2018 Jリーグ 第19節 埼玉スタジアム2002 川崎フロンターレ戦

前節はアウェーで首位の広島を相手に4得点の快勝。後半戦の立ち上がりに勢いを付けたところでホームに戻って対戦するのは現在3位につけている川崎と。

川崎さんは前節が台風の影響で中止・延期になっていて試合勘は別として休養という意味でのコンディション的にはアウェーから帰ってきて中3日で今節に望むウチよりも有利な状況。とはいえ、上位を相手にきっちり勝ちきることが、後半戦の巻き返しには重要。勝点3がマストな対戦となりました。

2018 Jリーグ 第19節 埼玉スタジアム2002 川崎フロンターレ戦

キックオフ前の時点で、気温は32度、湿度57%と、コンディション的にはかなり厳しい中での試合となりましたが、中断明け以降のウチはオリヴェイラさんが目指すフィジカル面での強化策が徐々に形になって表れ、この暑い中でも相手に対して運動量で劣ることはまずない状況になりました。今節も恐らくポゼッションでは上回ってくるであろう川崎相手に90分タイトにいけるかどうか、注目しつつの試合開始です。

さて、今日のスタメンは最終ラインに岩波、マウリシオ、槙野。ダブルボランチに青木、柏木。ウィングバック、右に橋岡、左にウガ。2シャドーに武藤、ファブリシオを置いた上で、1トップに興梠という並び。GKは西川。

システム的には中断明けから継続している 3-2-4-1 を採用。対する川崎がいつも通りの 4-2-3-1 ということで、守備時には 5-3-2 でブロック作って中央を閉める守備。バイタルに入ってきたボールに対しては最終ライン、2列目共に出足良くタイトに付きに行くことで前を向かせないことを重視した守備をしていましたが、ある程度食い付きに行く守備の仕方をしているので、少しでも出足が遅れるとマークを外されるため、緊張感のある攻防となりました。その辺はさすが川崎といったところでしょうか。

しかし、先制点はウチ。7分、最終ラインでのボール回しから、右サイドの岩波さんがボールを持った瞬間、武藤さんが相手ディフェンスラインの裏にうまいタイミングで抜け出すと、そこに岩波さんから絶妙な縦のロングフィード一発。これで一気に相手ディフェンスラインをブレイクすると、武藤さんがニアゾーンにフリーで侵入してそのまま中央へグラウンダーのクロス。そこに中央左寄りからダイアゴナルにゴール前にスプリントしてきた興梠さんが出てきたキーパーをあざ笑うかのような技ありループ。非常に美しいゴールで早い時間帯に先制することができました(興梠さんここにパスくれって指で刺しながら入ってきてるんですが武藤さんのクロスはそこにドンピシャでしたね)。

先制後はあまり無理はせず、難しいときは最終ラインまで下げて左右に相手を揺さぶりつつ、機を見ては両ワイドのウガ、橋岡さんへの対角線上のロングフィードでフリーのサイドを突きにいく展開。

ところで試合の流れとは関係ないんですが、前半の39分、40分くらいかな、左サイドでのスローインからウガがすげぇ鋭いライナー性のスローインで中央の興梠さんに通したシーンがあったんですよね。事前の情報で、サイドの選手はメディシンボール(筋トレとかに使う重たいボールです)使ってスローインの練習してるって話を聞いたんですけど、元々ウガはスローイン飛ぶ方だとは思いつつもすげぇスピードのボールだったんで、これは将来ウガからのロングスローとかあるでと思いつつ見てたりしました。

閑話休題。

戦前の予想通り、川崎にポゼッションされる時間帯は長かったですが、そこまで崩されなかったのはウチの 5-3-2 の守備ブロック形成の速さや局面でのインテンシティの高さが功を奏したといえます。川崎は以前ならもっと憲剛選手や大島選手がポジションを逸脱してでも縦に入ってくるイメージがあったのですが、それを意図的にか控えていたように見えるのも、中央に入っていくとあまりスペースがないと感じていたからかもしれません(一方でウチの中盤は相手ボランチに食い付き気味で行ってたので、憲剛選手あたりはあえてポジションを下げてスペースを作ろうとしていたのかもしれませんが)。

一方で不用意な横パスや縦パスをかっさらわれるとそこから一気にカウンターが飛んでくるので、どちらかというと川崎のポゼッション自体より、自分たちのミスから守備ブロックが揃いきる前のスペースを使われるのが怖い展開。実際に、ちょっとしたミスや攻守転換時の対応の遅れから一気にスイッチ入れられて小林悠選手に何度か決定機を作られるなど、なかなか心臓には悪いシーンが続きます。

とはいえ、今日の埼スタの浦和ゴールマウスには神がいました。「あー終わった」って思うような1対1のシーンを複数回作られているにもかかわらず、西川さんがとんでもねぇビッグセーブを連発して川崎を完封し続けると、67分には武藤さん→阿部ちゃんとして中盤の守備を安定させ、続く70分には橋岡さん→森脇さんとして疲れの蓄積からか少しプレーに精細を欠いてイエローカードをもらっていた橋岡さんのサイドをリフレッシュ。これで守備面を整えると、2点目を奪いに行くというよりはこのまま1点を守り切る方向にシフトします。守備ブロックの作り方もファブリシオさんだけを残した 5-4-1 にして中盤に人数を増やすやり方に変更していました(同時間帯、川崎も憲剛選手を下げて前線を2トップに変更)。

ちなみにその後、川崎が森脇さんのサイドに齋藤学選手を投入してきますが、途中交代で入った森脇さんが学選手をきっちり封じて仕事をさせず。結果論ですがこの交代策は大当たりでした。

さらに80分には興梠さん→忠成さん。これは連戦の中で膝の調子が100%ではない興梠さんを温存する意味が大きいと思いますが、代わって入った忠成さんが最後にひと仕事してくれます。

90分に差し掛かろうという終盤、忠成さんに中盤でボールが渡るとひとりカウンター発動。この時の忠成さん、まず対応した奈良選手を股抜きでさらっとかわすと(この時奈良選手に引っ張られてるんですがこれも振り切って前進)サポートしてきた大島選手をはじき飛ばしながら一気にペナルティエリア内に侵入したところで後ろから遅れ気味のチャージを受けて倒されると、これがPK。マジで圧巻の進撃でした。このPKをファブリシオさんが冷静に叩き込んで追加点を決めるとこれで試合は決まり。

残りのアディショナルタイムを消化して 2-0 での完封勝利となりました。川崎さん相手には今シーズン、ダブルですね。

これで中断明け、負けなし、さらにリーグ戦は連勝と、勢いに乗ってきた感はあります。続く週末にはホームで長崎との対戦。これが終わると1週間の間隔が空いてアウェーの鳥栖戦へと続きます。真夏の厳しいコンディションの中連戦ではありますが、順位も7位(消化試合が少ないチームがあるため暫定ですが)まで上げて、3位の川崎までも勝点差「6」と徐々に上が見えてきました。暑い中大変だとは思いますが、この流れを継続して欲しいと思います。

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試合データ

観客: 28,215人
天候: 晴
試合結果: 浦和 2-0 川崎(前半1-0)
レッズ得点者: 興梠(7分)、ファブリシオ(90+3分)
警告・退場: 橋岡(警告×1/反スポーツ的行為)、岩波(警告×1/反スポーツ的行為)
主審: 荒木 友輔 氏
順位(暫定):7位(7勝6敗6分/勝点27/得失点差+6)

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