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浦和レッズJリーグ2015年シーズン振り返り

チャンピオンシップも終わっちゃったし、天皇杯はまだ残ってますけども(天皇杯終わったので文末に追記しました)、Jリーグは今年も終わったってことで簡単に振り返り。完全なる独断と偏見に基づき総括してみます。...

チャンピオンシップも終わっちゃったし、天皇杯はまだ残ってますけども(天皇杯終わったので文末に追記しました)、Jリーグは今年も終わったってことで簡単に振り返り。完全なる独断と偏見に基づき総括してみます。

2015 Jリーグ 1stステージ 第4節 埼玉スタジアム2002 松本山雅FC戦

ファーストステージ優勝、年間勝点2位という結果について

毎度惜しいところまで行ってタイトル獲れない人達という定評が聞こえてきそうですが今年もでしたね...

今年のシーズンオフには、高木さん、武藤さん(後に寿司と呼ばれる男)、橋本さん、石原さん、ズラタンさん、加賀さんという6選手を獲得。さらに期限付き移籍から岡本さん、大谷さん、小島さんの3選手を復帰させ、レッズユースからは斎藤くん、茂木くんの2選手を昇格させた、計11名の新加入選手を迎え、ミシャさん体制も4年目、そろそろ結果が欲しいと望んだ年ではありましたが、またも結果は出ず。

天皇杯は今のところ優勝の可能性が残っているとはいえ、ナビスコカップは準々決勝の第1戦での大量失点が響いて早々に敗退。ACLも散々な感じでグループステージ敗退。

ACLの惨敗から立ち直して、リーグ戦はファーストステージ無敗優勝という華々しい結果を残すも、セカンドステージの立ち上がりや毎度の終盤で取りこぼした勝点が響いて年間での勝点争いは2位止まり。準決勝からスタートしたチャンピオンシップも、いい試合ながらガンバにあっさり負けて終了という形で、最終順位は3位扱い。

「今のところ」今年も無冠の勢い(ファーストステージ優勝をタイトルっていうならあれだけど)、かなり多くの選手を外部から獲得して望んだわりには残念な結果と思われても仕方ない感じ。

とはいえ、獲得した勝点は 72 と、クラブの歴史上でも最多勝点タイ(優勝した06年と同じ)。この勝点は昨年までのJリーグにおける最多勝点(07年の鹿島 / 10年の名古屋 / 11年の柏と並んで)でもあったんですが、今年はそれをあっさり上回る勝点をとった紫色のチームがいたため、本来なら優勝に値する勝点をとりながら2位で終わるっていうなんともツイてない結果となってしまいました。

2015 Jリーグ 1stステージ 第3節 エディオンスタジアム広島 アウェー サンフレッチェ広島戦

という意味で、勝点だけを見れば過去最高、それなりに成果のあった年という評価になるとは思いますが、やっぱりタイトルっていう結果がついてこないとどうしても厳しい評価になっちゃいますよね。

とにかく今年(今年だけじゃないかもだけど)は、ここ一番というところでの勝負強さで年間勝点で上に行かれた広島や、チャンピオンシップで負けたガンバに上回られた感は強かったです。この試合だけは勝たないとっていう状況で勝てない。強いプレッシャーがかかる状況でそれを撥ねのけてまで勝利するだけの強さが足りないということでしょう。

終盤、選手からあまり優勝を意識せずいつも通りやるとか、そういう言葉がたまに聞かれました。もちろん選手には選手の考えがあっての発言なのでよいと思いますが、サポの立場から言わせてもらえばそこはあえて優勝を強く意識しろと。もっと優勝しなきゃいけないっていう極限のプレッシャーの中でこそ戦ってそれに勝てよと思ってしまいます。

あまり精神論は好きじゃないんですけども、プロが極限状態で戦う現場では、そういう最後の気持ちの差みたいのが最終的な結果に関係してくる可能性もあります。その点で、2年連続でタイトルを直前で逃すってのはちょっと認識が甘いんじゃないかなと思ってしまいます。

チーム戦術については個人的には好きなんで

ちなみに個人的にはミシャさんのサッカー好きですよ。見てて楽しいしね。就任初期は最終ラインでのビルドアップに時間をかけすぎる感じがあって、崩しのバリエーションも少なかったことで引いて守られると塩試合感がすごかったですけども、チーム戦術が浸透して、さらに攻撃のパターンが増え、前からのハイプレスではめてくやり方がハマるようになってからは非常にエキサイティングな試合を見せてくれるようになりました。

当然、しっかり繋いで崩していくこのサッカーは、最終ラインでのミスが命取りになりますし、各選手には高い技術力が必要。つまり難しいことやってるわけ。だからといってミスを恐れて最終ラインで繋ぐのを放棄して単純な縦ポンやり出したら意味がないわけで、そこは逃げずに精度を上げていくしかない。4年間でそこの精度はかなり上がっていると思うので、来年はさらに極めてもらって、相手を圧倒するシーンを多く見せて欲しいです。

ミシャさんに対する評価

外から見ている限りのミシャさんの考えは、圧倒的に攻撃思考で、守備とかあまり考えない人。守備なんかどうでもいいとは思ってないでしょうけども、まずは攻撃ありきで、守備に関しては3バック+ワイド2人が下がった5人とボランチの計7人でゴール前固めて守りゃそうそう失点しないだろっていう程度のやり方。

あとはGKの質。西川(神)加入後に失点が減ったのは明かで(2013年の失点は「56」、西川さん加入初年度の2014年は失点「36」、今年は失点「40」)、近年は多少、槙野さん、森脇さんあたりが攻撃を自重するようになった影響もあるとはいえ、基本は組織的な守備ではなく個人の能力に頼った守備の仕方をするし、根本的には攻撃は最大の防御的な思考なので、その意味でミシャさんに守備構築の能力はあまり期待しない方がよい。監督さんのタイプ的には川崎の風間さんなんかと近いっすね。あそこまで攻撃に振り切ってはいないかもしれないけど(一応ミシャさんは最終ラインには守備ができる人を置いてる。川崎さんは...)。

一方で攻撃面については非常に特徴的な、丁寧なビルドアップとポゼッション、ピッチをワイドに使用した攻撃的なパスサッカーを指向しているわけだけど、選手の自主性というか、選手が考えて自由に動くようなサッカーではなく、決めごとを作って、それを反復練習によってチームと選手に浸透させ(身体に染みこませて)、オートマティックにチーム全体が連動する形を作っていくアプローチ。

だから選手が自分の判断でポジションを勝手に動かすことをあまり好まないし、後で触れるけど、石原さんや初期の武藤さんはそれでかなり持ち味が活かせず苦戦した印象。

ベースは変わらないながらも細かいところでは少しずつ進化していて、初期はとにかくまずは中央で楔を入れてからのサイドっていうのが主流だったのに加え、去年くらいからサイドから縦に速いパスを併用してみたり、興梠さんやズラタンさんのポストプレーの能力を活かすようなやり方も織り交ぜるなど、相手に研究される分、それを上回るブラッシュアップをしながらチームを作っていて、攻撃面に関するアイデアについてはさすがのひと言。

また、ミシャさんは優れたモチベーターとして、チーム全体の士気と規律をシーズンを通して高い状態で保つことに成功していて(もちろんあくまで外部から見ていてだけど)、その点も若手からベテランまで、しっかりとその持ち味を発揮している点はミシャさん体制の評価ポイントかと思います。

あと意外と選手の意見を取り入れるっぽいっすね。武藤さんは加入当初のトレーニングマッチなどではポジション変えては怒られてたみたいですけど、彼が結果出してからはある程度自由に動かせて彼の特長が活きるやり方をしていましたし。

結局は選手固定、途中交代策にまずい点も

去年の終盤も言われてて、まぁこれは広島時代からですが、ミシャさんは信頼した一部選手を固定して使う傾向があります。それは単にミシャさんがお気に入り選手をえこひいきしてるとかいう低レベルな話ではなく、前述したとおり、チーム戦術を身体に染みこませ、オートマティックにチームが連動するレベルまで持っていくには、なるべく主力を固定して、同じメンバーで長い時間プレーさせる方がよいという単純な話。逆に言えば信頼を得ることができないと本当に出場機会がなくなるわけで選手は大変。

練習試合はもちろんあるけども、公式戦でしかわからないこともあって、その公式戦は1年間でできる数も限られているので、優先的に主力って決めた選手同士の組み合わせに時間を使いたいのはごく普通のこと。だからどうしても主力は固定気味になるし、変えるにしても2番手はこいつって決めた選手を時間が許す範囲で投入して連携強化を図るくらいになり、結果として主力11人+交代で3、4人の計15人くらいで1年を戦ってるような状態になるわけ。

ミシャさんもそういう状況がACLなどで試合数が多くなった場合や終盤に主力組がコンディションを落としてしまう原因にになってることは多分わかってて、だからこそ今年の前半はかなり意識して主力を入れ替えてるなというのは感じられたけど、そうしたらACLは惨敗したわけで、簡単ではない。

主力を固定すればターンオーバーしろと言われ、ターンオーバーして負ければメンバー落とすな、マジメにやれと言われ... どうしろっちゅーねんって感じだとは思いますが、ミシャさんなりに今年は結構頑張って色んな組み合わせ試していたと思います。

それ以外でも満を持して獲得した石原さんがシーズン早々に大けがして離脱してしまったっていう不運もあったり、でもそれで出場機会を得た武藤さんがまさかの大ブレークで「じゃない方」から今では寿司と言えば武藤さんと言われるところまで主力の座を確固たるものにするような活躍をするっていう、逆に運の良い出来事もあったり、そういう意味ではミシャさんは持ってるのか、持ってないのかわからん感じではありますが、そんなこんなを繰り返しているうちに、気がつけば今年もしっかり主力は固定され、例年通りの感じになる辺り、こればっかりは諦めた方がよい気がしてきた4年目でした。

個人的にはここまで書いたミシャさんの評価については、かなりポジティブで、もちろん弱い点もあるとは思うけど、非常に能力の高い監督さんだと思ってますので、現時点で続投には賛成なんすよね。そりゃ上を見ればもっとすげぇ監督はたくさんいるんだろうけど、現実的にJリーグで指揮をとれる監督さんの中では総合的にはかなり上位の監督さんで、貴重だなと思っております。

だた、1点だけ考えて欲しいなって思うのは試合中の交代策。ミシャさんは例えば現ヴィッセル神戸監督のネルシーニョさんみたいに、選手交代で戦局を打開する、試合の流れを変えるみたいなことができる監督さんではなくて、選手交代についても事前に決めておいた交代や、疲れが見えたポジションをリフレッシュするくらいの交代策しかとらない印象がありますが、恐らくその事前に決めてたんであろう交代で試合が悪い方向に流れたケースってのがたまにあります。

例えば直近だと味スタでのFC東京戦なんかは、3点差を付けていたのもかかわらず、前線で起点になっていたズラタンさんを下げて、ポストプレーが本来得意でない忠成さんをワントップにしてしまったことでボールが全く収まらなくなって押し込まれる展開を自分たちから作ってしまいましたし、ついこの間のチャンピオンシップでも、足が攣ったウガを橋本さんに代えるんじゃなく、ヒラと代えた上で関根さんを左に持って行っちゃうあたり、橋本さんよりヒラさんを信頼してるんだろうなというのはわかりますが(本来なら左サイドが本職の橋本さんをそのままウガと代えればいいだけなのに)、それによって本来のポジションではない関根さんが消えちゃったり。

それ以外でも、阿部ちゃんを最終ラインに下げてしまうことで中盤でのビルドアップ能力を低下させ、攻撃を自ら停滞させるような事態に陥ったりと、うまく行かないケースも何度か。

もちろん、交代策のせい「だけ」で優勝を逃したなんて言うつもりはありませんが、うまく自分たちのやりたいようにハマらなかった時のベンチワークによる打開という部分ではあまり期待ができない点がもう少し改善されるとよりよいのではないかなと。それにはミシャさんに的確な助言ができる優秀なヘッドコーチが必要なのかなとか(堀さんがいるんだからもうちょっとなんとかならんのか)、思ったりもしますね。来期補強するなら広島でのポイチさんがそうだったように、ミシャさんの後をスムーズに継げる後継者としてのコーチも候補に入れといてくれとか思ったり。

もう目の前までタイトルはきてるわけなので、残り、足りない点をどうにか埋めて来年こそはタイトル獲って欲しいっすね。その足りないものが監督の能力なのか、それとも選手の問題なのか、断言することは難しいですが、その辺はクラブがしっかりと総括してもらって、来年に向けた準備をしっかりしてくれればいいんじゃないかなと思います。

新加入選手について

最初の方にも書いた通り、今年は、

  • 高木さん、武藤さん、橋本さん、石原さん、ズラタンさん、加賀さんの6選手を獲得
  • 岡本さん、大谷さん、小島さんの3選手を期限付き移籍から復帰
  • 斎藤くん、茂木くんの2選手をレッズユースから昇格

という、計11名の新加入選手を迎えました。ユース上がりの2人はまぁいきなり主力ってのは難しいので仕方ないのと、期限付き移籍からの復帰組も、大谷さんは西川さんという高すぎる壁によって出場機会がないのはほぼ既定路線、小島さんも期待はしているものの、今の前線のメンツを見れば、ここに食い込むのはほぼ無理ゲー。

唯一、岡本さんは可能性あるかなと思ったんですが、森脇さんが1番手は確定として、2番手を争うのが加賀さん辺りというのを考えると楽な競争ではないのでひとまず置いときます(とはいえ岡本さん、終盤、しっかりとリーグ戦での出場機会を得たのは素晴らしかったと思います)。

本題は主力級の活躍を期待されて移籍してきた6選手ですね。

大当たりは武藤さん

その中でもやはり一番の当たりだったのは武藤さん。仙台にいるときに彼のプレーを見た限りではドリブラー。なんか中盤からばーっとドリブルしてってどかーんってシュート打つ人みたいな印象でそれ程すげぇっていう印象はなかったんですが、まさかあんなにオフザボールでの動きの質や、ワンタッチゴーラーとしての能力が高いとは思いませんでした。

シーズン序盤は、プレシーズンマッチ(ニューイヤーカップ)やACLではちょこちょこ使われていましたが、基本的には石原さん、柏木、ウメ、高木とシャドーの候補がいる中で2~3番手扱いだったため、リーグ戦ではあまり出番もなくというスタートでした(開幕の湘南戦はスタメンでしたけどね)。トレーニングマッチなんかでも、ある程度自由にポジションを動かしたり、ゴール前にも自分のモチ受けポジションを外してでも斜めに入っていきたい武藤さんと、それ駄目、ポジション動かすなっていうミシャさんからの指示の間でイマイチ能力を発揮しきれていない感じでしたが、リーグ戦の第5節(川崎戦)で石原さんがアクシデントから負傷離脱すると次節のマリノス戦で久々にスタメン入り、そこでしっかり結果をだして、以降はスタメンをがっちりつかむと、あとは皆さんご存じの活躍でサポに寿司をもたらし続け、ファーストステージ優勝の立役者となってくれました。

ちとセカンドステージは相手も対策してきて思うような活躍はできなかった感はありますが、それでもシーズン通して 13 ゴール。興梠さんを抑えてチームトップスコアラー(32試合出場 / 13得点 / シュート63本 / 決定率21%)の活躍。MVP並の働きだったと思います。

ズラさんが次点、続いて高木さん

ズラさんは今期リーグ戦、29 試合出場で 8 得点(シュート47本 / 決定率17%)、対する高木さんはトレーニングマッチで鬼のように得点を決めるも、本番では鳴かず飛ばずで結局リーグ戦では2得点止まり(21試合出場 / シュート32本 / 決定率6%)。そのうち1点は柏戦での劇的な決勝ゴールだったからよしとしましょう。

数字的にはズラさんの方が結果出してて、にもかかわらずなかなかスタメンでフル出場という機会には恵まれませんでしたが、それでも時に試合終盤、困ったときのズラさん頼みってくらい彼のポストプレーや身体を張ったキープ力に助けられた試合も多かったです。現在唯一の外国人選手ですが、来年も活躍に期待したいところ。

高木さんは数字的には前述の通り、ちょっと運もなかったりで伸びなかったですけども、それでもシャドー、サイドとそのスピードとテクニックを活かした活躍で、苦しい時に試合の流れを変えてくれました。まだ若いし、浦和で得点もとって自信がついてきたところで来年の飛躍に期待したいなと。

ちょっと残念、橋本さんと加賀さん

特に橋本さんについては期待値が高かった分残念感がハンパない1年になってしまいました。あの高速クロス。ウチのサイドはウガ、関根さん、ヒラも含めて、明確なクロッサーがいなくて、クロスの質っていう意味では厳しい状況だったわけですが、そこにやっと現れたクロッサー、サイドのスペシャリスト。

中には点で合わさせたらJリーグ屈指の忠成さんや石原さん、高さのあるズラさん、加入当初は気がつかなかったけど、ゴール前にうまく入ってきて合わせるのが上手な武藤さんとか、いいクロスが入ってくれば活きる選手がウチには多いのでこれで得点力アップ間違いなしとか思ってたし、実際にシーズン開幕前のトレーニングマッチを見ている限りは期待が高まる感じだったんだけど...

結局はサイドでの連携、抜け出すタイミングや守備面での判断力と強さ、クロスの質以外の面でウガの牙城を崩せず。控えに回ってリーグ戦では出場機会も伸びず、そのままシーズンが終わってしまいました。

加賀さんに至ってはベンチ入りもままならない状態で、1年間まったくフィットしないまま、最後には出場機会で岡本さんの後塵を拝する結果でシーズンを終わる形に。来年残るのかすら怪しい状況で本人的には不本意でしょうけども、サポも残念な結果でした。

不運な石原さん

ケガに関してはもう仕方ないっすね。石原さんが悪いわけじゃないし。幸い、シーズン終盤でやっと復帰できましたので、無理だけはしないように徐々に元に戻してもらって、来年は今年の分まで活躍して欲しいなと思います。普通に稼働すれば2桁得点行けると思いますので。ただ、トップ~トップ下のレギュラー争いは熾烈ですね......すげーメンツがそろってるからな。

その他、気になった選手

ここから先は個人的に気になった選手をピックアップ。

関根さんも試練の2年目をうまく乗り切る

去年華々しくデビューして、新人ながら怖い者なしの思い切ったプレーでスタジアムを沸かせた関根さんも、2シーズン目。だいたい2年目って少し余裕を持ってプレーできるようになったり、監督も初年度よりも多くを求めたりするようになるため、ヘタするとそこでスランプみたいになるケースがあるんですが、関根さんも今年前半は彼の持ち味だった思い切りの良いプレーが影を潜め、無難なプレーを選択するようになって危険信号。

インタビューなんかで本人も答えてましたが、周りが少し見えるようになった分、周りを活かさなきゃっていう意識が強くなりすぎてしくじったと。そんな彼も徐々に本来のプレーを取り戻すと、1年間を通してレギュラーに定着。右サイドからの攻撃の起点になり続けました。

基本的にはキレで勝負するタイプの選手ですし、サイドで守備も献身的にやるため、終盤はへろっへろになってあまり役に立たなくなる傾向はありますが、彼はそれでいいんじゃないかと思います。まぁそのへろへろ具合が災いしてチャンピオンシップは3点目を献上する要因になってしまいましたが、延長戦なんてやるケースはそんなにないので気にしなくてよいかなと。

あとは、ドリブルから中にカットインしてっていうプレーが好きみたいなんですが、もう少し縦に抜けつつ、抜ききる前にクロス上げるスキルなんかが身につくと、より右サイドの攻撃の要として活きるんじゃないかなと思います。

阿部ちゃん今年も過労死しなくて良かった

阿部ちゃんは今年も元気にリーグ戦フル出場。ほんとよく働いてくれてありがとうございます。キャプテン。少し阿部ちゃんを休ませてあげられるようなボランチの補強が必要かと思われます。

啓太は体調の面などもあって引退、青木さんも守勢に回った際のカバーリング能力や攻撃時のビルドアップ能力では阿部ちゃんに遠くおよばず、代わりをやる人がいないので必然的に休めない。本人は行けって言われりゃ全部出るんでしょうけど、やっぱりバックアップがいないのは心配です。

ボランチで輝きを見せた柏木さん

柏木さんのボランチ、個人的には当初反対だったんですよ。柏木さん、対人の守備は比較的うまいんですが、とはいっても身体が圧倒的に強いわけではなく、サイズも小さいし、決して守備範囲も広くない。ああいう選手をボランチに置くなら、コンビを組む選手が驚異的な運動量で広範囲のカバーリングができるタイプじゃないと(まぁ阿部ちゃんがそういうタイプなのであれですが)スペースを使われまくるし、最終ラインも跳ね返す能力の高い選手がしっかり後ろで構えてないと怖い。

実際にそれがわかってるチームとだと、柏木さんの両脇のスペースをうまく使われて阿部ちゃんが守備に大忙しみたいなケースがありますし、実際阿部ちゃんが引っ張り出されてる状況で柏木さんのカバーリングが間に合わず、そのスペースを突かれて失点なんてケースもあります。

ところがそういうリスクはありながらも、素早い攻守転換と前線からの守備で相手にスペースを使う余裕を与えず、あとは最終ライン3人、特に槙野さんと那須さんのフィジカルと気合いの守備でなんとか柏木さんのボランチ策を成立させちゃいました。

恐らくですが、啓太の代わりと思って獲得した青木さんが思ったより最終ラインと前線を繋ぐリンクマンとして機能せず、そこができる選手として柏木さんくらいしかいなかったこと、さらに前線の選手が多すぎて(贅沢な悩みですが)、柏木さんを1列下げることで前線の選択肢を1枚増やすことができるというのもあっての選択だと思いますが、結果的にはうまくいったと。

結局ボランチでの活躍が影響して代表にも呼ばれ、今ではポスト遠藤(ヤットさん)なんて言われるようにまでなったのは素晴らしいと思います。代表で中盤の底からゲームを支配する柏木さんはまるでピルロを見てるようでサポとしてはうれしかったし。

ただ、後半戦でチーム全体に疲労が蓄積し、少しずつ攻守転換のスピードやプレスの強度が落ちたとき、本来のリスクである守備が本職じゃない人が中盤のど真ん中にいるっていう部分が際立ってしまうことも事実。なのでミシャさんも途中から青木さんを入れて中盤を固め、柏木さんを前線に上げるって策をとっていましたが、今度は攻撃が停滞する結果になったりと難しい。

柏木さんのボランチ起用自体はよいとして、来年はそれをベースとしてどんなブラッシュアップができるのか、期待したいところです。

なんだかんだ左サイドはウガしかいないっていう件

強力なライバル橋本さんの加入にも関わらず、結局は左サイドでレギュラーのポジションを守り続けたウガ。1年を通して警告累積による出場停止を除けば、ほぼフルで試合に出続けました。

同サイド、槙野さんとの連携、縦に抜けるタイミングや思い切りの良さ、守備面での球際の強さなど、ミシャさんのサッカーを求める通りに体現できる能力はミシャさんから高い信頼を得ていることがわかります。ただ、クロスの質は相変わらずのクオリティ。だけどずーっとひどいなら困るんだけど、彼の場合は10回に1回くらい、すげぇレベルたけぇクロスなりシュートなりが炸裂するので、そういう意味では飽きさせない選手。来年もサポをガッカリさせたり興奮させたり暴れて欲しい。

西川さんは神

異論は認めない。西川さんがいなかったら勝点落としてる試合なんて何個もあるくらいここぞという時のビックセーブでチームを危機から救ってくれたまさに神。来年こそは笑顔でシャーレ掲げて欲しい。


ということで振り返りでした。あとは残り天皇杯だけですが、タイトルの可能性がある限り、最後まで戦いましょう。

2015 Jリーグ 2ndステージ 第15節 味の素スタジアム アウェー FC東京戦

天皇杯終わったので追記

天皇杯は9年ぶりに決勝まで勝ち進み、シーズンの最後にミシャさん体制での初タイトルを獲るチャンスが目前まできたわけですが結果は残念ながら敗戦。準優勝となりました(天皇杯決勝のレビューはこちら)。

ということで今シーズンも結局無冠のシルバーコレクターとしてシーズン終了。これでミシャさん体制も来シーズン(といってももう今年だけど)は何らかタイトルを獲らないと恐らく終了という状況が見えてきました。さすがに無冠で5シーズン目を終わるようなことがあれば、契約が延長されるってことはまずないと思われます。

来シーズンの補強としては現時点(1月2日時点)で、湘南から遠藤さん、京都から駒井さん、1.FCケルンから長澤さん(2016シーズンは千葉へレンタルですけども)、作陽高校から伊藤くん、あとは岩館さんの完全移籍が発表されていますが毎度いわれる外国人枠についてはいまだズラタンさんのみで2枠(アジア枠入れれば3枠)空きあり。

補強自体も遠藤さんは2年越しラブコールで実現した久々の代表クラス、大型補強と言えますが、それ以外は未知数だし正直小粒補強でトップ下、サイドの選択肢が少し増える程度。去年の武藤さんみたいに駒井さんが化ける可能性はゼロではないですがまずはスタメンの一角に食い込めるかというところからのスタートになると思うのであまり過度な期待をしても仕方ない。

上にも書いた通り、多分、2016シーズンはミシャさん体制にとってはタイトル必須、もう「惜しかったですね」は許されないシーズンになると思われますので、もうちょい本気の補強というか、これはマジで全タイトルとる気だぜ...... くらいの気合いの入り具合を見せて欲しいんだけど、とりあえず開幕までの間、どういう動きするのか、見守ろうと思います。

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