2018 Jリーグ 第30節 埼玉スタジアム2002 鹿島アントラーズ戦

前節はアウェーで仙台と引き分け。上位に食い込むチャンスで少し足踏みした感はありますが、引き続きACL圏内を目標としつつ、残り試合も少なくなった状況で迎える今節は、ホームでの鹿島アントラーズ戦。

鹿島とは現時点で公式戦6連敗中、Jリーグに限っても3連敗中で、今年5月にアウェーで対戦した際も 1-0 で敗戦していますし、そろそろ勝たないと精神衛生上よろしくないっていうのに加え、現時点での順位的にも、3位(30節開始前時点)の鹿島は勝点「46」に対して 6位のウチは勝点「42」と勝点「4」の差ということで、勝利すれば一気に3位まで勝点1差の状況まで詰め寄れるビッグチャンス。ここが天王山とも言える重要な試合となりました。

2018 Jリーグ 第30節 埼玉スタジアム2002 鹿島アントラーズ戦

さて今日のスタメンは最終ラインに岩波、マウリシオ、槙野。中盤は青木、柏木、長澤を並べた3ボランチ。ウィングバック、右に森脇、左にウガ。武藤、興梠の2トップという並び。GKは西川。

橋岡さんと荻原さんが年代別代表(U-19)で招集されて不在の中、右のウィングバックを任されたのは森脇さん。さらに仙台戦で負傷、途中交代して心配していた青木さんは無事間に合って今日もスタメン。ということで前節からは森脇さんだけ変更という形、いつも通りの 3-5-2 スタートとなりました。

対する鹿島は 4-4-2。2トップに土居選手、セルジーニョ選手を配置。三竿選手がサスペンションということで小笠原選手がボランチでスタメン。永木選手とのダブルボランチ。最終ラインには昌子選手が復帰し、チョン・スンヒョン選手とコンビを組みます。鹿島もACLなどとの過密日程で試合ごとにスタメンが入れ替わっているような状況ですが、やり方的には同じ。ウチとしては対 4-4-2 のセオリーとして、相手サイドバックをどうワイドに引っ張り出すか、スライドした相手守備ブロックのギャップをうまく使えるかという点が注目ポイントでした。

前半立ち上がりにペースを握ったのはウチ。森脇さん、ウガがピッチをワイドに使って相手サイドバックを引っ張りつつ、相手サイドバックとサイドハーフの中間ポジションをとりながらうまくボールを引き出します。

ここに入って相手ボランチがスライドしてきたところでハーフレーンに入ってきた長澤さんや柏木さん、さらに前線から中央レーンに落ちてくる興梠さんや武藤さんがボールを引き出すことでバイタルに起点を作るとそこからサイドバックとセンターバックの間のスペースを狙う形で裏への仕掛け、さらに相手守備ブロックがスライドしたところで逆サイドへの斜めのサイドチェンジを織り交ぜることでウガや森脇さんがフリーでボールを受ける状況をうまく作り出せており、惜しむらくはこの時間帯に得点が獲れなかったこと...... と言える内容。

4-4-2 の鹿島に対して 3-5-2 ということで、ウチのビルドアップ 3枚に対して相手は 2トップで数的優位が作れますし、前述の通りウガと森脇さんがうまくワイドに張ることで、サイドハーフがウチの3バックに対して出ていけば、サイドバックかボランチがワイドをケアしなければならなくなり、そこの連携が遅れれば中盤で数的優位が作れるという流れで狙い的にはハマっていたわけですけども、25分くらいから鹿島がバイタルエリアでかなり強く当たりにきてこのエリアでウチの選手が前を向くのを徹底的に潰す策に出てきたのと、サイドハーフを2トップと3枚横並びにしてウチの3バックのビルドアップに対して数的同数を作る形でプレスをかけるのに連動してサイドバックが押し上げる約束事を整理する形で修正をしてきたことで徐々に窮屈な持たされ方をするようになるとワンチャンスをものにして先制したのは鹿島。

38分、バイタルエリアにフィフティなボールが転がりますが、これに対応した青木さんと鹿島、安西選手で、先に安西選手に触られて縦に通されてしまったところでマークがズレてピンチへ。

ペナルティエリア付近で安西選手からの縦パスを受けたセルジーニョ選手に前を向かれてしまったことで対応が後手に回り、彼を追い越しつつペナルティエリア内サイドにオーバーラップした山本選手はフリー。

セルジーニョ選手からのボールを受けた山本選手に余裕を持ってファーサイドにクロスを上げられると、これを逆サイドから入ってきた西選手にダイレクトボレーで流し込まれて失点。左右に大きく振られて完全にマークをズラされてお手上げでした。

前半は立ち上がりから流れもよくて、特に武藤さんのキレッキレ具合は凄まじかったし、後半、圧巻のゴラッソ2発を見るまでもなく今日は武藤さんが得点しそうな空気が漂っていましたが、その流れを活かせず、うまく修正する時間を与えてしまったことと少ないチャンスを相手にものにされてしまったというのはちょっと残念な流れでした。この辺はさすが鹿島という感じではありますがムカつく。

試合は1点リードした鹿島が時間をコントロールして前半を終えると、ウチは後半にまずは同点にするミッションに挑むことになります。

後半も立ち上がりから鹿島の鋭い出足に蹴らされる状況を作られてしまったことで流れをなかなか引き戻せない状況を作られるも、焦らずバランスを保ったウチは50分過ぎ、興梠さんのクロスに逆サイドでウガがドンピシャな合わせをぶちかますも相手ゴールキーパーに当ててしまう惜しいシーンを作ります。

しかしこれで得たコーナーキックのチャンスに52分、岩波さんが打点の高いヘディングシュートをニアサイドでぶちかまして同点。中央エリアからうまくマークを外してニアに入ってきた岩波さんの動きの質、さらにそこに味方が入ってくるのを見越してピンポイントで合わせた柏木さんの高精度なクロス、この2つが見事に合わさった同点ゴールでした。

この同点でスタジアムは一気にイケイケムードに。これに後押しされたのか前半からキレてた武藤さんが覚醒。

60分、中央エリアで青木さんからの縦の楔を受けた武藤さんが後ろからアプローチしてきた小笠原選手をターン一発で外すとバイタルエリア中央から左足を一閃。ボールスピード、コース共に素晴らしい無回転ミドルシュートは相手ゴールキーパーも触れないゴール右隅に突き刺さるゴラッソで逆転に成功。

逆転された鹿島は62分に小笠原選手→鈴木選手、66分に遠藤選手→小田選手と攻撃のカードを切って1点を狙いにきますが、これに対してオリヴェイラさんは冷静に対処。

72分に森脇さん→柴戸さん、さらに続く78分には長澤さん→阿部ちゃんとして中盤3枚を守備的な布陣に。鹿島に押し込まれる状況にはなったものの、しっかりとブロックを作ってはじき返すことで時間を消費。

85分には興梠さん→ナバウトさんとして前線にナバウトさん1枚を残したカウンター策、9枚で守る形で試合を締めに行きますが、同点を狙って前掛かりになった鹿島に対してナバウトさんと武藤さんがアディショナルタイムに大仕事。

鹿島の攻撃を一旦しのいだところ、中盤でナバウトさんがボールを収めますが、これをうまくキープして時間を作ったところで武藤さんが前線に抜け出します。

ここにナバウトさんからフィードが通ると、武藤さんが一気にドリブルでギアを上げます。対応してきた鹿島ディフェンス3枚に囲まれながらも前方の2人を一気に突破すると、ゴール前まで運んで自ら放ったシュートはこの日2点目となる駄目押しゴール。これで試合は決まりました。

対面する2人を一発で抜いたところもすごかったんですけども、後追いしてきた昌子選手の前にうまく入ったドリブルのコース取り、さらに出てきたゴールキーパーの股下を抜くシュートと、全部ハイレベルな武藤さんのゴールでした。シビれた。

ということで、白熱したスタジアムの雰囲気の中、先制されながらも3得点の逆転勝利。これで3位との勝点差を「1」として目標であるACL圏内に大手をかけました。重要なのはこういう大一番で勝ったあとの試合。続く第31節はホームでのガンバ大阪戦となりますが、ガンバは今節も勝って6連勝中と勢いもあり、非常に厄介な相手。きっちり叩いて連勝といきたいものです。

と、その前に水曜日には天皇杯の準々決勝、鳥栖戦がありますね。タイトル獲得のためには負けられない試合となりますので、まずはここで勝って勢いを付けましょう。

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試合データ

観客: 46,893人
天候: 晴れ のち 曇り のち 雨
試合結果: 浦和 3-1 鹿島(前半0-1)
レッズ得点者: 岩波(52分)、武藤(60分)、武藤(90+3分)
警告・退場: ウガ(警告×1/遅延行為)
主審: 荒木 友輔 氏
順位(暫定):5位(12勝9敗9分/勝点45/得失点差+13)

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