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第97回天皇杯ラウンド16(4回戦) 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 鹿島アントラーズ戦

リーグ戦、ACLと連戦のただ中ではございますが、水曜日の夜は熊谷で天皇杯4回戦。相手は早くも鹿島さんということで、まだ4回戦なんですが対戦カード的には準決勝、決勝でも遜色ない顔合わせ。 で、リーグ戦で...

リーグ戦、ACLと連戦のただ中ではございますが、水曜日の夜は熊谷で天皇杯4回戦。相手は早くも鹿島さんということで、まだ4回戦なんですが対戦カード的には準決勝、決勝でも遜色ない顔合わせ。

で、リーグ戦では首位を独走気味になっちゃってる鹿島さんにこういうカップ戦でもきっちり勝てればそれはチームの自信になりますし、11月にリーグ戦、アウェーでの対戦を控えていることからも、堀さん体制で鹿島相手にどの程度やれるのかを確認するという意味でもとても重要な試合となりました。

第97回天皇杯ラウンド16(4回戦) 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 鹿島アントラーズ戦

さて、今日のスタメンは最終ラインに森脇、阿部、遠藤、槙野。アンカーに青木、インサイドハーフに長澤、武藤、両ワイドに高木、駒井。ワントップにズラタン。GKは榎本。

システム的には 4-1-4-1 でのスタート。個人的にこのシステムならインサイドハーフで長澤さんを観てみたいと以前からレビューでも何度か書きましたけど、今日はそれが観られるチャンスということで、久々に右ワイドで先発となった駒井さんと合わせて注目していたポイントとなりました。

で、長澤さん、想定していたとおりインサイドハーフでの働きはとてもよかったと思います。もちろんまだまだ課題もありましたが、特にビルドアップの局面では彼の特性であるプレッシャーがかかる状況でもボールを受けて素早く前を向けるうまさと強さ、前への推進力、そして中盤での運動量といったこのシステムでのインサイドハーフに求められる働きを十分にこなしており、彼が鹿島相手にここまで出来るとなると、インサイドハーフの選択肢が広がったんじゃないかなと。

課題としてはアタッキングサードでズラタンさんを追い越していくような動きや、彼(ワントップ)と連携して最終局面で数的優位を作るといった、フィニッシュに絡むプレーがまだ少ないという点で、この辺は柏木さんなんかがいるとさすがの動きをするわけですが、彼が復帰してきたときに矢島さん、武藤さん、長澤さんあたりで、どういうユニットを組むのかは今後の注目ポイントになりそうだなと思いました。

さて、結果から言えば負けちゃったってのもあるし、水曜の夜に熊谷から帰ってきてレビュー書き始めてはみたものの、さすがに眠いので一旦寝て、起きてから続きを書いているわけですけども、仕事もしないといけないし色々時間が無いので手短に書きます(言い訳)。

まずひとことでこの試合を言ってしまえば、決定力の差をまざまざと見せつけられた試合でしたね。ちょっと細かいスタッツを確認できていないのですが、鹿島はシュート6本で4得点、観ていた限り枠内に行ったシュートが全部決まってるんじゃないですかね。要するに効率よく点獲られたなという話。

ウチは開始5分にズラタンさんが抜け出して2対1の状況で先制できないとか、決定機を逃したツケが結果的には回ってきてしまった感がありましたけども、一方の鹿島は、ウチの決定機の2分後となる前半7分に最初の決定機をしっかり決めてきました。

この失点シーン、レオ・シルバ選手→土居選手とつないだところでウチの最終ラインのギャップを中村選手につかれる形で裏をとられると、そこに土居選手から絶妙なスルーパス。これでほぼ勝負あり。あとは中村選手の折り返しを金崎選手が無人のゴールにフィニッシュという形。

ここ数試合続く先に失点する流れは変わらずといった立ち上がりですが、これ ACL、2ndレグの川崎戦で先制点持ってかれた時と同じなんですよね。左サイドと右サイドでラインがそろっておらず、槙野さんは土居選手に対して中途半端なポジショニング(プレスかけるでもなくパスコース切るでもなく)、阿部ちゃんは中村選手に対してオフサイドトラップをかけにいってるんですけど右サイドが低い位置にいてラインがそろってないので単に裏抜けをプレゼントしている状態。

この辺のラインコントロール、各選手のポジショニングがまだまだ整理されていないために観てる方からするとなんであんな簡単に裏をとられるの? って思うようなやられ方をしているのがここのところの傾向ですね。

4バックの守備で最も弱点というか、守りにくいポイントはCBとSBの間のスペースなわけですけども、まさにその弱点を教科書通りに突かれているわけです。本来ならこのスペースをボランチが埋めたりというのがセオリーなわけですが、失点シーンではアンカーの青木さん含め、中盤4枚がレオ・シルバ選手の縦パス一本で無効化されてしまったので、その意味では最終ラインだけの問題ではなく、中盤の各選手のポジショニングについても改善点はあるかなと思われます。

さらに試合を難しくしてしまったのは後半立ち上がり早々、51分のPK。榎本さんがレアンドロ選手を倒したというジャッジでしたが、タイミング的には榎本さんが先にボールに触った感はあったものの、リプレイ観たら榎本さんの身体がレアンドロ選手に先に当たってしまっているのでPK獲られても仕方ないかなといったところ。ただ、前半も何度か惜しいチャンスを作り、悪くはない流れから後半、まずは1点追いつこう、という矢先に突き放されてしまったので失点のタイミングとしては痛かったなと思います。

ただ、ここからウチも意地を見せます。59分、コーナーキックのこぼれ球を拾った槙野さん→森脇さん→そこからワンタッチで縦に入ったボールをズラタンさんが足元で受けると、気合いでシュート叩き込んでまずは1点奪取。この得点、森脇さんのダイレクトプレーの判断が非常に良かったと思います。

続く69分には、長澤さんが長い距離を持ち出すと、サイドをオーバーラップした遠藤さんへと繋ぎ、これを遠藤さんがファーサイドの武藤さんにクロス。長澤さん、遠藤さんで右サイドを引っ張ったおかげで逆サイドで完全にフリーになっていた武藤さんがこれを受けると、冷静に相手GKの股下を抜くシュートを叩き込んでこれで試合は振り出しに。この勢いで逆転と行きたかったわけですが、冷静な試合運びでは鹿島が一歩上手。

74分、スローインからゴール前に横パスを通されると、これを中村選手にバイタルエリアから見事なミドルシュート叩き込まれてまたも1点ビハインドに。榎本さんもギリギリ触ったんですが弾いたボールはポストに当たるとそのままゴールに吸い込まれてしまいました。

スローインを受けたレオ・シルバ選手に青木さんと槙野さんが2枚でつきに行きますが、両者ともフワッとマークに行ったことで簡単にヒールパスで外されるっていう軽い守備。これをペナルティエリア内でフリーになっていた土居選手が丁寧に中村選手へと送ると、これをダイレクトで打たれた形ですが、レオ・シルバ選手に2枚で行く必要はなく、どちらかがしっかり当たれば良いわけで、あれはかなり緊張感を欠いたプレーだったなと思います。

ウチの交代策は58分に高木さん→矢島さんとして彼をインサイドハーフに。武藤さんを左のワイドに出します(これが結果的には武藤さんのゴールを生んだ)。さらに66分ズラタンさん→興梠さん、80分には駒井さん→オナイウさん。矢島さんはコーナーポスト直撃のおしいシュートを放つなど存在感を見せますがチームを救うゴールとはならず。オナイウさんも1本惜しいヘディングシュートがありましたが枠外。押し込むシーンも作りますが決定機に決めきれず、1点ビハインドのまま試合は終盤へ。

で、最後は90分に4失点目。これはウチの攻撃がシュートで終わりきれずに相手バイタルエリアで奪取されたところからのカウンター一発でしたが、あの時間帯でもしっかり前に5人上がってきた鹿島に対してウチは4人の数的不利で対応したため、結果的には人に付けずに土居選手にフリーでヘディングシュートを許すとこれで試合は決まり。2点差を追いつく意地は見せたものの、結局は鹿島の試合運びのうまさにカウンターから沈められて、終わってみれば2点差での完敗。今年の天皇杯はベスト16で終了となりました。

ずっと継続している課題としては4バックでの守備、特に最終ラインのところでラインコントロールの不備から簡単に裏のスペースを突かれるというシーンから失点につながっているケースが何度か見られますので、この辺は早急に整理して修正しないと今後の試合でも狙われそう。

また、鹿島の 4-4-2 に対して中盤ではシステム上数的有利は作れるものの。アタッキングサードではズラタンさんが孤立気味になってしまう点は興梠さんがワントップをやっているリーグ戦と同様に起こっていて、インサイドハーフには中盤で作ってから最前線に出ていくという部分での積極性が求められますし、一方で彼らが前目にポジションをとった際に、アンカー、両ワイド、最終ラインがどのようにリスクマネジメントしたポジショニングをとるかという点など、整理する部分はまだかなりありそうです。

残りはリーグ戦とACLだけになりましたが、残り少ないシーズンでこの辺の課題がどの程度クリアできるのか、それによっては来シーズンの堀さん体制継続が期待と喜びを持って迎え入れられるか、不安を持たれ、最悪の場合、他の監督を招聘するという判断をされてしまうのか、大きく変わってくると思いますので、今後に注目したいと思います。

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試合データ

観客: 10,051人
天候: 晴れ
試合結果:浦和 2-4 鹿島(前半0-1)
レッズ得点者: ズラタン(59分)、武藤(69分)
警告・退場: 森脇(警告×1)、興梠(警告×1)
主審: 高山 啓義 氏

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