天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 3回戦 松本平広域公園総合球技場 アウェー 松本山雅FC戦

ワールドカップも昨日、今日と準決勝が行われ、いよいよ佳境に入ってきましたが、ルヴァンカッププレーオフステージからちょうど1ヶ月ぶりとなる久しぶりの公式戦は松本平広域公園総合球技場(アルウィン)で行われる天皇杯、3回戦。松本山雅FCとの対戦です。

アルウィンでの天皇杯、山雅戦というと、2009年の2回戦、当時地域リーグ(北信越1部リーグ)に所属していた山雅に 2−0 で負けるっていう嫌な記憶が蘇るわけですけども、ウチとしてはリーグ戦の方が順位的に思わしくない現状、来季のACL出場権を得るためにも天皇杯のタイトルは重要。カテゴリー的には下の相手ですし、きっちり倒して次に進みたい対戦となりました。

天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 3回戦 松本平広域公園総合球技場 アウェー 松本山雅FC戦

今回は松本まで車で行ったわけですが、帰ってきたらもう夜中の2時過ぎ、しかも帰ってきてからワールドカップ準決勝、クロアチア×イングランド観ちゃったのでもう体力ゼロです。よって手短にまとめたいと思います。

さて、今日のスタメンは最終ラインに遠藤、マウリシオ、槙野。ダブルボランチに青木、柏木。ウィングバック、右に橋岡、左にウガ。2シャドーに武藤、マルティノスを置いた上で、1トップに興梠という並び。GKは西川。

ワールドカップ中断中に行われた静岡でのキャンプでどの程度戦術的、あるいは体力的な上積みができたかが注目点だったわけですが、オリヴェイラさんとしてもそれを試すのが目的だったのでしょう。スタメンを見る限り現時点でのベストメンバーといえるラインナップとなりました。

システム的には3バック、3-2-4-1 を採用し、守備時にはウガと橋岡さんが最終ラインまで落ちる形の 5-4-1、もしくは 5-3-2 のブロックを作るやり方。オリヴェイラさん就任後に何度か試していた4バックではなく、元々慣れ親しんだ3バックを採用した件については試合後記者会見の内容をみるに、守備の安定感を重視したとのこと。

対する松本山雅もシステム的には同じ 3-4-2-1。あちらもJ2で普段採用しているやり方ですが、普段は1トップに元浦和の高崎選手が入ることが多いのに対し、今回は永井 龍選手をワントップに配置。この辺はワールドカップ中もリーグ戦が続いているJ2ならではの事情があっての一部ターンオーバー。

ウチは興梠さんがある程度フリーに落ちてきたりサイドに流れたりしつつ、マルティノスさんと武藤さんが中央エリアでプレーし、興梠さんの周りをサポート。ウガと橋岡さんは敵陣深くまで侵入しサイド攻撃を積極的に狙う形。中盤では青木さんが最終ラインに落ちたりアンカーっぽく振る舞う一方で、柏木さんと共に機を見て最前線まで顔を出すなど、前線と最終ラインを有機的に結合させるタスクをきっちりこなしていました。

この辺、中断前に課題だった興梠さん孤立無援で消えちゃう問題については2シャドーのプレーエリアやボランチの攻撃参加によって多少解消された感はありますが、一方でサイド攻撃に関してはなかなか効果的といえる場面が観られませんでした。前半、25分くらいだったか、右サイドで橋岡さんが抜け出してグラウンダーのクロス、ニアで興梠さんが潰れた裏でマルティノスさんがフィニッシュっていうシーンがありましたけども、あの形は狙い通りだと思います。まぁマルティノスさんが決めきれなかったのであれでしたけど、本来は同じようなシーンを複数回作らないといけないんでしょう。

ただ、なかなか各エリアでの連動性が発揮されず、ダイレクトプレーもほぼ皆無。足元でボール受けてから次のプレーを考えている感は強く、サイドアタッカーも個で打開できる程強力ではないため、松本山雅に5バックでスペースを消されると思ったようにいい形は作れないし、中央もマルティノスさんが無理矢理仕掛けたりするものの引っかかったりと中途半端な個人能力に頼った攻撃では大きなチャンスを作るにも至らず。この辺のアタッキングサードにおける連動性に関してはまだまだ課題として残ったままのようです。

まぁそれでも守備面で安定すればよかったのですが、開始早々の10分に失点。ウチの右サイドで遠藤さんが局所的数的有利を作られたところから下川選手にサイドえぐられてグラウンダーのクロス、それを中央で永井選手に触られてのもの。中央で永井選手のマークを外してしまったマウリシオさん、サイドでは橋岡さんの対応が送れたことで遠藤さんが2対1の状況を作られてしまったことなど、基本的な守備対応ミス、マークのズレから簡単に崩されてしまった点については修正が必要でしょう。

立ち上がりに失点、攻撃面でも連動性がみられずシュートまでいけない展開...... どうしよっかねと思っていた前半終了間際、コーナーキックからファーサイドで槙野さんが折り返したボールにマウリシオさんが頭で叩き込んで同点に。困ったときの個人能力頼みというとあれですが、こういう所でJ1所属クラブとしての差を見せないとね。

前半で試合を振り出しに戻してくれたことでかなり気持ち的には楽になりますが、後半は疲労からかなかなかプレー強度も上がらず、パスミスからカウンター喰らったりと厳しい展開に。まぁ体力的に厳しいのは松本山雅さんも同じですが、そんな中の67分、マルティノスさん→阿部ちゃんとして、インサイドハーフに阿部ちゃんを配置。さらに現地で観ている限りでは青木さんをアンカーのようにして柏木さんと阿部ちゃんをインサイドハーフに並べる形に。さらに武藤さんを1列上げて興梠さんと2トップにという、3-5-2 に変化。これで松本山雅を押し込みにいきます。

さらに75分にはウガ→荻原さんとして、サイドをリフレッシュするとこれでサイド攻撃も活性化するかなと期待するものの、思ったより状況は変わらず。それどころか2トップにした武藤さんと興梠さんがなかなか連動せず、阿部ちゃんも中盤を安定させる役割としては効果を発揮したものの攻撃参加という点では自重したことでボールは保持するもののフィニッシュの回数は増えずという感じで試合は終盤へ。

最後の10分くらいはすげー雨降ってくる中、延長戦への突入も覚悟した85分、またもコーナーキックからマウリシオさんが相手ディフェンスの上から叩き込むヘディングで勝ち越し。タイムリーな話題として「イングランドかよ」と言いたくなるようなセットプレーからの連続得点、ある意味力技で試合をひっくり返して勝利。次につなげてくれました。

トーナメント戦はまず勝つことが大事なので結果オーライとは言えるんですが、内容を見るに中断期間前に抱えていた問題点はそれ程解消したとは思えず。ファブリシオさんが試合に出られるようになったり、ちょっと大きな変化が加わらないとこの解消は難しいかなという印象。とはいえファブリシオさんだけに過度な期待をするのもあれですし、なかなか状況的には楽観できないまま来週にはリーグ戦後半がスタートしますが、まずは名古屋戦に向けてしっかり準備をしてもらいたいものです。

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試合データ

観客: 12,077人
天候: 曇りのち雨
試合結果: 浦和 2-1 松本山雅(前半1-1)
レッズ得点者: マウリシオ (42分)、マウリシオ (85分)
警告・退場: -
主審: 柿沼 亨 氏

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