AFCチャンピオンズリーグ2019 グループステージ MD2 北京工人体育場 アウェー 北京国安戦

ACLグループステージの第1戦はホームでブリーラム・ユナイテッドを相手に3得点の快勝。今シーズンの公式戦初勝利とともに、ACLの初戦をよい形でスタートすることができましたが、続く第2戦はアウェー、中国での北京国安戦。

北京国安は、2017年シーズン終盤にレッドブル・ザルツブルクやバイエル・レバークーゼンで監督を歴任したロガー・シュミット氏を監督に迎え、さらに元スペイン代表、ジョナタン・ビエラ選手やアンダー世代のフランス代表を経てコンゴ代表で活躍するセドリック・バカンブ選手などを大型補強。元日本代表監督、ザッケローニさんが監督をしていた2016年から所属するレナト・アウグスト選手(2016 リオデジャネイロオリンピック U-23ブラジル代表 優勝メンバー)とあわせて、前線には強烈なタレントをそろえつつ、後ろには中国代表クラスを並べるっていう、中国の強豪クラブにありがちな厄介なチーム。ACL、特にグループステージではアウェーゲームで勝点「1」でも地道に積んでいくことが重要ですが、中国の強豪を相手にウチがどういう試合をするのか、注目の対戦となりました。

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写真は「日テレG+」中継映像から引用

さて、今日のスタメンは最終ラインに岩波、マウリシオ、槙野。中盤はエヴェルトン、柏木、長澤を並べた3ボランチ。ウィングバック、右に橋岡、左にウガ。ナバウト、興梠の2トップという並び。GKは西川。

週末に行われたJリーグ、松本山雅戦では、マウリシオさん、エヴェルトンさんは帯同せずお休みでしたが、この試合ではスタメンに復帰。その他はリーグ戦から引き続きということで、続くセレッソ大阪戦を考えると少し疲労が気になる感じではありますが、対戦相手を考えればあまり思い切ったターンオーバーはしにくい感じですし、そこは目をつぶって総力戦といったところ。システム的にはいつも通り 3-5-2(3-3-2-2)でのスタート。

一方の北京国安は前線にバカンブ選手、中国代表FW、張玉寧選手、両翼にレナト・アウグスト選手、ジョナタン・ビエラ選手を配置した 4-4-2 スタートに見えましたが、レナト・アウグスト選手、ジョナタン・ビエラ選手の両選手はサイドだけでなく、トップ下に入ったり、ボランチの位置まで落ちたりしつつ、バカンブ選手がワントップ気味に縦関係を作ったり、ビエラ選手がトップ下に入りつつの 4-2-3-1 のような形にもなっていたりとかなり流動的。

北京国安はダブルボランチがビルドアップ時にはあまり高い位置をとらず、ウチの長澤さん、柏木さんを引っ張り出すことを意図していたように見えました。そこでプレスかけにウチのトリプルボランチの両翼が出ていくと、エヴェルトンさんの両脇のスペースにレナト・アウグスト選手やビエラ選手が入ってきてボールを引き出し、そこからワンタッチで縦、ウチのCBと両翼の隙間のスペースを狙ってこられるので非常に厄介。

しかも北京国安はボランチが無理して前に出てこないことで中盤で攻守転換した際にも後ろに十分な人数が残っている状態で、ウチもなかなかカウンターを当てるという状況にならず、時間をかけさせられている間に前線が素早くプレスバックしてスペースを埋めてくるので思うようにボールを保持できず、結果として相手にポゼッションされて耐える展開になってしまいました。

アンカー横を使われるってのはこのシステムでやっている以上は仕方ないんですが、現在の問題点は「前からハメに行きたい前線」と「あまりラインを上げたくない最終ライン」の間で「アンカーが孤立する」ことなんですよね。このシステムを継続するとして、最終ラインが上げられないなら上げられる策を人の入れ替え含めて考えないといけませんし、それが無理なら前から無闇にハメに行くのやめろとしか言いようがなく、この辺をオリヴェイラさんがどのように考えているのかは少し気になる点です。

本来 3-3-2-2 でやってるので、柏木さんと長澤さんがあまり前に出て行かず、ポジション下げれば中盤3枚が並ぶので守備面での問題解決しますが、なるべく高い位置での攻守転換回数を増やしたい、かつ前線で人数をかけたいというのが狙いだと思いますので、その辺のバランスなんでしょうけども。

さて、試合に話を戻しましょう。ウチは縦に急ぎ過ぎる傾向や細かいミスも目立ったことで前線で全く起点が作れず、前からの守備も前述の通りハマらないので、前半途中から少し引いてブロックを形成し、待ち受ける形にシフトしますが、そうすると今度は右のサイドバックに入っていた王剛選手が思いっきり高い位置とってきて、そこを起点に押し込まれます。この王剛選手は、デカいしフィジカル強いしで、ウガのサイドはかなり押し込まれた上に、フィジカル面でもマッチアップで苦戦していて、ハラハラする展開。

前半は何とか無失点でしのぎますが、ウチの守備がよかったと言うよりも、運がよかったのと、ギリギリで泥臭く守ったって感じのスコアレス。当然、こちらのチャンスは皆無で、ほぼひたすら守備に追われる45分。

後半の立ち上がりも流れはほとんど変わらず、63分に長澤さん→柴戸さんとして、中盤をトリプルボランチからスクエア型の4枚に変更。興梠さんだけを残し、守備ブロックを 5-4-1 にして散々使われまくったアンカー左右のスペースを消すと、少しだけ守備面は安定しましたが、前に人がいないので攻撃面はほぼ諦め状態。

続く72分にはナバウトさん→杉本さんとして杉本さんをワントップに置きます。これは杉本さんの高さと強さに期待して、前線でボールを収め、後ろが押し上げる時間を作って欲しいという意図だったと思いますが、思惑通りには起点を作れず、押し込まれる展開は続きます。

こりゃ90分守備練習だな・・・・・・ と覚悟する流れの中、試合も残り時間が少なくなり、そろそろ引き分け狙いで明確な決断が必要かなと思い始めた81分、柏木さん→阿部ちゃんとして、そのまま阿部ちゃんを柏木さんの位置に入れると、これでベンチからのメッセージは「このまま守り切って勝点1」。観ている方としては心臓に悪い残り10分間が始まります。

ホームで勝点3が欲しかったであろう北京国安がさらに圧力を高め、何度かヤバイシーン、ゴールネットを揺らされて、終わったぁぁと思ったらオフサイドで助かったシーンなど、お腹が痛くなるような思いをたくさんさせられつつも何とか残り時間を守り切ると、スコアレスで試合終了。苦しみながらもアウェーで貴重な勝点1をゲットしてくれました。

試合後にスタッツをみると、相手のシュート20本(うち枠内4本)に対して、ウチは90分でシュート0本。相手に66.4%ポゼッションされ、よく0-0で終わったなという内容ではありましたが、この勝点1があとで大きな意味を持ってくると信じましょう。

とりあえず、一方的に攻められまくる厳しい状況にも関わらず、諦めずに最後まで戦い抜いた選手たちにエールを。あと現地に行かれたサポの皆さん、マジでお疲れさまでした。

さて、次は週末、日曜日のセレッソ大阪戦。内容的には色々と言いたいこともあるものの、公式戦、3戦負けなしの状況をポジティブに捉えつつ、連戦の最後をしっかり勝って、中断期間に入って欲しいなと思います。

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試合データ

観客: 43,112人
天候: 曇り
試合結果: 北京国安 0-0 浦和(前半0-0)
レッズ得点者: -
警告・退場: ウガ(警告×1)
主審: マスード・ツファイエリエ 氏
順位:グループG 1位(1勝0敗1分/勝点4/得失点差+3)

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