィード。このボールを湘南の山崎選手が頭で受けようとしますが、ここに最終ラインから思い切って競りに行った岩波さんが競り負け、完璧なポストプレーを成立されてしまったところでほぼ勝負あり。このボールにタイミングよくスプリントした梅崎選手がサイドを抜け出すと、本来そこをマークしていないといけない森脇さんは遙か後方・・・・・・

後追い守備になってしまったことで森脇さんにはほぼ守備上の選択肢はなく、できることといえばとりあえず併走してファー側のシュートコースを切るくらい。あとは逆サイドから茂木さんが絞って対応に行くという判断を迫られますが、茂木さんの後ろからは湘南の選手がゴール前に入ってきていて、これを捨てて梅崎選手にいった場合はそこにパスを通されて終わるという状況で非常に判断が難しいところ(結局茂木さんは森脇さん、西川さんに任せる選択をしましたがまぁ妥当ではありました)。

ドリブルでペナルティエリア内に侵入する梅崎選手。森脇さんはとりあえずファーに巻くシュートコースを切る、それと連動して西川さんはニアサイドのシュートコースを優先的に切るという対応で、それ自体は理にかなった判断だったと思いますが、その上を行ったのが梅崎選手のシュートセンス。瞬時の判断でトゥーキックを選択してファーサイドに流しこまれるとはね・・・・・・ 素直にうめぇって思ってしまったのはナイショですが見事にやられました。

とはいえ、まだ時間帯も早く、得点差は1点ですから、焦るような時間帯ではありません。冷静に試合を運べば、1点差は十分追いつけますし、後半、湘南の運動量が落ちれば逆転も十分可能と思われる状況。とにかく追加点を喰らわないということが最優先で、あとは粛々とゴールを目指せばよい。そんな風に見ていた後半の立ち上がり56分、その一番やっちゃいけない追加点を喰らうってのを、自分たちの凡ミスからやらかします。

自陣、ゴール前でファールをもらいリスタートしますが、特に急ぐ状況でもなかったにもかかわらず、阿部ちゃんがクイックリスタート。このボールを受ける長澤さんはクイックリスタートを予測しておらず対応が遅れたのと、ボールが主審のいる位置とかぶってしまったために交錯してボールロスト。ボールを奪った湘南、石川選手が逆サイドの菊地俊介選手にクロスを上げると、茂木さんの裏でうまく膝でトラップしてマークを外した菊池選手が放ったシュートは西川さんの脇をすり抜けてゴールへ。痛恨の追加点となってしまいました。

2点差になったことでゲーム的には厳しい状況。この失点直後から、森脇さんと橋岡さんの位置を入れ替え、森脇さんを前線に。さらに65分には武富さん→ナバウトさんとして攻撃面にステータスを振る采配。続く71分に森脇さん→柴戸さんとして中盤の守備強度を上げるいつもの策。これと合わせて岩波さんを本来の右ストッパーに移動させ、阿部ちゃんを最終ライン中央に配置。この辺はさすがオリヴェイラさんといった感じで、2枚の交代で選手の配置を調整して問題点を修正、さらに前線のタスクを簡素化してとにかく得点というところにフォーカスする采配をしてきました。

これが功を奏して77分、武藤さんからのフィールパスを受けた興梠さんが絶妙なターンからシュートを叩き込んで1点差。さらにその直後にはアシストの武藤さん→ズラタンさん(復帰おめでとう)として前線に高さによるポストプレーが可能なターゲットを置くと、残り時間でなんとか1点を追いかけます。ズラタンさんは久々の出場でしたがさすがの強さと高さで前線の起点になり続け、何度か惜しいシーンを作りますが結局は1点が遠く、湘南に守り切られて悔しい敗戦となってしまいました。

ということでリーグ戦もあとはFC東京との最終節を残すのみ。これが終わると天皇杯が準決勝、決勝と最大2試合で今シーズンも終わりです。リーグ戦は今節敗れてしまったことで最高でも「5位」という結果になってしまいますが、最後はしっかり勝って、せめて気持ちよくリーグ戦を終えて欲しいと思います。

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試合データ

観客: 14,711人
天候: 晴
試合結果: 湘南 2-1 浦和(前半1-0)
レッズ得点者: 興梠(77分)
警告・退場: 長澤(警告×1/ラフプレー)
主審: 松尾 一 氏
順位:6位(13勝11敗9分/勝点48/得失点差+14)

おまけ

湘南はスタグルがおいしいので個人的に好きなスタジアムなんですが、とくにこの「みかんぱん」、好きなんすよね~ ということで来年も湘南さんと対戦できるといいなと思っております。

湘南 スタグル みかんぱん

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