2019 Jリーグ 第25節 Shonan BMW スタジアム平塚 アウェー 湘南ベルマーレ戦

早いもので今年ももう9月ですね... 先月、8月は天皇杯やACLに関してはしっかり次につながる結果を出しつつも、リーグ戦は4戦して2敗2分、1ヶ月で積めた勝点はたったの「2」というかなり厳しい状況で足踏み状態。順位も11位と低迷し、残留争いしている下がぐんぐん迫ってくる状況で迎える9月最初のリーグ戦は、アウェーで湘南ベルマーレと。

湘南の今節開始時点での順位はウチと勝点「30」で並び、得失点差の関係であちらが1つ上の「10位」。15位の仙台までの勝点差が「2」しかなく、1試合で結果によっては順位が大きく入れ替わる可能性がある今節でしたが、前日に行われた他試合の結果、ラッキーなことにウチと順位が入れ替わる可能性があるチームが勝点を積めず、暫定順位が変化しないという状態に。そこで迎えるウチの試合、勝点3を積めれば迫り来る下位との差を少しでも広げるため、アウェーとはいえ勝利がマストとなりました。

2019 Jリーグ 第25節 Shonan BMW スタジアム平塚 アウェー 湘南ベルマーレ戦

今日のスタメンは最終ラインに岩波、マウリシオ、槙野。中盤、ディフェンシブハーフは青木、エヴェルトン。両サイド、ウィングバックの左に山中、右に橋岡を配置。長澤、武藤をインサイドハーフ、興梠の1トップという並び。GKは西川。

橋岡さんがU-22日本代表に選出されたことで試合翌日から日本を離れる予定のため、ルヴァンカップには出場なしと。なので暑い中大変だろうけどこの試合まではしっかり働いてから代表に行ってねということでしょうか、前節は3バックの右、さらにアウェーACLでもでフル出場した彼が今日は右ウィングバックで先発。

インサイドハーフには長澤さんを起用し、武藤さん、興梠さんとのトライアングル。ここ数試合、中盤での人数的ギャップをうまく使われて失点するというパターンが続いているところで、インサイドハーフには90分きっちりプレスバックできる運動量がある2人を配置してきました。

対する湘南は監督の曺さんがパワハラ疑惑で自粛中というちょっと面倒な状況に。現在は高橋コーチが代理で指揮を執る状況ですが、湘南のスタイルに大きな変化はなく、プレー強度、ポジティブトランジションでの縦へのスピード感、人数をかけた厚みのある攻撃... まぁ真夏のコンディションでは正直あまり対戦したくないタイプのチーム。システム的には 3-4-2-1 でマッチアップするため、ウチにとっても局面でのマッチアップは作りやすいですが、中盤で変な失い方するとサイドアタッカー含めて一気にゴール前に侵入されるので極めて危険。一方でポジティブトランジションに前線に人数をかける湘南は、相手ポジトラに対するカウンタープレスでボール奪取できればバランスの崩れたポジションのギャップを突いてカウンターは当てやすいという面もあり、その辺をウチがどの程度意識的に狙えるのかが勝負といったところ。

ところが思ったより早くこの相手プレースタイルの隙を突くシーンが訪れます。開始早々の3分、自陣でボール奪取するとピッチ中央で興梠さんが一旦収めたボールは右サイドをサポートしてきた橋岡さんへ。この瞬間、左サイドを猛然と駆け上がった武藤さんに橋岡さんから絶妙なサイドチェンジ。これで完全に湘南右サイドを攻略すると、武藤さんから中央に入れたグラウンダーのクロスに興梠さんが触ってコースを変える技ありゴールで先制。湘南右サイドの岡本選手が攻め終わりで上がっていた裏のスペースを武藤さんがうまく使ったことで完全にフリーの状況を作ることができました。

興梠さんはこれで8年連続2桁得点という偉業を達成。浦和に移籍後も7連続2桁得点の絶対的エースがこの日も素晴らしい駆け引きからゴール前へ侵入するとサクッと先制点を奪ってくれました。

が、立ち上がり早々の失点程度では勢いが止まらなかったのが湘南。ウチはリードしたにもかかわらず、ここから前半はほぼ湘南に押し込まれて耐える展開になってしまいます。日が落ちたとはいえ気温30度弱、70%を超える(公式記録では気温27.8度 / 湿度75%)厳しいコンディションである程度オープンな展開に持ち込んでも運動量で相手を上回れる自信がある湘南は、打ち合い上等とばかりにガンガン前に出てきますが、ウチは完全にその勢いに押され守勢に回る形に。

特にウチの左サイドで先発した山中さんは本来守備の人ではなく、アタッカータイプ。前向きにボールを持たせれば本来の持ち味がでますが、守勢に回るとポジショニング含めてかなり脆弱さを露呈します。このサイドの攻防では湘南右サイドの岡本選手が圧倒的に優位。さらにインサイドハーフから松田選手が右サイドに流れることで数的不利を作られると左サイドは完全に決壊。武藤さんが必死にプレスバック、さらにディフェンシブハーフから青木さんも出てパスコースを切ろうとするものの、山中さんの裏にバンバン仕掛けられるのでウチの左サイドはてんやわんやの大騒ぎ状態に。何度かフリーでクロスを上げられ決定機を作られるなど「早々にここを修正しないとやられんな......」という状態(一方で右サイドは橋岡さんが気合いで湘南左サイドの杉岡選手の侵入を防いでいて、この辺はさすがの対人能力といったところです)。

まぁいつものことですが湘南の攻撃時の厚みは相当なもので、一旦引っかけて奪ったかなと思うと後ろから新手が沸いてセカンドボールを回収し、即座に攻撃に出てくる。もう次から次へと人が沸いてくるというのが彼らの特長ではありますが、やられる方はたまったもんじゃない。攻守転換スピードも完全にウチを上回り、試合の立ち上がりを見逃した人がみたら勝ってるのは湘南でしょ?って思うレベルの前半。とはいえ何とか失点はせずに耐えきり、前半終了間際には山中さんが蹴ったフリーキックに槙野さんが頭で合わせて追加点!(結局はオフサイドだったんですけども)というシーンも作るなどしつつ、試合は1点リードのまま後半へ。

ハーフタイムで左サイド、山中さん→関根さんと交代。前半攻略された左サイドに関根さんを入れることでここの劣勢を修正します。関根さんvs岡本選手のバトルは後半の見どころのひとつで、ここは関根さんが持ち前の運動量とアジリティを活かして岡本選手を封印。後半立ち上がり早々に西川さんからのロングフィード→興梠さんが頭でそらしたボールに武藤さん→相手を背負いつつもキレのある素早いターンからドリブルでペナルティエリア内に進入→シュートという決定機を作りますがこれは相手GKの正面で得点とはならず。

しかし立ち上がり早々に押し戻したかと思えた勢いもやはり流れは湘南。ウチは徐々に後ろが重たくなって前に人数が不足すると、興梠さんが前線で孤立して湘南の攻撃をクリアするのが精一杯の状況に。あとは前線の少ない人数で個人の力量にまかせたワンチャンスをゲットするくらいしか攻め手がなくなります。72分には武藤さん→柴戸さんとして中盤の枚数を増やし守備面を強化しつつフレッシュな柴戸さんを使ってなんとか前線にボールを届けようとしますが不発。

あとは前線に杉本さんあたり入れて、ボール納めてもらう事に期待するしかないかな... なんて思っていたところで84分に興梠さん→杉本さんとして前線に起点を作りに。これで多少時間が使えるようになったかななんて思っていたところで90分、スローインからペナルティエリア内で湘南、山﨑選手に起点を作られると、これを利用してペナルティエリア内に入ってきた梅崎選手をエヴェルトンさんが倒す形でPK献上。試合終了間際に苦しみながらの手にしかけていた勝点「3」が無情にも離れていってしまいました。

スローインのリスタートで簡単にペナルティエリア内に侵入されてしまったことが大きかったと思いますが、リードしている終了間際にこういう細部のところで集中を欠いた結果大きなしっぺ返しを喰らうというのはサッカーの常です。ここ数試合、PKでの失点が続いていて、これをジャッジ含めて「運が悪い」と捉える人もいると思いますが、ペナルティエリア内で相手に先手をとられているからこそPK献上につながるようなプレーをしなければならなくなっているという点で明らかに守備(前述したリスタートに対する詰めの甘さなど)の問題ですから、改善可能な点として真摯に取り組んで欲しいなと思います。

ということで残念な形での引き分け、現在の状況を考えれば残留を直接争うであろう湘南を相手に勝てなかったことをどう評価するのかは人によって分かれるとは思いますが、まずはアウェーで勝点1を獲れたことをポジティブに捉えつつ、残り9節で対戦する相手を考えてみると下記の通り。

  • 第26節 C大阪(ホーム)
  • 第27節 鳥栖(アウェー)
  • 第28節 清水(ホーム)
  • 第29節 大分(ホーム)
  • 第30節 鹿島(アウェー)
  • 第31節 広島(アウェー)
  • 第32節 川崎(ホーム)
  • 第33節 東京(アウェー)
  • 第34節 G大阪(ホーム)

このうち、もう上のことは放っておいて、直接的に残留を争う相手となると、鳥栖、清水、ガンバの3チームですね。その意味で、続くセレッソ戦のあとに控える、鳥栖、清水との2試合は勝利がマスト。ここで勝点「6」積めれば、勝点「37」とある程度残留圏が見えてくる勝点まで到達できますので、あとは終盤、優勝争いをしている上位との対戦で引き分けの試合をいくつか作れれば何とかなりそう。とにかく宿題(残留確定)は後に積み残すとやばいってのがわかっていますので、次のホーム、セレッソ戦を含め、直近3試合は勝負所です。

で、次はリーグ戦は少しお休みしてルヴァンカップの準々決勝、相手は鹿島。ホーム&アウェー形式ですが、まずはホームでの第1戦から。正直今の状況でルヴァンカップなんかどうでもいい(ゲフン... もとい、優先順位は低いんですが、難しいのは相手が鹿島ってことで、鹿島に負けるのは絶対嫌だしなぁっていう悩ましい状況。どういう人選で戦うことになるのかまだわかりませんが、そこは出場した選手がしっかり与えられた仕事をしてくれることに期待しようと思います。

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試合データ

観客: 13,569人
天候: 晴
試合結果: 湘南 1-1 浦和(前半0-1)
レッズ得点者: 興梠(3分)
警告・退場: マウリシオ(警告×1/反スポーツ的行為/次節出場停止)、槙野(警告×1/異議)
主審: 岡部 拓人 氏
順位: 11位(8勝10敗7分/勝点31/得失点差-11)

試合ハイライト

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