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ACL 2016 グループステージ 第6節 埼玉スタジアム2002 浦項スティーラーズ戦

ACLグループステージは前節、アウェー シドニーFC戦で突破を決め、今節はグループステージ首位突破を賭けた戦い。対戦相手はすでにグループステージ敗退が決定している浦項。 首位突破がかかっているとは言え...

ACLグループステージは前節、アウェー シドニーFC戦で突破を決め、今節はグループステージ首位突破を賭けた戦い。対戦相手はすでにグループステージ敗退が決定している浦項。

首位突破がかかっているとは言え、中4日でJリーグの第11節、大宮とのダービーマッチが控えている連戦の中、主力を少しでも休養させるためメンバーを大きく入れ替えての対戦となりましたが、主力組とサブ組の実力差は大きく、90分戦って決定機と呼べるものはほとんど作れないまま引き分けで終わり、グループステージ2位通過が確定しました。

ACL 2016 グループステージ 第6節 埼玉スタジアム2002 浦項スティーラーズ戦

さて、今節のスタメンは最終ライン、那須、イリッチ、橋本の3枚。ボランチは青木、柏木コンビ。両ワイドにウメと駒井。シャドーに石原と高木を置いて、ズラタンのワントップ。GKは西川さん。

不動の西川さん、中盤に柏木さんを残したのみで、8人を入れ替える大幅なターンオーバーでしたが、特に前線3人の入れ替えはコンビネーションも成熟して今絶好調の武藤さん、忠成さん、興梠さんのトライアングルに比べると(まぁ比べるのが酷なのですが)その差は明らかで、前線でのコンビネーションはほぼなし。

また、サイドのユニット、左、橋本さんとウメ、右はイリッチさんと駒井さんについても縦の連動、前線トライアングルとの連動がほぼ皆無で、ワイドの選手が単体で仕掛けて何とかしようとするだけだったので、効果的な攻撃ができるわけでもなく、さらに前線でのボールを引き出すような動き出しもないため、去年、悪いときによく見られた前後分断、サイドが単騎特攻という状況に陥る悪い流れ。

浦項は守備時、5バックにしてその前に4枚を並べ、1トップにヴェセリノヴィッチ選手だけを残すやり方。5バックでウチの前線をマンマークし、4枚でウチのビルドアップに対してプレスをかけ、縦パスのコースを切るかなりしっかりした守備をされてしまったため、縦の楔が全く入らず、サイドに逃げるも中央で作れていないので簡単にスライドで対応されるのと、大きめのサイドチェンジは4日前に行われた名古屋戦同様の強風の影響で精度を欠くため、有効な形にならず。

ウチの守備面に関しては素早い攻守転換と運動量を活かしたハイプレスでいつも通りの守備ができていて、その点については問題なかったのですが、この日の主審は神経質にファールを取るため、ちょっとしたコンタクトでパタパタ倒れる浦項の選手にとってはありがたかったかもしれませんが、見ている方としては興ざめするレベルの低いジャッジ。

さらに後半のPK献上は、家に帰ってプレビューを映像で見ても何がファールだったのかわからないようなジャッジ、かつ試合終盤に帳尻合わせのようなPKゲット(ハンドはハンドでしたけど)と、毎度毎度ACLで出てくるレフェリーのレベルには辟易させられる感じで、まぁそういう中でも文句言わずやらなければならないのですが、選手も大変だなと。

試合内容に話を戻すと、基本的にウチの攻撃面が機能しなかったのは普段ほとんど出場機会のない選手の組み合わせで、各選手間の連動を成熟させる時間が取れていないのが主な原因であって、こればかりは仕方ありません。勝つためにある程度主力を固定するのはやむを得ないですし結果として出場時間が減る選手がでてしまうのも事実。

しかし一方でこの日出場した選手たちも、出場機会が少ないことを言い訳にできないことくらいはわかった上でやっていると思いますので、この結果をどう活かすかが今後チームの底上げにつながると思います。

特に相手は1トップのヴェセリノヴィッチ選手の個人技に怖さはあったものの、それ以外は大して怖くもないチーム、しかもウチが圧倒的にポゼッションして押し込みながらもほとんどシュートまで行けず、逆に決定機の数では浦項の方が多いという内容(その意味で個人的なMOMは決定機をすべて防いだ西川さんです)については真摯に受け止めるべきかと。

後半、攻撃面での出来の悪さにぶち切れたミシャさんが、名物「怒りの3枚替え」を発動し、興梠さんを前線に、永田さんと森脇さんを最終ラインにぶち込みますが、前線に興梠さんが1枚入っただけで前線のボールを引き出す動きや、そこからワンタッチでフリックするようなスピーディーな展開が出始めるあたりや、森脇さんが絶妙なポジショニングで前線と最終ラインを結合させ圧力を高めるあたり、さすがの一言でしたが、逆に彼らがいないとまともな形にならないというのは長年続く課題ですねと。

さて、グループステージ2位通過が確定したことで、決勝トーナメントの1回戦はFCソウルとの対戦になりました。今季ACL予選を見ていても一番調子が良さそうなチームで、はっきり言って初戦から決勝戦くらいの大一番になりますが、この強豪をきっちり初戦でぶっ叩ければアジア制覇に向けて大きな一歩になりますので、よい試合になることを期待したいと思います。

おまけ イリッチさんについて

この試合で初起用となったイリッチさんについて「どうだった?」と人から何度か聞かれたので追記しておきますと、「少なくともこの試合を見る限りウチでは厳しい」としか言いようがないかなと思います。

この試合ではサイドで使われていましたが、ウチの3バックのサイドとしては守備的過ぎて恐らくフィットしなそう。対人の強さはあるのかもしれませんが、足下のうまさがあるようには見えませんでしたし、スピードもクロスの精度もそれ程ないとなると使いにくい。

3バックの中央でなら可能性はありますが、遠藤さんは別格として、那須さん、永田さんもいる中で恐らくはよくて3番手、現実的には4番手だと思いますので恐らく余程のことがない限り出場機会はこないでしょう(遠藤さんがいないときにどうするかは今から課題だと思いますが、俺なら永田さん、もしくは那須さんをそのまま使うか、阿部ちゃんを最終ラインに下げて青木さんをボランチで先発させるなどするのが無難かなと思います)。

もちろん頑張っては欲しいですが、個人的な予想としては残念ながら戦力とは数えられず、たまにベンチ入りする程度かな...... くらいしかイメージできませんでした。あくまで1試合見ただけの個人的な感想ではありますが。

試合データ

観客: 32,409人
天候: 曇り
試合結果: 浦和1-1浦項(前半0-0)
レッズ得点者: ズラタン(87分/PK)
警告・退場: 那須(警告×1/次節出場停止)、森脇(警告×1)
主審: ファハド アルミルダシ 氏

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