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明治安田生命 Jリーグワールドチャレンジ 2017 埼玉スタジアム2002 ボルシア・ドルトムント戦

リーグ戦は一旦小休止して、この間に「明治安田生命 Jリーグワールドチャレンジ 2017」と題して行われたのがドイツの名門、ボルシア・ドルトムント(Ballspielverein Borussia 09...

リーグ戦は一旦小休止して、この間に「明治安田生命 Jリーグワールドチャレンジ 2017」と題して行われたのがドイツの名門、ボルシア・ドルトムント(Ballspielverein Borussia 09 e.V. Dortmund)との親善試合。

ドイツの強豪との対戦は、普段テレビでしか見られない選手を生で観るチャンスでもありますし、ウチの選手がどの程度彼らを相手にやれるのかというのもサポーターとしては気になるところ。ということで早速チケットをゲットして観に行ってきました。試合をじっくり観たかったのでバックスタンドの下層の両チームの最終ライン付近が観やすそうな位置の席を選んでゲットしましたが、かなり試合観やすくてとてもよかったです。

明治安田生命 Jリーグワールドチャレンジ 2017 埼玉スタジアム2002 ボルシア・ドルトムント戦

ということで試合前のテンション的には↓のような感じでした。

あと気になっていたのはトルコ代表でのプレーを過去に映像で観てすげぇなと思っていたモル選手ですかね。後半から出てきてくれて、まぁ彼に2発やられたのが結果的には大きかったわけですけども。

ドルトムントは今シーズンから監督が交代(ピーター・ボスさんに)して、去年までやり方が変わってますが(所謂オランダ式4-3-3)、それもどんな感じなのか、シーズン開幕前に観られるのはある意味贅沢というか、楽しみな点でもありました。

対するウチは、最終ラインに森脇、遠藤、槙野。ボランチに阿部ちゃん、柏木。両ワイドにウガと関根。武藤、ラファエル・シルバをシャドーに、興梠のワントップというスターティングラインナップ。GKは西川。

個人的にラファさんを交えた前線トライアングルに関して、興梠さんをトップにしたラファさん、武藤さん(or忠成さん)シャドーという組み合わせが、純粋な攻撃面ではよいと思っているんですが、シャドーでのラファさんの運動量やディフェンス面での課題を考えて、リーグ戦などではラファさんがトップで使われている現状があります。

今回は、ドルトムントのアンカーに入ったシャヒン選手を起点にした攻撃を封じるため、興梠さんをワントップにしてそこをマークさせる狙いがあったようですが、それが狙い通りに機能したかは別として、並び的には観てみたい形だったのでよかったです。

で、まぁ親善試合ですし、両チームとも前後半で大幅にメンバーを入れ替えている状況ではガチのレビューをしても意味ないので、観ていて印象に残った点だけ下記にまとめておきたいと思います。

まず前半の立ち上がりに関してはほぼワンサイドで押し込まれてさすがドイツの強豪やべぇって感じでした。ウチの最終ラインがボール持った瞬間、スイッチが入ったように一気に全体が押し上げつつプレスがかかってくる、しかも各選手のポジショニングや距離感が完全にオーガナイズされた状態でハメにくるプレスなのでボールの出しどころはないし、さすがの興梠さんも簡単にはボールキープできず、あっさりボール奪取されてしまう感じ。

ハイレベルな組織的ディフェンスに加え、球際の強さはさすがのひと言で、この辺はJリーグも見習わないといけないところだと思いますけども、ウチの選手達もこれを経験できたことはよかったんじゃないでしょうかね。

とはいえ、押し込まれて、ポゼッションも7割以上相手に持って行かれる状況でもなんとか耐え抜き、先に得点したのは浦和。24分、柏木さんのコーナーキックに、ゴール前の混戦の中、相手マーカーに近づくと見せかけて素早く離れる、所謂プルアウェイの動きでマークを外した興梠さんがボレーシュート合わせて先制点。素晴らしい駆け引きからのゴールでした。

この前、20分辺りからウチのサイドチェンジが機能しはじめ、さらにサイドで関根さんが果敢に仕掛けるとニアで武藤さんがポスト直撃のシュートを放つなど徐々にチャンスを作り始めていた矢先の得点でしたので、いい時間帯に得点することができました。

ミシャさんのサッカーは4バックの相手をいかに効率よくぶっ倒すかを突き詰めたサッカーなわけですが、まさにそのキモであるサイドチェンジによる揺さぶりからのサイドアタック、さらにそのサイドで個の力による1対1の勝負で、ドルトムント相手にも十分通用するところを観られたことは大きな収穫だったと思います。実際、ドルトムントは後半から3バックにしてウチとシステムを合わせることでサイドに対するケアをしてきたくらいで、相手にやべぇって思わせることは十分にできたということだと思います。

後半は互いに選手を大きく入れ替える中で、凄まじい存在感を放ったのがドルトムントのモル選手。マッチアップした槙野さんがチンチンにされるってのは、Jリーグではあまり見ない光景ではありますが、この日は76分の同点ゴールで身体を預けようとした槙野さんを身体をひねってうまくいなしながらぶっちぎってGKとの1対1を決めるあたり、ただもんじゃねぇなと。さらに79分にも個人技でウチの最終ラインをブレイクすると、この日2点目を早々にぶち込んで一気にドルトムント有利の状況を作られてしまいました。

ただ、ウチも意地を見せて85分、高木さんのコーナーキックをファーサイドでフリーになった遠藤さんが頭で叩き込むと同点に。このまま同点で追われればよかったんですが、遠藤さんが相手のロングフィードの対応でちょっとミスったところを見逃してもらえず、シュールレ選手に西川さんの肩上をぶち抜く技ありのシュートを決められて3失点。このまま1点差で試合終了となりました。

試合を90分通してですが、このレベル相手になると、例えばウチのボランチのポジショニングのズレや最終ラインのちょっとした行く、行かないの判断の遅れが、危険なところに一発で入れられるきっかけになったりしますし、ドルトムントのビルドアップを見ていても、各選手のボールの持ち方、身体の向きといった細かい部分のクオリティが高く、この辺は大きな差を感じるところでした。

とはいえ、ウチが先制して、さらに決定機を多く作ったことで試合は自然とヒートアップし、親善試合とはいえとても緊張感があって見応えのある試合になったと思います。この辺は遠路はるばる日本まで来てくれたドルトムントの各選手にはいいもの見せていただいてありがとうございますと感謝したいところ。

普段のスタメン組はもちろん、この日交代として入った選手達も、ドルトムントを相手にとてもよい経験ができたんじゃないでしょうか。個人的には後半からボランチに入った長澤さんはここに来てメキメキとフィットしてきている感が強く、彼の身体の強さ(ドルトムント相手でも果敢に中盤でボール受けて前向いていたのは素晴らしかったと思います)や戦術理解度の高さは後半戦に向けてとても期待が持てそうですし、先発の関根さんはもちろん、後半から出場した駒井さん、ウメや高木さんあたりも、ドルトムントの選手達に比べれば身体は小さくても、アジリティとスピードで十分通用することがわかりましたし、この経験を基に、自信を持ってプレーして欲しいなと思いました。

ということで、結果はともかく、ウチにとっては非常に有意義な親善試合になったと個人的には感じたドルトムント戦でした。相手から学ぶべきところは学び、通用したところは自信に変えて、この経験を後半戦に活かしてもらいたいなと思いつつ埼スタをあとにしました。