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Jリーグを初観戦した結果思わぬことになった人の著書 「サポーターをめぐる冒険」

中村慎太郎氏の著書「サポーターをめぐる冒険」を読んだよ。

サポーターをめぐる冒険」はもともとサッカーは好きだったけど、Jリーグはあまり興味がなくて見たことがなかったという著者さんが、ふとしたきっかけでJリーグをスタジアムで初観戦したことによって試合内容よりもサポーターに興味を引かれ、どんどんのめり込んでいく様子が書かれた中村慎太郎氏の著書。

元々ははとのすという著者さんのブログで書かれていた内容を基に加筆したもの。

今まで、(コアな)サポーター自身やJリーグを仕事として追い続けているスポーツライターの方による、所謂「サポーター論」的なものは多くありましたが、本書はそういう視点ではなく、スタジアムに集うごく普通のファン、サポーターに焦点を当てつつ、そんな彼、彼女たちが集まる空間に魅了されて自身が徐々にJリーグのファンになっていく過程を書いた珍しいというか、たぶん書籍としては初めての内容なんじゃないでしょうか。

「サポーターをめぐる冒険」表紙

サッカーは好きだけど、欧州サッカーやワールドカップにしか興味はなくて、Jリーグは観ないなんて人は結構多くて(それ自体は個人の好みの問題ないのでいいとか悪いとかではないです)それが日本で言う「サッカー好き」の大多数だと思うんですけど、本書の著者さんも最初はそういうサッカー好きの1人。

しかし、そんな著者さんが、Jリーグをスタジアムで観戦することで、そこで行われているサッカーのレベルやチーム(もしくは選手)自体の好き嫌いに関係なく、スタジアムの雰囲気、サポーターが自分たちの応援するチーム、選手達に注ぐ愛情や熱気に感銘を受けて、次第にスタジアムに足を運ぶことを心待ちにする感じとか、徐々にチャントを覚えたり、ひいきの選手が出来てきたりする過程で感じるチーム、選手に対する特別な感情など、すでにその魅力にとりつかれて毎試合スタジアムに通っている多くのサポーターには「わかる わかる、そう そう」って思わずうなずいてしまう話が数多く書かれています。

サッカー観戦って別にテレビで観てもそれはそれでもちろん楽しいんだけど、やっぱりスタジアムに足を運ぶとその雰囲気や熱気はそこでしか味わえない魅力があるし、さらに自分のひいきのチームがあって、その勝利を信じて一喜一憂する、その緊張感の中で応援するチームのゴール、そして勝利に熱狂するっていう経験をしてしまうと、もう後戻りできなくなるっていうか、そういう魔力みたいのってあると思うんですよね。


もう何年も前だけど、自分もTwitterで↑こんなことつぶやいたりしてた。


そんな魔力に魅せられてどんどんハマっていく過程、さらにはそれがきっかけになって仕事まで変わってしまった著者さんの物語は、決して特殊な例ではなく、多くのサポーターが多かれ少なかれ経験してきたこととかぶるんじゃないかな。

もちろん、私はこの著者さんとはお目にかかったこともないし、お話ししたこともないんだけど、なんか勝手に旧知の友のような、親近感を感じてしまうみたいな、なんか不思議な感覚になる書籍でした。

すでにJリーグ大好きな人もその魅力を再認識できる

本書の中には、色々なチームのサポから、今度はウチの試合に来てくれみたいな話をたくさんもらったっていうエピソードが書かれていますが、多分、サポもうれしかったんだと思うんだよね。

Jリーグで行われている試合は決して欧州などに比べて著しくレベルが低いとは思わないし、スタジアムは安全で、初めての人でも安心して観戦できる環境は誇れるものだと思う。

それは普段からスタジアムに行くのが生活の一部になってるような我々からすれば当たり前なんだけど、Jリーグに対して思い入れのない人が初めて触れたときどういう風に感じるんだろうっていうのは気になるところでもあったり、ワールドカップ、日本代表戦は盛り上がるのに、Jリーグはイマイチ注目もされないし、観客動員数も伸び悩んでるなんて言われると、どうすりゃいいんだろってなる。

でも、本書の著者さんのように、その魅力にハマってくれる人がいて、それが人気のブログ記事になったり、書籍になったりする。Jリーグというか、我々が日々応援している対象、サポーターの1人ひとりが作ってきたJリーグのスタジアムの雰囲気、魅力って、きちんと伝わる人には伝わるんだなって、改めて自信を持てるというか、純粋にうれしいなって私も思ったから。

ということで、Jリーグサポーターの方にはもちろんオススメしたい書籍だし、Jリーグをまだ観たことのない人にもぜひ読んでもらいたいですね。

そして、Jリーグをまだ観たことのない人が本書をきっかけに一度スタジアム行ってみようかって思って、実際に足を運んでくれたときに、「あぁやっぱスタジアムっていいな」、「サポーターって楽しそうだな」って感じて、Jリーグにハマってもらえるような、魅力的なスタジアムの雰囲気を我々サポーターも一緒になって作っていかなきゃねって改めて思った読後感でした。

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