2018 Jリーグ 第25節 埼玉スタジアム2002 セレッソ大阪戦

前節はアウェーで名古屋さんにボコられて帰ってきたわけですけども(私は現地行けなかったのでテレビ観戦でしたが)、1週間の休養を経て続く第25節はホーム埼スタでのセレッソ大阪戦。

少しでも上の順位を目指すという状況で連敗というのはどうしても避けたい状況でしたし、前節の負け方もあるので、ここはしっかりホームでセレッソを倒して、自信を取り戻しつつ再度終盤戦に向けて勢いをつけたい試合となりました。

で、今節は私何を寝ぼけていたのか出かけるときに一切の雨具(雨対策装備全部)を忘れてくるという失態をやらかしまして。その関係といっしょに観戦している奥様のご希望によりシーチケホルダー向けのシートチェンジサービスを利用させていただき、アッパーで観戦してました。なのでいつもと違って上からかなりゆる~く見ておりましたが、両チームともシステムが同じ 3-4-2-1、守備の仕方もほぼ同じ 5-3-2 のブロックを作るやり方(セレッソは後半少し変えてましたが後述)だったため、お互いに相手守備ブロックをどう攻略するのか、興味深く見させてもらいました。

2018 Jリーグ 第25節 埼玉スタジアム2002 セレッソ大阪戦

さて今日のスタメンは最終ラインに岩波、マウリシオ、槙野。ダブルボランチに青木、柏木。ウィングバック、右に橋岡、左にウガ。2シャドーに武藤、ファブリシオを置いた上で、1トップに興梠という並び。GKは西川。

前節は休養をとった柏木さんがボランチで復帰、現状で考えられるベストメンバーとなってセレッソに挑みます。対するセレッソもシステム的には 3-4-2-1 でミラーゲーム。守備時、5バックにして 5-3-2 のブロックを作るやり方もウチと同様。今節は山口蛍選手や丸橋選手がスタメンから外れ、柿谷選手がトップ下に起用される形で、本来は3バックの左で起用されていたオスマル選手をボランチに、ソウザ選手とコンビを組ませ、左サイドは片山選手、山下選手という組み合わせに。

前半、特に立ち上がりに関してはウチのペースで試合に入ることができました。セレッソは 5-3-2 ブロックの2列目、3枚がサイドに引っ張られたときに逆サイドのスライドが遅れる傾向があり、左のアウトサイドで作って相手を引っ張れれば、ハーフスペースや中央レーンにできたスペースで興梠さんがボールを引き出すという形が効果的に作れていました。

5-3 のラインの間で受けた興梠さんに対して相手CBが出てくれば、そこでできたギャップにファブリシオさん(交代後は忠成さん)や武藤さんが入ったり、逆に興梠さんが裏に抜けたりというところで、「アウトサイド→ 5-3 ラインの間を攻略→相手CBを引っ張り出して→ギャップ作って裏」という一連の攻撃が比較的機能していましたが、これはウチもセレッソに全く同じ形で崩されていて、お互い定石通りに攻撃を組み立てていたことがわかります。

そんな状況で前半早々にアクシデント。ファブリシオさんが左サイド深くからちょっと無理な感じで中央にクロスを折り返したところで着地で捻ったらしく負傷。結局プレーを続けられず、8分に忠成さんが途中交代で投入されます。この交代カードについては想定外。とにかくファブリシオさんの怪我が軽いことを祈ります。

しかしこの交代で入った忠成さんが今シーズン、リーグ戦初ゴールを12分にぶちかまします。ちょうど DAZN さんがリプレイ映像をTwitterで上げてくれていたのでそれを下記に貼っておきますが、自陣で柏木さんがうまく相手を外して前を向いたところからワールドカップ、ベルギー代表ばりの美しいカウンターが炸裂します。

自陣で柏木さんがうまく相手を外して前を向くと、落ちてきた興梠さんに縦に楔を入れます。これを興梠さんが瞬時に判断してダイレクトで前を向いてフォローしてきた青木さんに落とすと、青木さんもダイレクトで武藤さんへ。このタイミングでウガが左サイドを猛然とオーバーラップしていくと、武藤さんがターンしながらウガに絶妙なパスを通します。

ウガがそのままの勢いで一気にゴール前まで運ぶと、中央、興梠さん、ファーサイドを忠成さんが猛ダッシュでゴール前へ。中央で相手ディフェンスを引っ張りつつ興梠さんがペナルティエリア内に侵入したところでそれとクロスするようにウガが中央にカットイン。シュートコースはないかなと思ったところで逆サイドからペナルティエリア内に入ってきた忠成さんへラストパス。

スペースと時間のない状況でボールを受けた忠成さんでしたが、ワンタッチすると素早く左足を振り抜いたシュートは、相手GKの触れないコースを巻ながらゴール左隅に突き刺さるゴラッソ。流れるようなワンタッチプレーがつながった素晴らしい形での先制点を奪うことに成功しました。

しかし問題はこの後。前節もそうでしたが、リードした状況で本来の強みである堅守が発揮されない状況が続いているのが気になります。特にセットプレーからの容易な失点が続いているのは見過ごせない状況かなと。

29分、セットプレーからの流れでオスマル選手に同点ゴールを喰らいますが、ソウザ選手がゴールまですこし距離があるセットプレーを直接ゴール前に蹴り込まず、一旦左サイドの片山選手に振ったところで角度をつけて入れられたボールを一旦はクリアしたように見えましたが、競りながらのボールだったので明確なクリアにならず。このこぼれ球を杉本選手にダイレクトでシュート性のボールを蹴り込まれたところ、ファーサイドでオスマル選手に先に触られて押し込まれた形。

ゴール前で左右に数回振られる形になってしまったため、ディフェンス的にはどうしてもボールウォッチしがちで難しいシーンだったとは思いますが、片山選手に振られた瞬間の寄せは少し後手に回りましたし、オスマル選手にはウガが一応マークに付いていたわけですが、後ろから足を出されて先に触られてしまったあたり、少し集中とプレー強度が足りなかった感じはありました。

前半をリードして折り返したかったところですが、前節に続きまたも追いつかれる展開。さらに失点後はセレッソに試合の流れを持って行かれる形で数回の決定機を作られ、あわや逆転というところを何とか耐えての前半終了。特に右のシャドーに入った清武選手に、前半立ち上がりにウチがやったのと同様、5-3 ブロックの間のスペースでうまくボールを受けられるようになってから結構ヤバイ時間帯が続いてしまいました。

後半はセレッソが守備ブロックの作り方を 5-4-1 に変更してきたことで前半のようにうまく相手守備ブロック2列目のところでスペースを与えてもらえず、徐々に攻撃は手詰まりに。こういう時は焦らずにしっかり守備ブロックを確認し、相手カウンターを受けない状況を作ってから大きめのサイドチェンジなどを駆使して相手を左右に振り、スペースを探していくというのが定石だと思いますが、焦りからなのか、中央で縦に急ぐ傾向が見られ、そこで引っかかってカウンター喰らうっていうあまりよろしくない流れに自分たちから持って行ってしまった感があるのはちょっと残念。

そんな状況で53分、ソウザ選手にものすげぇミドルシュート喰らって失点。きっかけはカウンターから押し込まれた状況でしたが、ウチはディフェンスに人が戻ってきて人数的には足りていたものの、寄せも甘いし相手に対するプレー強度が圧倒的に足らず、なんとなくスペースに立っているだけ。この状況を見逃さずソウザ選手が右足一閃、もちろん蹴った方を褒めるべきレベルのシュートだったかもしれませんが、時間と猶予を与えればあのくらいのレベルのプレーはしてくるであろう相手選手に対してちょっと守備対応が適当すぎやしねーかというやられ方でした。残念です。

その後の選手交代は71分にウガ→荻原さん、78分には岩波さん→阿部ちゃんとしますが、荻原さん投入は意図がわかるとして、ここ数試合連続して行われる最終ラインの人員変更(別に阿部ちゃんが悪いとかではなく)についてはちょっと疑問が残りました。

阿部ちゃんのライン統率能力はもちろん素晴らしいですし、最終ラインと2列目の間で相手にボール受けられてそこから裏という崩され方を何度かされていたので、阿部ちゃんを入れてラインコントロールを密にやりたいという意図はわからないでもないですが、それならチーム戦術として最終ラインを上げてコンパクトネスを保つこと、相手FWの裏抜けに関してはラインの押し上げによってオフサイドゾーンに置き去りにしてしまうことで対処するという守備戦術が共通認識として取り組まれているべきです。

普段は岩波さん、マウリシオさん、槙野さんっていう、多少ラインは下がり気味になったとしても前への強さがある選手を並べといて要所でガツンと出ていってぶっ潰す(そこからカウンターという形につながる)という守備戦術をベースにしながら、阿部ちゃんのいる時だけラインコントロール重視みたいな中途半端なことをやるべきではないと個人的には考えます。どうも磐田戦で阿部ちゃんを投入後の成功体験が守備戦術をブレさせてしまった気がしますが、もう少しシンプルにやること絞って集中させる方がのではないかなと。

さて、代表戦の関係でリーグ戦はここから2週間の中断に入ります(ルヴァンカップはあるんですがウチは負けちゃったので......)。次はアウェーでのマリノス戦になりますが、リーグ戦も残り10節を切り、順位的にもギリギリ1桁順位でとどまっている状況のウチに3連敗は許されませんから、この2週間でしっかり修正すべき点は修正し、いい状態でマリノス戦を迎えて欲しいなと思います。

このレビュー記事について浦和レッズサポーター向けFacebookグループでメンバーの方々との意見交換などもしています。詳しくはこちらをご覧ください

試合データ

観客: 27,337人
天候: 雨(雷雨)
試合結果: 浦和 1-2 C大阪(前半1-1)
レッズ得点者: 李(12分)
警告・退場: 武藤(警告×1/反スポーツ的行為)、荻原(警告×1/ラフプレー)
主審: 村上 伸次 氏
順位(暫定):9位(8勝9敗8分/勝点32/得失点差+7)

Recent Entry
Prev
Next

Page Top