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AFCチャンピオンズリーグ2017 準々決勝 第1戦 等々力陸上競技場 アウェー 川崎フロンターレ戦

リーグ戦、前節は堀さんに監督が交代してから2勝目、それも連勝という形で苦しい状況ながらも何とか少しずつでも自信を取り戻すきっかけにはなりそうなFC東京戦でしたが、ここから2週間はかなりの連戦。今回のA...

リーグ戦、前節は堀さんに監督が交代してから2勝目、それも連勝という形で苦しい状況ながらも何とか少しずつでも自信を取り戻すきっかけにはなりそうなFC東京戦でしたが、ここから2週間はかなりの連戦。今回のACLの準々決勝第1戦に始まり、週末にはアウェーでリーグ戦、対清水、翌週水曜日はルヴァンカップ準々決勝 第1戦がアウェー、戻ってきて週末には準々決勝 第2戦。ここをどう乗り切るかがカギとなる週2戦ペースの連戦ウィークがスタートです。

AFCチャンピオンズリーグ2017 準々決勝 第1戦 等々力陸上競技場 アウェー 川崎フロンターレ戦

ということで、その連戦の幕開けとなる今試合はAFCチャンピオンズリーグ2017 準々決勝の第1戦。対戦相手は川崎フロンターレ。第1戦は等々力で開催。川崎さんのホームゲームからスタートということになります。

川崎さんとはリーグ戦 第13節(等々力)で対戦していますが、ミシャさんが急造4バックとかやった挙げ句に前半早々に2失点。そのまま 4-1 で敗戦するという散々な結果に終わっています。

監督が堀さんに交代後は初の対戦となりますが、川崎の攻撃をどのようにしのぐのか、目標としては引き分け以上(もちろん勝てれば最高ですが2戦合計180分での勝負と考えれば無理にリスクをとる必要は無い)で、可能ならアウェーゴールを1つでも獲っておきたいところ。最悪負けるにしても大量失点してしまうと第1戦でほぼ勝負ありとなってしまう可能性もあるので、それだけは避けたいですよねというのが試合前の想定になるかなという対戦となりました。

さて、今日のスタメンは最終ラインに遠藤、マウリシオ、槙野。ボランチに阿部ちゃん、青木。両ワイドに菊池と駒井。矢島、武藤をシャドーに、興梠のワントップ。GKは西川。

柏木さんがウォーミングアップ中に痛めてしまったことで青木さんが急遽スタメンに。マウリシオさんは引き続きリベロで先発。森脇さんがいないことで、遠藤さんが右のストッパーに移動する形は継続中。

今回は矢島さんがスタメンに名を連ねましたが、やり方としては、阿部ちゃんを中央に、矢島さんと青木さんを左右に置いた3ボランチ気味のフォーメーション。攻撃時には矢島さんが上がって1トップ2シャドーのシャドー、前線トライアングルの1人として攻撃に絡みつつ、守備時には3ボランチにして、5-3-2 で守るようなちょっと変則的なやり方をしていて、この最終ラインの前を3枚にする形はFC東京戦での後半、ラファさんを入れたあたりでもそんな形になっていた記憶がありますが、堀さんになってからの新しいバリエーションといえるでしょう。

簡単にいえば、川崎に対して、中央の人数を増やし、真ん中でやられる事態は避けたいという、守備から逆算したやり方で、まぁ堀さんらしいといえばらしいんですが、結論から行ってしまえば結局のところ守備から入っても前半守り切れず、後半スイッチを入れて攻撃に出た矢先に追加点喰らい、終了間際にも止めさされてるので、アウェーゴールを1点獲ったとはいえ、内容的には完敗といっていい敗戦でした。

先にも書いたとおり、2戦合計での勝負ですから別に焦るような状況でもなく、次のホーム第2戦で 2-0 で勝てばアウェーゴールもあってウチが準決勝進出と、ラウンド16で済州とやったときよりも多少条件的には楽なわけですので、とりあえず選手を信じてサポートするのみですが、失点の仕方についてはさすがにちょっと気になる点が多く、その辺をこの連戦で修正できるかによっては今後のリーグ戦やその他にも影響しそうだなという感想でした。

試合はウチは当然ながら川崎もかなり慎重な入り。川崎としてもヘタに前からいってアウェーゴール先に獲られると面倒ってこともあったのでしょう。中盤でパスを回しながら、じっくりウチの守備ラインの穴を探す形。ウチは当然無理なプレーは避け、さらにかなり守備を意識した後ろ重心の入り方をしたことでボール奪取後も川崎の素早い帰陣もあってカウンター発動とはならず、中盤でジリジリとした我慢の展開。両チーム合わせての最初のシュートも、確か20分を過ぎたあたりに川崎の小林悠選手が放ったものが初シュートだったと思いますので、もともと攻撃にイケイケの両チームからすると超慎重スタート。

ただ、ウチの守備を見ていて、5-3 のラインだと3ボランチのスライドが遅れた時に相手に侵入されるスペースが大きいこと、そのスペースを使われて最終ラインの中央3枚のいずれかが引っ張り出されると、そこと両ワイドとのギャップを使われる傾向があることが気になっていました。

それに加えて後ろに重心がかかってしまうことで、ビルドアップ時や守から攻に転換した際に前線に人数が足りず、攻撃の形はほとんど作れなかったため、川崎にボールを保持される時間が長く、押し込まれるのでより一層重心が後ろに行ってという悪循環が起こり、前半はもちろん、後半の立ち上がりから2点目を喰らうあたりまで、ほぼ一方的に川崎にボール保持されて何もさせてもらえない状態でしたので、このまま守り一辺倒だと厳しいなというのはありました。

スタメンに武藤さんがいなかったことで、恐らく前半は温存、後半彼を入れたところからスイッチオンというのはなんとなく予測できました。なので、ゲームプランとしては前半は 0-0 で終われればというイメージだったのでしょう。ところが我慢しきれず先に失点してしまいます。

33分、バイタルエリアで楔を受けた憲剛選手がアウトサイドからペナルティエリア内ゴール方向にスプリントした家長選手へのスルーパスを通そうとしますが、これはズレます。ところがこのパスを自ら拾うと、対応したマウリシオさんを外してマイナスのクロス。これにペナルティエリア内でフリーになっていた小林悠選手が合わせたシュートは西川さんもノーチャンス。

マウリシオさんは、当初走り込んだ家長選手に対応していて、パスがズレたあとでそこに入り込んできた憲剛選手への対応が後手に回ってしまったため、ワンタッチで外されてしまいましたが、局地的に2対1の対応をさせられていて、状況的には厳しかったかなと。

憲剛選手がパスアンドゴーした際に、彼についていた遠藤さんがあっさりマークを外してポジショニング的にはほぼ意味のないところで浮いてた状態ですので、厳しいこといえばあそこはきちんと憲剛選手に付いていくか、外してしまったならペナルティエリア内で危険な場所を消しに行くなど次の動作が欲しかったですけどね。

憲剛選手に抜けられた時点で、ペナルティエリア内のほぼ全員がボールウォッチしてしまって、中央でポジション獲った小林悠選手を見ていない状況でしたので、抜けられた時点でほぼ勝負ありみたいな失点でした。

前半は1点リードされた状態で終了。後半へ折り返し。

後半はハーフタイムに忠成さんを下げて武藤さんを投入。この交代は、中盤の守備は変えないまま、武藤さん投入によって前線での運動量や裏への抜け出しを増やしたいという意図が見えましたが、後半立ち上がりについては前半同様に守備に追われる時間帯が長く、さらに50分には追加点を奪われる苦しい展開に。

失点はエドゥアルドネット選手からディフェンスラインの裏に走った小林悠選手にスルーパス通されたところから打たれたシュートを西川さんが弾いたこぼれ球をエウシーニョ選手に詰められたものですが、マウリシオさんが引っ張り出されたところで遠藤さんが中央に絞り気味にした駒井さんとのスペースを小林悠選手に思いっきり使われたのがまずは崩されるきっかけ。

これは右サイドに限らず、両ストッパーと両ワイドの守備時の連携、ポジショニングがまだまだ稚拙で、さらに両ワイドの縦方向の運動量が求められているものに達していないことが影響していると思われます。遠藤さんが絞ったなら駒井さんも絞って小林悠選手についていかなければなりませんし、逆サイドでもエウシーニョ選手が長い距離走ってゴール前に詰めているのに、マーク付いていた菊池さんはプレスバックできずに彼に余裕で先に触られているという状況(槙野さんもその状況にエウシーニョ選手の動きを全く見てねぇし)はちとマジメに反省した方がいいんじゃないかなと。そういう細かいところでサボったらこの高いレベルの試合では勝てないですよ。

関根さんが移籍してしまったことやウガが離脱してしまっていることで、ワイドの人選的には今の形になるのは仕方ないと思いますが、攻守にわたってモンスター級の運動量を誇っていた関根さんや、守備面で強力な対人能力をもつウガを超えるものを駒井さん、菊池さんは試合で見せなければ単に戦力が落ちただけという話になってしまいますから、その辺はきちんと考えてもらいたいですし、必要ならクラブも補強などを手を打つべきだと思います(登録期限までもうあまり長くはないですけど)。

とはいえ、76分にアウェーゴールが獲れたのは大きなプラスポイント。武藤さんの裏抜けのタイミング、スピードは見事でしたし、そこにしっかりパスを通した青木さんも素晴らしかった(現地で観ているときは青木さんのパスがワンテンポ遅れたのでオフサイドっぽく見えてヒヤッとしましたけども)。この1点がなければ第2戦は絶望的な 4-0 勝利が条件になっていたわけで、その点では値千金なアウェーゴールと言えるでしょう。

なので85分に喰らった3失点目は防ぎたかったですね...... 左サイド、家長選手にドリブルでペナルティエリア内に進入されると、そこからのクロスにファーサイドで小林悠選手に頭で合わされたものですが、家長選手への軽い対応(マークは遠藤さん)、中のマークを簡単に外すミス(槙野さんはなぜあんな簡単に小林悠選手のマーク捨てたのですか)という守備面でのよろしくない対応が続いたことで 2-1 で終われる試合を終わらせることが出来なかったのは残念でした。

ということで、第2戦は9月13日ですから少し間が空きます。この間に冒頭にも書いたとおり、リーグ戦、ルヴァンカップなどを挟みますが、この試合で出た課題をどのように修正できるかは終盤戦の大きなポイントになると思いますので、反省すべき点はしていただいて、次につなげて欲しいなと思います。

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試合データ

観客:18,080人
天候: 曇
試合結果: 川崎 3-1 浦和(前半1-0)
レッズ得点者: 武藤(76分)
警告・退場: 武藤(警告×1/第2戦出場停止)
主審: モハンメド・A・モハメド 氏

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